魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

戊子

2008年01月03日 | 占いばなし

新暦の新年が来たが、「年の初め」で話したように、節分まではまだ去年の丁亥・二黒の年。立春から今年になる。

60干支は陽と陰で、納音(ナッチン)という対になっている。
例えば、2007年の丁亥は陰で、2006年の丙戌の陽と対になり、60干支30分類の納音の一つ「屋上土」となる。2008年の戊子は2009年の己丑と対で「霹靂火」。

納音は中国音楽の音階に起因するが、おそらく初めに「30ありき」だろう。
占い的には、土星の公転30年や、月の28日周期などが考えられるが、ウソの38(サンパチ)でも言ったように、適当な話しには「3」とか「30」とか出るのが、白髪三千丈のアバウト中国だ。*
実用的にはむしろ、火星接近の周期に近い2年という単位の方が意味がありそうだ。
世の中の最小単位1年を、2年の幅を持って考えるのは現実的だろう。一年の仕事は、準備や始末を含めれば2年ぐらい掛かるからだ。
それをアバウトに言えば「石の上にも3年」ということになる。

四柱推命などの干支術を、さらにアバウトに適用すれば、
この納音のいずれかが良い年になれば、一方は悪い年になる。
かなりアバウトな判断だが、要は、何事も波があるので一喜一憂するなということだろう。

ところで、
初詣で、「今年こそ良い年になりますように」と祈る人が多い。
こういう人は、来年もそう祈ることになるだろう。欲張りな上に何事も否定的な見方をするからだ。
「今年も良い年になりますように」と祈る人は、来年もそう祈るだろう。足るを知り、何事も肯定的な見方をする人だからだ。

*30年は360ヶ月で一年の日数に相当し、中国的合理化には「嬉しい」一致もある