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7月の小田原の農作業

2024-08-02 04:38:39 | あしがら農の会

 小田原の7月は38度というような異常な高温だった。7月24日に行く予定だったが、台風で欠航になり、翌日の便で何とか小田原に行けた。石垣も例年にない暑さだったが、小田原はそれどころではないほどの暑さだった。作業もあまり続けてやると危ないくらいだった。

 まず、欠ノ上田んぼの作業を手伝った。そばヌカと米ぬかを田んぼに撒いた。重いヌカ袋を持って、水のあるゆるい田んぼに、撒いて歩くのはかなりきつくなっているが、何とかまだ出来た。長靴では無理で、田んぼ靴に履き替えてやった。

 そのあと、田んぼの草取りと言うことだったのだが、今年は9番田んぼを大豆の会の種取り用の畑にしたので、まずそこの補植をしようと言うことで、畑の一角にある苗場から、苗を取りをして、まだ植えられる発芽しなかった場所に移植をした。これが結構時間がかかり、午前中は目一杯やった。


 田んぼは10日間干したそうだ。先月の田んぼ見回りの時に、稲が農の会の20の田んぼの中でも、欠ノ上田んぼは一番分ゲツしていないというような状態だったので、干しを入れて分ゲツをとろうと言うことになっていた。分ゲツはそれなりに回復をしてきていて、少し安心なところまで来た。

 しかし、一部に分ゲツの足りないところが相変わらずあって、今年も収量的には畝取りまで行かないかもしれないという感じだった。夜の気温が高すぎると言うこともあるのかもしれないが、やはり補植したと見られる畦際などが、特に悪かった。補植の苗が、苗箱に入れたままで、置かれていたのが何としてもまずかった。

 弱った苗を補植しても、当然追いつくことはない。補植の苗は当然のことだが、田んぼの水尻にバラバラにして、植えておく。良い状態で、できるだけ早く補植しなければならない。苗が劣化してしまえば、活着が遅れる。最初の田植えの苗に較べて、十分な生育は望めないことになる。



 コロガシは十分行われているのだが、まだいくらかコナギの取り残しがあった。一度草取りを頑張らないと、さらに収量が下がることになる。面積と参加者の数に、少し無理が生じてきているのかもしれない。さらに大豆の栽培面積を増やすのも一案かも知れない。

 中央が大豆畑である。4畝ほどある。100キロが目標である。このまま順調に行けば、100キロ行く可能性は十分にある。やはり大豆は水が欲しい。種を蒔いて、雨がなければ、発芽が出来ない。しかし、水がありすぎても酷暑で種がとろけてしまう。

 また、花が咲く頃には水が十分なければ、実がつかない。田んぼでの栽培であれば、適度に水を入れることが可能なので、大豆栽培には良いかも知れない。以前大井町の大豆畑では田んぼに高いベットを作り、水を適度に入れていた。このやり方が、過去一番良く大豆が出来た。


 10番田んぼが真下にある。ほどほどの出来になっているかと思うが。30×40㎝植えなので、いつもよりも多く分ゲツしてくれなければ、収量は追いつけない。いま一歩かも知れない。その奥の小さな田んぼが、子供の田んぼ。割合良く出来ている。むしろ保護者の方の応援がすごい。

 さらにその下に、13番、14番、15番とあるが、ここも稲の出来がばらついている。良い場所もあるし、悪い場所もある。下の方の田んぼは、新しい3年目の田んぼで、まだ土が十分ではないのかも知れない。それでも、今年は上の方の田んぼと同じくらいには成っている。

 欠ノ上田んぼは全体で5反ぐらいある。自給のための田んぼとしては、1グループがやる田んぼとしては、広すぎるかも知れない。やはり新しい人が入ってこないと、維持が難しいのだろう。個人の田んぼに分割する方が良いのかも知れない。


 ここは吉宮さん家族がやられている、子の神田んぼである。田んぼの向うには、久野川がある。その対岸には子の神神社がある。根の神神社の下には、坊所からトンネルで、天子台の下を通した水路の出口があり、祭られて居る。いまはトンネルは崩落している。

 そのトンネルから水路は川の上を渡り、水路が子の神田んぼに来ていた。江戸時代初期に作られていたものだそうだ。この田んぼで私もやったことはあるのだが、とても難しい田んぼだった。水が冷たいこと。土が縦浸透が大きすぎること。日照が不足すること。

 舟原田んぼや、欠ノ上田んぼよりも一段と難しい田んぼあった。所がこの難しい田んぼを吉宮さんは完全に把握している。昨年11俵を超える収量を上げた。今年も良く出来ている。12俵が目標と言うことだ。有機農法でこの収量はすごい耕作をしているのだと思う。学ばなければならない。


 真ん中の畑はどこかの方がされている。取り囲むようにある4枚が吉宮さんの田んぼである。いつもそうではあるが、苗が良い。苗半作は間違いが無いことだ。5.5葉期の分ゲツした苗、これが有機農業で畝取りする条件である。これだけは、どこでやろうと変らない。何十年もやってきて確信できる。

 そして草を生やさない。こまめな水管理。土壌の浸透が良すぎて困ると言われているが、多分縦浸透が大きいことも、土壌環境が良くなる原因のような気がしている。もうすぐ出穂。穂孕み期に来ている。穂肥も入れないと言われていた。初期肥料がどういうものを入れるのだろうか。 コロガシも入れないで、草は出ない。3回代掻きで草を抑えている。草を抑えることが、まず収量を上げるには必要。

 色の少し濃いめの田んぼが吉宮さんの田んぼである。少し淡い右上半分だけ見えている田んぼは北口さんの田んぼ。北口さんもなかなか頑張っている。それでも肥料は元肥だけで、ここまで色が揚がるというのは、何か隠されれた技術がある。



 溜め池の草刈りをした。写真は草刈りをする前の状態。暑くて長時間は出来なかった。もう少しやるべきだったのだが、少し雑な終わり方をしてしまった。やれば良かったのだが、暑さに負けた。それでも渡部さんが大分やっておいてくれたので、一応草刈りの形にはなった。


 家の脇の、大豆畑。渡部さんが十分管理しているので、私は見るだけである。ここの大豆を分けて貰い、納豆を作っている。去年は莢は付いたのだが、実が種にはならなかった。今年はどうなることだろうかと思う。大豆はともかく難しい。

 その他、お茶畑の肥料やりと草取りをした。15名での作業だった。上の田んぼまで肥料袋を運ぶのが大変だったのだが、まだ何とか運べた。来年も出来るだろうか。お茶は何故か去年より回復している。土壌が以前より柔らかくなっていた。カカオカスを入れている。
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