魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

反日精日

2019年10月12日 | 日記・エッセイ・コラム

中国では、自分は精神的日本人だとして、日本軍姿をネットに上げたりする「精日」と呼ばれる若者がいて、当局が躍起になって取り締まっている。
この現象を理解できない当局や、愛国中国人は、日本アニメのせいだとか、日本が先を行き、中国が負けているから、日本に憧れるのだと考えている。

何時も言うことだが、人間は自分の思考でしか物事を理解できない。
上下、勝ち負けしか尺度のない中共軍事帝国では、トップが「上へ、上へ」と上り詰めてきただけに、「多様性」の概念が皆無であり、様々な生き方の共存を理解できない。
自国内の地域性はおろか、世界の国々が様々な有り様を保ちながら、対等に存在するということを許容できない。共存の仕方を知らない。
国内の全面中華化を強制し、チベット、ウイグル、内モンゴル、果ては二制度を公約した香港どころか、台湾、日本まで、中華共産党の細胞にしようとする。
(近年、医学的にも、人体は脳からの指令だけで動くものではないと解ってきたのだが)

物事は「極まれば転ずる」と考えるのは、そもそも古代中国の哲学だ。天然自然の摂理はバランスで保たれており、自然物である人間も例外ではない。人のつくる社会、人文もバランスに流れる。上下や勝ち負けという、一辺倒な価値やイデオロギーは必ず破綻し、真反対や別次元のものが現れ、偏った世界を調和しようとする。
お堅い家庭に、ロック少年が出てきたり、自分の性を否定する子供が出てきたりするのは、家庭があまりにも固まっているからだろう。
中国の反日は国策として、あらゆる分野で強いられ固まっている。多くの中国観光客が来日している現在でも、中国社会では、大っぴらに日本に行くとは言い出しにくいぐらい反日が覆っている。

これだけ、朝から晩まで、どこに行っても反日を聞かされていれば、若者の反発精神が刺激され、何の根拠がなくても、あえて反対の立場を取る。
中国共産党という硬直化したバカ親は、それをまた容認せず、押さえ込もうとする。
ここでまた、中国の古い教えが機能する。極まれば転ずる!
自分たちの基準に合わないものを押さえ込むことで、中国は自ら傷つくだろう。
硬直化した毛沢東世界から、改革開放路線を取ることで、反転上昇した中国経済は、習近平という毛沢東のゾンビによって、再び挫折するだろう。しかも、山高ければ谷深しの格言さえも見えてくる。
問題は、大きな山車が倒れたら、ケガ人が出るということだ。