あるきメデス

あちこちを歩いて、見たこと、聞いたこと、知ったこと、感じたことなどを…

トトロの森とその周辺を訪ねる(埼玉・所沢)

2007-09-12 23:05:03 | 所沢だより
 今日午後、明け方から午前にかけての、かなりの
雨が上がって、きれいな夕焼けが見られました。


 そんな日の午後、唐突とも思える安倍首相の突然の
辞任の報に、驚きました。

 雨の上がり際の午前から、首都圏の中に残る貴重な
緑の一角、狭山丘陵のトトロの森とその周辺を、所沢
市内にお住まいのYさんに案内してもらいました。

 私は、すでに訪ねたところもありましたが、初めての
エリアもあり、その一端を紹介します。

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 埼玉県所沢市の西部、東京都の水がめのひとつ、狭山
湖の堤防下になる上山口の集落近くに、「チカタの雑木
林」と呼ぶ林がありました。

 昨年3月、多くの人の善意と力で、売りに出た雑木林を
買い取り、維持しているものです。

 隣接して、トトロのふるさと財団が保有し、環境教育活動
や、文化財の調査・研究、管理などをしている、「トトロの森
3号地」があり、近くには、埼玉県の緑のトラスト地、「雑魚
入樹林地」もあり、いろいろな団体により狭山丘陵の貴重な
緑が維持されていることが分かりました。



 雑魚入樹林地の谷間には、小さい湿地があり、湿地を好む
草に覆われていました。


 その先、もうひとつの谷間を進むとトトロの森1号地に入り
ます。




 木の階段を上がって広葉樹林の間を進むと、林に囲まれ
た堀口天満天神社のそばに出ます。


 天神様の南側は茶畑になっていて、その向こうに近くの
清照寺の屋根と、狭山湖の堰堤がわずかに見えています。


 その先を下った上山口の民家の庭先には、キャラボクの
大樹がありました。日本百名山のひとつ、鳥取県の大山
(だいせん)山頂付近に多く自生しているイチイ科の低木
ですが、こんな大きなイチイはめったに見られません。

 樹齢300年以上といわれ、所沢市文化財に指定されて
います。

 このあと、車で市の西端、堀ノ内の「比良の丘」と呼ばれ
る丘陵に行きました。丘陵の森にかこまれた狭い一角に、
ひっそりと神社がありました。

 社殿の前には、市の保存樹、プラタナスの大木が立って
いました。

 近くの樹林の切れ目からは、西方に、入間市の市街地が
見晴らせます。


 その横から遊歩道を下って行くと、「さいたま緑の森博物
館」の案内所の建物があります。


 この博物館は、所沢市に接する入間市の東端にあり、狭山
丘陵の雑木林や湿地などの自然そのものを、野外展示物と
した施設で、この案内所では、このエリア内の動植物などの
写真や実物などを展示しています。

 案内所前には水鳥の池と呼ぶ湿地があり、カワセミやオニ
ヤンマ(トンボ)なども見られるとのことでした。


 案内所の近くには、秋を告げる花、ミズヒキが咲き出して
いました。


 今日回ったのは、ほんのわずかなエリアでしたが、狭山
丘陵には、まだ豊かな緑が残っており、いつまでもこのまま
残しておきたいものだと、改めて感じました。

 首都圏に浮かぶ緑の島、狭山丘陵の自然を残すために
活動している、「トトロのふるさと財団」のWebは、以下を
クリックしてご覧下さい。
     http://www.totoro.or.jp/
 
 


 

 
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