大日本赤誠会愛知県本部ブログ版”一撃必中”

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21cm線(1.4ギガHz) 90億光年離れた銀河からの信号を捕捉--カナダの研究者らが発表

2023年01月24日 12時07分02秒 | 宇宙 月、火星、惑星探査 ビッグバン パーサヴィアランス インジェニュイティ
科学者たちは、これまで不可能だと思われていたことを成し遂げてみせた。地球から約90億光年離れた銀河から、特殊な電波信号を捕捉することに成功したのだ。英学術誌「王立天文学会月報」に現地時間1月23日付で掲載された論文の中で発表された。
これほど遠く離れた場所からこの種の電波信号を捕えたのは今回が初めてだ。この信号は、21cm線と呼ばれる波長に関連している。
カナダのマギル大学物理学科博士課程を修了した宇宙論研究者で、21cm線の検出に関する今回の研究論文を共同で執筆したArnab Chakraborty氏は発表の中で、「これは88億年の時間をさかのぼることに等しい」と述べている。
天文学で広く使われている21cm線
21cm線とは水素原子のエネルギー状態の変化によって放射される電波のことで、その波長が約21.106cmであることからこの名が付いた。実際、1951年に初めて検出された当時は、文字通り「水素線」と呼ばれていた。
天文学者は基本的に電波望遠鏡を空に向け、21cm線の波長信号を大量に捕捉して、それがどこから発せられているかを突き止めようとする。
「銀河はさまざまな電波を発している。これまで、この特殊な信号は近くの銀河からしか捕捉できず、われわれの知識は地球に近い銀河に限られていた」(Chakraborty氏)

注:21cm線は周波数 1420.40575 MHz(1.4GHz) の電波。
21cm線は、中性水素原子のエネルギー状態の変化によって放射されるスペクトル線である。21cm線は周波数 1420.40575 MHz の電波であり、その波長が 21.106114 cm であることからこの名が付けられている。21cm線は天文学、特に電波天文学の分野で広く使われている。




電波望遠鏡1号機で太陽電波を受信 八木アンテナ32本からなるスタックアンテナ。高利得を引き出す。
国立天文台・野辺山では、2011年10月4日に、4年前に野辺山に復元した日本における電波望遠鏡1号機を用いて1.4GHzで太陽電波21cm線を受信することに成功しました。

@90億光年先とは、これまた天文学的数値。実に素晴らしい快挙です。検出された銀河は「SDSSJ0826+5630」と呼ばれ、主に星で構成されています。この信号は宇宙が48億歳の時に放出された事になります。

天の川からの21cm線