大日本赤誠会愛知県本部ブログ版”一撃必中”

当ブログは金銭目的ではなく、飽くまでも個人的な主義主張(思想や言論の自由)を表現する場として開設しています。悪しからず!

ウインドハンタープロジェクト ~ 商船三井 風力と水素を活用したゼロエミッション事業 ~

2022年12月18日 17時13分17秒 | 爆砕! 再生エネ 太陽光・風力発電 賦課金廃止!
洋上風エネルギーを利用する帆の技術と、この風エネルギーで造った水素による安定エネルギー活用技術を組み合わせた究極のゼロエミッション事業であり、その開発が脱炭素社会・水素社会の実現に向けた一歩となる事を目指しています。
次世代燃料として水素が注目されるなか、船内で海水から水素を製造し、自動運航するという船を商船三井が開発中です。船の推進や、水素製造のための電力には風力エネルギーが活用されますが、風をとらえるために奇抜な姿の船になります。
同社は10月、船首に「硬翼帆」と呼ばれる風力推進装置を取り付けた石炭輸送船「松風丸」の運航を開始しましたが、ウインドハンターは、最大高さ53mにもなるこの硬翼帆を、甲板に10基も取り付けているのです。
この船は水素生産船、商船三井は「動く水素生産プラント」と称します。船内で海水と風力エネルギーを活用して水素を生み出し、陸上へ供給することを目的としています。推進力にも風力と水素を活用し、環境に影響する廃棄物を排出しない完全ゼロエミッション運航を可能にするといいます。
風の力で航行しながら、水中では発電タービンを用いて発電し、ポンプで組み上げた海水からつくった純水を電気分解することで、水素を作り出します。

さらに、その水素とトルエンを化学反応させ、水素キャリア(水素ガスを扱いやすい物質に変換したもの)のひとつMCH(メチルシクロヘキサン)をつくり、船内のMCHタンクに貯蔵。その貯蔵量が一定値を超えると、陸上への荷揚げ準備が始まります。なお、一連の流れは全て自動で行われます。
船は自動航行モードとなり、現位置から寄港地までの風の状況を踏まえた最適な航路を割り出しながら、風力と推進プロペラとのハイブリッド推進で航行。途中で風が弱まると、硬翼帆を自動で下げ、格納されていた推進プロペラが起動。この動力は、MCHから分離した水素を活用した燃料電池によるエネルギーだそうです。
港に近づくと推進プロペラが作動するとともに、複数のドローンが船内から飛び立ち、ドローンが係船索(ロープ)を岸壁につないで着岸。MCHを荷揚げします。空になった船内のタンクにトルエンを補給したのち、再び風の強いエリアへと、MCHの充填時間を予測しながら出航します。これが、船の一連の運用です。

@山や湾の周辺ででかい羽根を回す乱開発の風力発電はまったく頂けないけど、これはいいと思う。発想も方向性もいい。ガンガン推進して水素を作り出せ!