あるきメデス

あちこちを歩いて、見たこと、聞いたこと、知ったこと、感じたことなどを…

四国霊場を巡る遍路道(12)

2007-09-27 22:32:06 | 四国遍路あれこれ


 愛媛県西条市、標高745mの山上にある60番横峰
寺への遍路道は、台風被害で道路崩壊にあうことの
多い難路です。

 初回の平成4年11月には、その年の台風被害で、
順路となる北側の59番あるいは61番からの遍路道
は台風被害で通行禁止でした。

 そこで東側、黒瀬湖畔の温泉旅館京屋別館から、
ただひとつ通じていた平野林道を60番横峰寺に向か
いました。

 温泉旅館京屋別館と平野林道とを結ぶ車道も、まだ
台風による崩壊の爪跡が随所に残っていました。

 左手の、工場らしい建物は土砂崩壊でつぶれていま
した。台風被害の怖さを感じたところでした。

 60番横峰寺の参拝を終え、初回はもとの道を戻り、
2回目も同じ道を下って温泉旅館京屋のそばで、黒瀬
湖畔を走る県道12号に入ります。

 県道は湖畔に沿って進みますが、遍路道は400m
ほどで三差路を左折して、県道142号に入ります。

 左折してすぐ、石鎚山をご神体とする石鎚神社奥社
の一の鳥居を通過しました。


 松山道車道下付近で県道142号に分かれ、63番
吉祥寺と64番前神寺の間の旧道に下ります。

 東に向かう旧道の橘公民館付近。
 

 64番前神寺の参拝を終え、西条市の中心街に泊ま
り、翌日は新居浜市から四国中央市へと国道11号と
並行する旧道をひたすら東に向かいます。

 新居浜市内に入り、交差する県道47号の先で、アー
ケードに覆われた喜光地商店街を通過しました。

 しかしこの商店街も、ご多分に漏れずシャッターの
下りたままの店が大半でした。

 四国中央市の旧伊予三島市街を抜け、65番三角寺
に向かいます。松山自動車道をくぐり、銅山川発電所
の先で住宅地を抜け、ミカン畑の先から上り道となりま
した。


 標高500mの山腹にある65番三角寺にお参りし、
別格霊場14番の常福寺(椿堂)を経て、愛媛、徳島
県境の境目トンネルに向かいます。

 常福寺から少し下って国道192号に入りました。
県境まではこの国道を3kmほどです。


 県境の境目トンネルは全長855mありますが、歩道
は設けられていました。

 トンネルを出ると、徳島県三好市(旧池田町)です。


 ふつうの順路では、3kmほど先の池田町佐野から、
66番雲辺寺へと上がるのですが、2回目の遍路では、
国道を進んで吉野川まで出て、別格霊場15番箸蔵寺
に回りました。

 吉野川左岸沿いの県道267号を進み、箸蔵の町並み
の背後から箸蔵寺への遍路道を上がります。

 遍路道には、1町ごとの町石も立っていました。

 箸蔵寺は標高540mの山上。バスや車で来た人の
ためのロープウェイもあります。

 遍路道を下って、もとの道、県道267号を白地まで
戻ります。県道といっても車の交通量は少ないので、
歩道が無くても安心して歩けます。


 池田町佐野まで往路を戻り、四国霊場の最高峰、
66番雲辺寺に向かう遍路道を上がります。

 雲辺寺の標高は910mですが、この遍路道を665m
まで上がると林道に出て、あとは傾斜が緩やかになり、
思ったより楽に上がれました。

 太い杉木立の林立する山上の霊場、雲辺寺の参拝を
終え、初回は、雲辺寺山の北斜面を下る最短コースを
進みました。

 雲辺寺から4km余り下ってミカン畑のところに出て、
やがて県道240号に入り、67番大興寺へ向かいます。 

 2回目は、西側に少し迂回してロープウェイ山麓駅そば
に向かう遍路道を下りました。


 このあと、別格霊場16番萩原寺に参拝、県道241号
経由で67番大興寺へ向かいました。   (続く)

 

 

 
コメント
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