魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

電車祭り

2016年07月18日 | 探訪・紀行

また、奈良1dayチケットで奈良に行ってきた。京都市地下鉄から1630円、大阪市交通局から1650円など、圧倒的にお得だ。
奈良に行くという人がいたので、1dayチケットをアピールしたところ、喜ばれたが、その相棒の人は奈良までの往復の方が1630円より安いから、1dayは要らないと頑なに拒否。結局、一人だけが1dayチケットを買って行った。

後で聞いたところでは、1dayを買わなかった人は、口には出さないものの後悔していたそうだ。何しろ、奈良市内のバスも乗り放題だし、様々な施設の割引も付いている。京都に帰ってきてからも、地下鉄全線が乗り放題になるから、相当使える。

今回は、これまで行ったことのない生駒山に登ったが、このケーブル料金も無料だ。見晴らしは良かったが、遊園地の他、特に観るものも無かったので、次の下りで降り、これも行ったことがなかった、隣駅の石切神社に行ってみた。近鉄の石切を降りると、話しに聞いていた門前町の下り坂をドンドン下りることになったが、下りの坂道は案外応えて、ふくらはぎが痙りそうになった。
面白いことに、心配していた帰りの登りは、かえって気持ちが良いくらい、全く応えなかった。

1日で、京都、奈良、大阪と行って帰ってくると、各地の人の顔の違いが歴然だ。
ファッションの違いもあるが、顔の表情がまるで違う。大阪は中身が丸出しになっている感じで、何事にも反応が早そうだ。奈良は同じように中身を晒しているが、正直そうでちょっと受け身、大阪のように反応が早くない感じがする。京都は何か見えないベールを被ったように、本音が見えない感じで、良く言えば、はんなりだ。

京都人のこの見えないベールは、海外から帰ってきた時に感じる日本人の表情と同じで、何か仏像の表情のような得体の知れない取り付きにくさがある。
おそらく、海外から来日した観光客も、日本人に対してこの印象を持つのだろうが、実際に接した時の当たりの良さで、仏様のような印象を受けるのかも知れない。

宵山ラッシュ
京都に向かう帰りの電車は、通勤客と祇園祭の宵山に出かける人で、かなり込んでいた。奈良の始発から乗ったので、座れていたが、乗換駅で乗り込んで来て前に立った26、7の小柄なお姉さんがハイテンションで、連れと話している。最初にチラッと顔が見えたが、後は下を向いていたので、表情は見えない。
「おかんにな、○○ちゃんところで晩ご飯食べる言うて出てきたんや。でも、格好見たらわかってるかもな。バッチリ決めてきたんや。ハハハハハ」
黒のサルエルパンツの上の方から早口が聞こえてくる。
パンツの名前は、本人がファッション解説をしているので分かった。
「しゃあけど、宿題でけへんなあ。賢い組は数学の宿題は無いらしいで」
ここで、思わず頭を上げて顔を見てしまった。
『何歳や?!』
顔を見ると、顔の面積の割に、妙にくっきり小ぢんまりした目鼻立ちに、ガムランダンス並の厚化粧だ。やっぱりどう見ても26、7に見えるのだが、話していることは中学生だ。相棒の子はモロ中学生で、親子だと言われれば納得してしまうところだ。
「今日はな、□□ちゃんが屋台に出てるから、ついでに会いに行くんや。テキ屋のフェイスブックで、全国の屋台の出る日と場所が分かるんや、便利やで・・・」
確かに、江戸時代なら15、6は適齢期だ。
♪ 祭りだ祭りだ祭りだ豊年祭り