魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

ブギウギ

2023年11月27日 | 占いばなし

『ブギウギ』がウケている。日頃は見ない朝ドラだが、服部メロディーに彩られた戦前戦後の芸能界の空気が楽しく、毎週録画してまとめて見ている。
笠置シズ子も服部良一も、何度かドラマ化されているが、今回は仮名でフィクションも交えているので、より面白い。

笠置シズ子は五黄の寅で、五黄は元来、「家族」をキーワードとする波瀾万丈の人生になり、さらに「寅」も波乱なので、五黄の寅は強烈と言われる。
実父も笠置シズ子と同い年で、やはり波瀾万丈の人生の同じ時、大阪にいたので、ことに興味深い。
服部良一は三碧で、三碧は雷の象意があり、光や音のように瞬間的なもの、映画や音楽に関係する。音楽では坂本龍一も三碧だ。

笠置シズ子と服部良一は、自動車人間でいえばどちらもボディーで教祖的であり、日干支は奇しくも両者とも「癸未」の申酉空亡で、両者とも自分の生まれ月が空亡している。
笠置シズ子は自分自身がジレンマを抱える人だが、服部良一は自分の世界にしか関心のないオタク型の人だ。いずれにせよ、どちらも器用な人ではない。これが幸いし戦争責任の責めから逃れることになった。
これに対し、「エール」の古関裕司は自動車人間のハンドルだから柔軟性がある職人で、コンピューターのように求めに応じて作曲することができ、軍歌でも「君の名は」でも作曲した。器用な作曲家と言えば筒美恭平もハンドルだ。

服部と笠置の大阪コンビの背景には、関東大震災がある。関東大震災で、東京の芸術芸能の関係者がみな関西に流れ、戦前は関西文化が主流になっていた。
今は逆に、関西の芸能人が関東に流れることで、結果的に関西弁ブームが起こっている。大阪万博があっても大阪ブームにはならなかったが、異なる背景でも、天王星84年周期としてはやはり戦前が来ている。