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ストレスの科学

2013-01-21 04:32:13 | 身辺雑記
あらゆる生物に免疫機能がある。これを自然免疫とか、補体とかいうものである。最近の健康本では免疫のことが、うるさいほど強調されている。免疫力を高める食事とか、免疫を高める体操とか。温泉効果でも免疫力を高めると言う具合である。それは当たり前で、ストレスが病気の原因であるとすれば、ストレスを軽減することはすべて、免疫力を高めると言うことでもある。しかし、こうした民間療法的な免疫力に対して、医学的な視点からの科学的なアプローチまでしている、考え方は少ない。例えば麹のような発酵食品は免疫力を高めると言われる。どういうプロセスで、免疫力を高めているのかを確かめたくなる。そのことを書いた本が「免疫革命」安保徹新潟大学大学院医学部教授 講談社1600円である。生き方によって、病気は作り出されている。生き方を変えない限り病気の根源は取り除くことが出来ない。このように帯に書かれている。

こういう本は大体が似非科学が多い。しかし、ガンにならない前にこの本を読んで良かったと思う。現代は3人に一人はガンになる。つまり、それだけストレスの大きな社会ということではないだろうか。私のガンのイメージであるが、誰もが日々細胞はガン化している。しかし、大抵の場合はガン化した細胞に対して、お前は何を勘違いしているのだ、と言う事で、ガン化した細胞は修繕される。ところが、何かの加減で修繕が効かない場合が、起こる。これはめったにないことだが、ガン化した細胞が増殖してしまう事になる。個々の細胞のガン化を違うぞと教える仕組みが免疫機能なのだと思う。だから、人間に免疫機能が十分に活動している時は、ガン細胞が増殖するような事はめったにない。ところが、免疫機能は様々な理由で、弱まることがある。一言で言えば、ストレスで免疫機能が弱まる。良くない食事を続けているとか。睡眠不足が続く。疲労が続く。悲しみにくれる。怒りに包まれる。寒さにさらされる。ストレスの原因は数限りなくある。

中学1年の時に国語を教えていただいた方に、本巣好隆という僧侶の方が居た。この方は宿題を忘れた生徒に、「君は遊びが足りなかったんだ。本気で遊んでみなさい。」このように熱心に言われていた。その意味は大抵の生徒が分かったと思う。勉強がしたいと思うほど遊べと言う事を言われていた。すべてが中途半端だから、勉強がしたいという気持ちが出てこないのだ。当時は、そんな見事な説教は通り抜けてしまっていた。39の時行き詰って本当に遊んでみようと思ったのには、そんなことがあったのかもしれない。遊び続けていれば、やりたいと言う事にぶち当たる。「中途半端に義務的なことをこなしていれば、人生の目的に出会えない。」これは父の口癖であった。何もするな。何かで紛らわしてはならない。義務感に追われて生きるのでは、本当の自分の生きるに出会えない。やりたいことに出会うためには、やりたいと思う事をやってみる以外にない。

やりたい事を日々やって暮らすのが、一番ストレスのない暮らし、ではストレスを取り除くにはどうしたらいいのか。自分の身体の声に従うことである。眠ければ寝て、食べたかったら食べる。動きたければ動き、動きたくなければ休む。30代までは、あまり寝なかった。眠いことは眠かったのだが、寝ている訳にはいかないことが多くて、眠いという身体の声を無視していた。それで、良く病気になっていた。食事は時間が来たから食べると言うものだった。身体のことより、やるべきことに追われていた。山北に39歳の時に開墾生活を始めた。この時から少しづつ変わった。朝起きたら「さて、今日は何をやるかな。」というような暮らしにしようと思ったのだ。その時やりたいと思う事をやる。身体を動かしたくて、やたらつるはしを硬い土に叩きこんでいた時もあった。ただただ寝ていた時もあった。自分というものに従ったら、自分はどうなるのかと思っていて、そのまま暮らしてみようと思っていた。無為に生きる。

昨日の自給作業:田んぼの整備3時間 累計時間:16時間

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