DF-17の飛行性能を纏めると次のようになります。
水平距離1400km
最大高度100km以上(推定)
滑空高度60km
飛行時間11分
平均水平移動速度マッハ6.2
燃焼終了時マッハ7~8(推定)
滑空時マッハ5~6(推定)
最終突入時マッハ4(推定)
・・・で、のDF-17の飛行特性から迎撃で対応できる領域と担当兵器は次の通り。
最大高度100km以上 → 最低射撃高度70km以上のSM-3迎撃ミサイル
滑空高度60km → 最低射撃高度40km以上のTHAAD迎撃ミサイル
最終突入時 → 大気圏内迎撃用のPAC-3、SM-6迎撃ミサイル
意外にも現有兵器でもある程度の対処が可能です。DF-17は滑空に入る前の弾道頂点付近ならば弾道ミサイルと動きは同じなのでSM-3でも対処できます。ただし弾道飛行モードは全飛行経路の最初の方で完了するのでイージス艦は前進しておくことが求められるでしょう。主な飛行となる滑空時はTHAADで対処が可能です。最終突入時は速力がかなり落ちているので捕捉さえできればPAC-3やSM-6で十分に対処は出来ますが、DF-17は弾道ミサイルより低く飛んで来るので捕捉が遅れ気味になる上に、いよいよ地上に突入してくる段階にならなければPAC-3やSM-6では交戦できないので、拠点防空しかできません。
そこでアメリカは極超音速兵器に対処する広域防空兵器の開発をスタートさせました。以前はTHAAD-ER(二段式の射程延伸型)が提案されていましたが、それとは別に複数社に開発指示が行われ、その中の一つにレイセオン「SM-3 HAWK」という計画名称のものがあります。SM-3の派生型になると考えられ、近い将来にイージス艦やイージスアショアに搭載する極超音速兵器迎撃ミサイルが登場することになるでしょう・・・
@結局、対応できると言う事?のようですが、そこでシナによって考え出されたのが電磁パルス攻撃(EMP electromagnetic pulse)兵器。要するに電磁パルスであらゆる電子機器を破壊し迎撃できなくしてしまおうと言う事。核爆弾が核分裂を引き起こすと強力な電磁パルスが発生し、シールドされていない通信機器やあらゆる電子機器はすべてサージ電流で破壊されます。
これを、スーパーコンデンサを使ってミサイル内部で強力な電磁パルスを造り出す兵器。
ハイパーソニックミサイルに、化学反応型フラックス圧縮発生装置を使った電磁パルス発生器(10秒間発生する)を装着して最初にパラパラ撃ち込めば、レーダー網や迎撃ミサイルの誘導装置や電子回路が破壊され迎撃できなくなります。
参考:極超音速で飛行する時に発生する摩擦熱を電気信号に変え発電し磁束圧縮発電装置に電力を供給すれば、バッテリーなしでスーパーコンデンサに電力を供給でき電磁パルスを発生させる事ができます。どこまで実用化されるかです。
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