昨日、首都圏は久しぶりの寒風が吹き荒れましたが、今日は
おだやかな日ざしの振替休日となりました。
埼玉県内を中心にカントリーウオークを楽しんでいるグループ
の今年最初の例会が、昨日開催されましたので、今日は、その
レポートを報告します。
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=カントリーウオーク北戸田= 2007年2月11日(日) 快晴
集合のJR埼京線北戸田駅には21人が集まった。今日は、この
グループ発足後14年目の記念日である。5組に分かれて、10時
13分にスタートした。
好天だが北風が強まるという予報。南口を出て笹目川を渡り、戸
田市営球場横を経て工場地帯を西へ。
大規模スーパーイオンの大きな建物の近くから、東京外環自動車
道沿いの側道を進む。
首都高埼玉大宮線との交差点近くの日だまりの畑に、大きく伸び
たフキノトウがたくさんある。次の交差点際の民家では、りっぱな白
梅がほぼ満開になっていた。
小さい流れを越えて荒川左岸堤防に上がると、西方に白い富士山
や奥多摩、奥武蔵などの山並みの展望が広がる。しかし北からの風
が強く、帽子が飛ばされそう。
すぐ先、外環道沿いにある「彩湖(さいこ)自然学習センター」に入
ってみた。
戸田市立郷土博物館分館で、広くはないが5フロアにわたり
展示室があり、彩湖の野鳥、淡水魚、植物、昆虫などの実物や
標本が見られる。
観察広場に出ると風が強いが、さいたま新都心や、荒川の流れ、
丹沢、富士山、奥多摩、奥武蔵、上州などの山々の展望がよい。
眼下の芦原に下り、小さい湿地の周りを回って、彩湖と呼ぶ荒川
第一調整池の東側に出た。遊歩道が彩湖に沿って続いているので、
強風に逆らい北に向かう。
彩湖は、台風などで荒川が増水したとき水を溜めて洪水を防ぎ、
荒川の水が不足したときに水道水として利用する役割を持つている。
風で細かな白波の立つ湖面に、オオバンやカモがたくさん浮いて
いる。吹きさらしなので一層風が冷たい。
にもかかわらず、東側の道満(どうまん)グリーンパークの芝生に
は、多くの人出が見られ、湖面では、ウィンドサーファーが数人、風
をいっぱい帆に受け楽しんでいた。
湖の北端から溢水堤沿いに南に進んで、JR武蔵野線鉄橋下を
くぐる。
さくらそう水門の橋を渡り、昼食地のさくらそう公園に12時35分
に着いた。他のグループは到着し、風を避けて大きなツツジの南側
の芝生で昼食中だった。
芝地には、春を告げるオオイヌノフグリがいっぱい、ヒメオドリコ
ソウも小さい花を開いていた。
昼食後、記念撮影して、全員一緒に公園を北に向かう。国の天然
記念物サクラソウ自生地の横から秋ヶ瀬橋の東に上がり、桜大橋
から鴻沼川左岸の遊歩道に入る。
流れは生活排水で汚れているが、カルガモやサギが泳ぎ、遊歩道
沿いは桜並木が続いている。田島4丁目で右岸に回りJR埼京線中
浦和駅のそばまで行く。
西堀3丁目の住宅地を抜けて右折し、北側から別所沼公園に入っ
た。園内にたくさんある背の高いメタセコイアは、まだ枯れ枝のまま。
公園の南端近くにあるヒヤシンスハウス付近で休憩する。
ヒヤシンスハウスは、詩人で建築家でもあった立原道造(たちはら
みちぞう)が、1937年ころ、当時アシが生い茂っていた別所沼の
ほとりに、自分のために小さい週末住宅を建てようと設計したが、
若くして夭折(ようせつ)し、実現しなかった。
その夢を実現しようと、多くのさいたま市民や企業、行政の協調に
より、2004年11月に建てたもの。
この日は室内も公開していたので入ってみた。狭い建物だが、
立原の作品やゆかりの品が並び、窓枠越しに見る公園の立木や
別所沼の景観が、外から眺めるのとは違った風情を見せていた。
公園から、南に続く「花と緑の散歩道」と名付けられた遊歩道に
入る。両側は桜並木になっていて、花どきは桜のトンネルになる。
遊歩道は、JR武蔵野線と埼京線の乗換駅、武蔵浦和駅まで続い
ている。
さらに埼京線沿いに進み、左からの北笹目川左岸沿いの遊歩
道に入り、スタートの北戸田駅に16時に戻った。
(天気 快晴、距離 16㎞、地図(1/2.5万) 赤羽、与野、浦和、
歩行地 戸田市、さいたま市)
なお、東京・文京区の立原道造記念館では、3月25日まで、
「立原道造の世界Ⅱ」という新春企画展を開催している。
場所:文京区弥生2-4-5 電話:03-5634-8780
交通:東京メトロ千代田線根津駅または南北線東大前駅下車
7分。東京大学弥生門近く。 入館料:大人400円