機体のサイズからの分類は軽戦闘機、用途からの分類はマルチロール機であり、スウェーデン語のJakt(戦闘)、Attack(攻撃)、Spaning(偵察)の略称に始まるJAS 39の機種番号通り、制空戦闘・対地攻撃・偵察などを過不足なくこなす。また、多目的機にありがちな機体の大型化・開発費上昇と相反して、スウェーデンの国防ニーズと予算の兼ね合いから航続距離やステルス性などの一部性能を妥協することにより、運用体系における高いコストパフォーマンスを実現している。
マッハ2.0 AタイプBCDタイプと271機生産したが、ほとんどを他国に販売し、現在の保有数は100機程度。
@SELEXガリレオ・アヴィオニカ社のブルーヴィクセン・レーダーのAESA試作機の成果を反映したPS-05 AESA(後にES-05「レイブン」と改称)が開発され、約1,000個の窒化ガリウム(GaN)送受信素子で構成され、同社が開発したCAPTOR-E(ユーロファイター タイフーン搭載のレーダー)同様アンテナ部の間にあるスワッシュプレートが機械的に可動することで、上下左右約100度という非常に広い視野を有している。我が国が先行開発した窒化ガリウム(GaN)のAESAをレーダーを取り入れて開発しているだけでも凄い。米国でも最近やっとパワーモジュールで使用し始めたばかり。