2019年6月2日(日)
== ボローニャとパルマそして世界遺産モデナ観光へ(2/3・パルマ) ==
ボローニャからパルマへ向かうハイウェイE1号線沿いは、ブドウ畑や小麦畑などの平
原が続き、はるか北方に残雪のアルプスの山並みも望まれる。
50分ほど走った平原の中、少し右カーブする辺りで真っ白で流線型のユニークな駅舎
が右手に現れた。
スペインの有名な建築家サンティアゴ・カラトラバがデザインしたレッジョ・エミリア
(Reggio Emilia)駅とのこと。
進むにつれて形が変わって見えるようだが、バスは高速走行中なので、撮る間もなく通
過した。
さらにE1号線を進んでパルマ市街に入り、旧市街西側で11時53分にバスを下りた。
パルマ(Parma)も、ボローニャと同じエミリア=ロマーニャ州にあり、人口約19万人
の基礎自治体でパルマ県の県都。
古代に起源を有する都市で中世は自治都市として栄え、パルマ大聖堂を中心に中世都市
の景観が残っているとか。16世紀半ばから19世紀のイタリア統一まではパルマ公国の
首都であったという。
「美食の都」としても知られ、パルメザンチーズやパルマハムで有名で、食品産業が盛
んであり、ヨーロッパ連合の外局・欧州食品安全機関の本部も置かれているようだ。
また、大指揮者トスカニーニの故郷で、スタンダールの小説「パルムの僧院」の舞台に
なった町でもあるという。
パロマでも、ボローニャから同行の日本語ガイド、ジャン カルロさんに従う。
少し歩いた交差点に面して、サンタクローチェ(Santa Croce)教会が目に入る。ロマネ
スク様式のローマカトリック教会のよう。
街路樹が豊富な住宅地などを南西へ、12時04分に昼食をするレストラン「Hostaria
da Beppe」に入り昼食となり、チーズリゾットやパルマハムなどをいただいた。
13時10分過ぎにレストランを出た。東に少しの交差点際に、変わった形の建物が目
につく。
サンティッシマ アヌンツィアータ(Santissima Annunziata)教会で、ルネッサンス様式
の建物はローマカトリック教会と修道院になっていて、16世紀に建てられたよう。
すぐ先でパルマ川のメッゾ(Mezzo)橋を渡る。橋の横にはハーブなどが咲いていた。
東側の市街地に入り、回廊の下などを進んでガルバルディ広場へ。
広場の名前は、19世紀にイタリア統一を成し遂げた軍事家ジュゼッペ・ガリバルディ
の名前からつけられたもの。
時計塔のある建物は総督宮殿で、その前にガリバルディの記念碑がある。
広場に面して旗の掲揚されているのは市庁舎のよう。
周辺の建物も歴史を感じさせるものが多い。
東北に向かって旧市街の中心部を進む。バロック様式の建物は貯蓄銀行とか。
途中の建物に、女性の写真が飾ってあった。神聖ローマ皇帝フランツ2世(オーストリ
ア皇帝フランツ1世)の娘マリア・ルイーザ(Maria Luisa・1791~1847)。
フランス皇帝ナポレオン1世の皇后となり、後パルマ公国の女公(在位1814~47)
になったという。ちなみに、マリー・アントワネット(フランス国王ルイ16世の王妃)
は、マリア・ルイーザの大叔母にあたるよう。
間もなくドゥオーモ広場へ。東側の大きな建物がドゥオーモ(Duomo・大聖堂)。
12世紀のロンバルディア・ロマネスク様式の代表的な建物で、イタリア・ロマネスク
の傑作の一つとか。
壁面や扉には様々な彫刻が施されており、入口の両側で2頭のライオンが迎えてくれた。
ドゥオーモの内部に入って拝観する(拝観無料)。
中は3廊式になっていて、たくさんのフレスコ画で飾られていた。正面上部のフレスコ
画は、バロック絵画の先駆者でパルマ派の巨匠コレジョによる「聖母被昇天」像だという。
その下にあるのは、アンテーラミによる大理石の浮彫「十字架降架」のよう。
その他様々なフレスコ画やパイプオルガン、ステンドグラスなどを拝観した。
ドゥオーモの横に立つのは洗礼堂である。
洗礼堂は、パルマで活躍した建築家で彫刻家のベネデット・アンテラミ(Benedetto Anterami)
により1196~1216年頃建設された、ユニークな8角形6層のロマネスク・ゴシッ
ク様式の建物。
外壁にはベローナ産のバラ色の大理石が使われているという。
14時42分頃ドゥオーモを出て西へ、バス乗り場に向かう。
郵便局↑のすぐ先で、ピロッタ(Pilotta)宮殿前を過ぎる。1583~1622年にファ
ルネーゼ家により建てられた宮殿。
現在は、国立考古学博物館やヨーロッパ最古の劇場のひとつというファルネーゼ劇場、
国立絵画館、宮殿付属図書館になっているようだ。
その前の緑地には、銃をもつ戦士像があった。特定の個人ではなく、第二次世界大戦
を戦った人たちを表すモニュメントらしい。
レージョ(Regio)劇場前↑を通過してピロッタ宮殿に入り、回廊や中庭を抜ける。
バスの駐車場に行き、15時ちょうどにバスは出発した。
今日の最後は、朝出発したボローニャとパルマの間にある目的地モデナで、往路を戻る
ことになる。モデナまでは約63㎞である。(続く)
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== ボローニャとパルマそして世界遺産モデナ観光へ(2/3・パルマ) ==
