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アメ横経営者夫妻殺人事件

2024-05-08 04:19:51 | Peace Cafe


 「那須遺体損壊事件」が連日報道されている。人を燃やした実行犯がほぼ特定された。殺したのも同じ者かはまだ確定されない。何と20の若者が2人が報道されている。この事件は少し今までの犯罪と、変化してきている事が感じられる。いかにも犯罪とは縁のないような若者が、ある日、闇のアルバイトのつもりで、遺体燃やしをやらされてしまう事件だ。

 IT世代の若者が、現実感のない中で生きている。電話で老人を騙し、お金を奪う犯罪が連日起きている。海外などに拠点を置き、遠くから指示をして詐欺を働いている。その末端にいて、犯罪に引き込まれて捕まっているのが、特殊詐欺の「受け子」と「出し子」の若者である。

 SNSやネット掲示板、闇バイトの求人サイトを中心に「書類や荷物を受け取るだけの簡単なアルバイトで高収入が手に入る」などとうたって人を集めるため、未成年の少年なども罪の意識もなく気軽に犯罪に加担してしまい、捕まるのはしっぽだけなのだ。

 出し子とはATMからお金を引き出す役割である。受け子とは実際に尋ねてお金を持ち逃げする役割である。いずれも指示するものとは面識もなく、深い考えも無く、アルバイトのつもりで犯罪を犯してしまう。コンピュターゲームのやり過ぎでと現実の境目を失っているのだろう。

 「那須遺体損壊事件」で検挙されているのは
 ① 25歳の男:最初に自首をした男である。犯行に使用する車を提供し、ガソリンその他の道具を準備していた犯罪者である。大変なことに巻き込まれたことに気づいて、殺人をやっていないと言うことを占めそうとして自首したのだろう。

 ② 28歳の男:①の25歳の男にこの「闇仕事」を依頼した「アニキ」と呼ばれていた人間で、犯罪の指示をしているが、被害者との関係はないようだ。この人物はこうした暗黒社会との繋がりがある人間なのだろうが、殺人依頼人との間には、まだ間に悪い人間が居るだろう。

 ③ 20歳の男2人:①の25歳の男に依頼され「実行犯」となった若者。良く犯罪の意味も理解も出来ないまま、遺体の焼却をしてしまった二人である。殺しもやらされた可能性がある。この2人の20歳が新しいタイプの人間を意味しているような気がする。

 ④38歳の娘婿:28歳の男に犯行を依頼した、殺された両親に怨恨のあると思われる人物。

 この内4人が、いずれも被害者との面識はない。利害関係もない。枝葉として使われた「兵隊」であったと報じられている。彼ら4人同士は本名すら知らない浅い人間関係で、互いにあだ名で呼び合いSNSで連絡を取っていた、人間関係の希薄な若者たちだった。38歳の男にお金で使われたと思われる。

 すでに闇バイトなどを経験していて、依頼を断れないところに居たのかもしれない。路は踏み外していたのかも知れない。しかし殺人に加担することを、深く考えることが出来なかった可能性が高い。出し子から殺人犯への路は近いのかも知れない。

 この構造が現代社会に起きている、ネット世界と現実が混在したような犯罪に思われる。このような犯罪集団を、警察は「匿名・流動型犯罪グループ」と呼んで「匿名・流動」略して「トクリュウ」というらしい。そんな勇ましい名前ではなく、欠落犯と言うぐらいではないか。

 彼らは、本名も顔も分からないSNS上で「闇バイト」を募り、短時間で高額報酬といった断片的な情報で「匿名・流動的」なその場だけの犯行チームを結成させ、特殊詐欺や強盗や殺人まで、あらゆる犯罪を実行させる手口らしい。

 今までは特殊詐欺が中心であった闇バイトが、ついに殺人にまで広がったと言うことである。犯罪意識が希薄な事件である。コンピュターゲームで殺人を繰り返している内に、犯罪が小脳化しているのではないだろうか。ゲームでの反復で、現実との境を失う。

 この未来型の極悪非道な殺人を依頼した人間は、まだ見えてこない。殺されたご夫婦は宝島さんという方で、中国から帰化された方らしい。アメ横飲食街で、沢山の飲食店を経営している人のようだ。以前から近隣の店舗とトラブルが続いていたらしい。

 私もどこか宝島チェーンのお店で飲んだことがあるのかも知れない。 あのチープで猥雑な感じが好きなのだが、殺人が行われるようなトラブルが潜んでいるとなると、少し違う。何か、中国マフィアのようなものが、利権に絡んでいるのだろうか。

 何か上野のアメ横で食事をするのが少し怖くなった。いつも水彩人展の期間はアメ横で何度も食事をしている。この飲食店経営者ご夫妻が殺されなければならないような事情があったのかどうか。殺人を依頼した人間は指示役の人間に、殺人を依頼をしたのだろう。

 何故殺人をするだけではなく、焼却までしたのか。焼却するところまで殺人依頼人が要望をしていたと思われる。それだけ深い恨みのある人物で、しかもお金を持っている人間だと思われる。すでに、逃亡をしてしまっているだろう。殺人の前から、海外に逃げているのかも知れない。

 38歳の依頼者の姿は怨恨殺人者と考えていいのだろうが、問題はこの実行犯の2人である。この2人まで捕まるのは早かった。防犯カメラや、路上監視カメラ、そして携帯電話の履歴。自首した1人から、4人までは手早く捕まることになった。しかし、肝心の所の犯罪をお金で依頼した人間は、見えていない。捕まらない可能性もある。

 当然のことで、4人までは捕まる前提で、殺人を依頼している。実際の依頼者から、捕まった指示役までの間にさらに、複数の人間が介在しているのかも知れない。闇の暴力団のよう真犯罪組織に依頼して、その組織から、指示役が命じられたと考えれば、なかなか殺人依頼者までたどり着くのは難しい。

 こうした犯罪で一番怖いのが以来殺人である。殺人者は第3者だ。しかも誰かへの見せしめと考えて良いのではないか。俺にたてつけば、こういうことになるのだという、メカジメ料の要求なのかも知れない。最近の東京はいよいよ、円安で東アジアの犯罪都市化したのかもしれない。

 中国マフィアの「しのぎ」は密航ビジネスと言われている。日本の労働者不足を埋めるために、 中華系飲食店は、密航者を一時的にかくまうための役割を果たす場所として機能する。これは昔朝鮮半島からの密航者を焼き肉店が受け入れていたことと同じである。

 密航者は就労ビザが取れませんから、同胞が経営している中華系飲食店の厨房などは、受け入れ態勢も整っていますし、何より職質の手も及びませんから、比較的 安全である。密航ビジネスは、密航者から多額のお金を貰い、日本での生活の道筋を着けている。

 中国系マフィアが、密航のしのぎである、東アジア系飲食店を継続するためには、宝島さん夫妻鳥害が対立し、メカジメ料の徴収の障害になった可能性がある。目障りになり、見せしめに殺した可能性がある。そう考えるとなんとなくつじつまが合う。だとすると指示した主犯は捕まらない可能性が高い。

 
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