ボローニャからパルマへ向かうハイウェイE1号線沿いは、ブドウ畑や小麦畑などの平
原が続き、はるか北方に残雪のアルプスの山並みも望まれる。
50分ほど走った平原の中、少し右カーブする辺りで真っ白で流線型のユニークな駅舎
が右手に現れた。
スペインの有名な建築家サンティアゴ・カラトラバがデザインしたレッジョ・エミリア
(Reggio Emilia)駅とのこと。
進むにつれて形が変わって見えるようだが、バスは高速走行中なので、撮る間もなく通
過した。
さらにE1号線を進んでパルマ市街に入り、旧市街西側で11時53分にバスを下りた。
パルマ(Parma)も、ボローニャと同じエミリア=ロマーニャ州にあり、人口約19万人
の基礎自治体でパルマ県の県都。
古代に起源を有する都市で中世は自治都市として栄え、パルマ大聖堂を中心に中世都市
の景観が残っているとか。16世紀半ばから19世紀のイタリア統一まではパルマ公国の
首都であったという。
「美食の都」としても知られ、パルメザンチーズやパルマハムで有名で、食品産業が盛
んであり、ヨーロッパ連合の外局・欧州食品安全機関の本部も置かれているようだ。
また、大指揮者トスカニーニの故郷で、スタンダールの小説「パルムの僧院」の舞台に
なった町でもあるという。
パロマでも、ボローニャから同行の日本語ガイド、ジャン カルロさんに従う。
少し歩いた交差点に面して、サンタクローチェ(Santa Croce)教会が目に入る。ロマネ
スク様式のローマカトリック教会のよう。
街路樹が豊富な住宅地などを南西へ、12時04分に昼食をするレストラン「Hostaria
da Beppe」に入り昼食となり、チーズリゾットやパルマハムなどをいただいた。
13時10分過ぎにレストランを出た。東に少しの交差点際に、変わった形の建物が目
につく。
サンティッシマ アヌンツィアータ(Santissima Annunziata)教会で、ルネッサンス様式
の建物はローマカトリック教会と修道院になっていて、16世紀に建てられたよう。
すぐ先でパルマ川のメッゾ(Mezzo)橋を渡る。橋の横にはハーブなどが咲いていた。
東側の市街地に入り、回廊の下などを進んでガルバルディ広場へ。
広場の名前は、19世紀にイタリア統一を成し遂げた軍事家ジュゼッペ・ガリバルディ
の名前からつけられたもの。
時計塔のある建物は総督宮殿で、その前にガリバルディの記念碑がある。
広場に面して旗の掲揚されているのは市庁舎のよう。
周辺の建物も歴史を感じさせるものが多い。
東北に向かって旧市街の中心部を進む。バロック様式の建物は貯蓄銀行とか。
途中の建物に、女性の写真が飾ってあった。神聖ローマ皇帝フランツ2世(オーストリ
ア皇帝フランツ1世)の娘マリア・ルイーザ(Maria Luisa・1791~1847)。
フランス皇帝ナポレオン1世の皇后となり、後パルマ公国の女公(在位1814~47)
になったという。ちなみに、マリー・アントワネット(フランス国王ルイ16世の王妃)
は、マリア・ルイーザの大叔母にあたるよう。
間もなくドゥオーモ広場へ。東側の大きな建物がドゥオーモ(Duomo・大聖堂)。
12世紀のロンバルディア・ロマネスク様式の代表的な建物で、イタリア・ロマネスク
の傑作の一つとか。
壁面や扉には様々な彫刻が施されており、入口の両側で2頭のライオンが迎えてくれた。
ドゥオーモの内部に入って拝観する(拝観無料)。
中は3廊式になっていて、たくさんのフレスコ画で飾られていた。正面上部のフレスコ
画は、バロック絵画の先駆者でパルマ派の巨匠コレジョによる「聖母被昇天」像だという。
その下にあるのは、アンテーラミによる大理石の浮彫「十字架降架」のよう。
その他様々なフレスコ画やパイプオルガン、ステンドグラスなどを拝観した。
ドゥオーモの横に立つのは洗礼堂である。
洗礼堂は、パルマで活躍した建築家で彫刻家のベネデット・アンテラミ(Benedetto Anterami)
により1196~1216年頃建設された、ユニークな8角形6層のロマネスク・ゴシッ
ク様式の建物。
外壁にはベローナ産のバラ色の大理石が使われているという。
14時42分頃ドゥオーモを出て西へ、バス乗り場に向かう。
郵便局↑のすぐ先で、ピロッタ(Pilotta)宮殿前を過ぎる。1583~1622年にファ
ルネーゼ家により建てられた宮殿。
現在は、国立考古学博物館やヨーロッパ最古の劇場のひとつというファルネーゼ劇場、
国立絵画館、宮殿付属図書館になっているようだ。
その前の緑地には、銃をもつ戦士像があった。特定の個人ではなく、第二次世界大戦
を戦った人たちを表すモニュメントらしい。
レージョ(Regio)劇場前↑を通過してピロッタ宮殿に入り、回廊や中庭を抜ける。
バスの駐車場に行き、15時ちょうどにバスは出発した。
今日の最後は、朝出発したボローニャとパルマの間にある目的地モデナで、往路を戻る
ことになる。モデナまでは約63㎞である。(続く)
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