魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

冥王星除外

2006年09月05日 | スタンス

ちょうど、惑星と運命について書いている時(2006/8/24)に、惑星の定義が決まり、冥王星が惑星から除外された。これは実に痛快なことだ。

第一は、惑星が運命に影響するとして、天文学に媚びる考え方が無意味になること。さらに、天体すべてが運命に影響すると考えて、天文学のストーカーのような運命論を展開する考え方の根拠の消滅。つまり、際限なく現れる天文知識によって運命を知ろうとすれば、際限のない後付理論となり、運命の実体が存在しないことになる。天文学が真理に到達!?して、はじめて得られるはずの運命の存在を大前提とする占星術が、過程である天文知識に追随するのは矛盾している。宇宙現象に謙虚に向かい合い真理を求めようとする天文学者が「うざい」と思うのは当然だろう。

何度も言うが、占いは科学ではない。天文学すら現象に過ぎない。惑星存在は運命の指標であり、運命に物理的影響を与えるファクターではない。象徴だ。
「金星の影響で恋愛が・・・」と言う場合、「恋愛現象を金星という象徴で考えると・・・」という意味で、惑星の金星から力が働いて・・・という意味ではない。

さて、件の冥王星はサソリ座を表す星(象徴)で、2005/10から膨張を表す木星がサソリ座に入り、サソリ座が目立っている。サソリ座=冥王星の表すものとは「生死、真贋、核、エネルギー、朝鮮半島、数字の9・・・・・・」
韓国発のES細胞ねつ造発覚。北朝鮮の核開発。さらに冥王星そのものの立場の変化=9番の消滅。これら一連の象徴現象は、惑星の影響ではないどころか、惑星自身も対象になるということだ。いずれにせよ、冥王星=サソリが目立っていることには違いない。


惑星が先か運命が先か

2006年09月05日 | スタンス

世相を考える>で「世相を動かすのは惑星か」と言う問題に少し触れたが、西洋占星術の考え方では星が運命を支配する。近年では少しでも科学的説明をしようと惑星の引力や電波などの影響を持ち出し、科学から失笑されている。純粋に運命論の立場に立つなら、科学的解明は本末転倒だ。
「運命ありき」ならむしろ、ケプラー以前の「神の意志が天体の運行に現れる」と考えるべきで、その際、決して科学に媚びることなく、どんなに肩身が狭かろうと「迷信で結構」の立場に居直り、占いの哲学に徹すればよい。

その上で、
惑星の影響を語るとすれば、惑星が直接、物理的影響を与えるのではなく、惑星の運行周期や象徴的意味を通して、運命の実態をかいま見ていると考えるべきだろう。惑星は単なるバロメーターに過ぎないということだ。

占いに科学を持ち込むことによって、へび使い座があったから13星座だとか、惑星の定義が変わったら8惑星だとか、一々振り回されて、自ら「価値ある迷信」を虚仮にするような、みっともない盲動をすることになる。迷信としてのプライド?というものもあって良いのではないか。

では、なぜ、天王星などと近代科学の成果で語るのかという向きもあろうが、極論すれば天王星でもセレスでも何でも良い。現実に起こる現象や周期を説明づける指標なら何でも良いのだ。
ただし、周期はこじつけであってはいけない。過去にさかのぼり検証され、未来の周期に現れる現象を予測し、それが妥当な結果を得ることで意味を持つ。またこの時、現象と結果とはあくまで占い的象徴イメージの一致で、物理的一致ではない。ここでも「迷信で結構!」の信念が大切だ


世相を考える

2006年09月05日 | スタンス

世相や世代を語る場合、当然ながら、ある時代が特に他と大きく変わるわけではない。しょせん人間が作り出すもの、同じベースに立っている。「飯、クソ、寝る」が無くなれば死ぬわけだから、全員餓死すれば歴史は終わる。いかなる場合も基本活動が失われることはない。これは、個人の場合も同じだ。

では、時代を特徴づけるものは何かと言えば、センセーション=刺激的な事柄だ。記録ではなく記憶に残ることだ。
百の善行より一つの悪行が人の心に焼き付いてしまう。個人でも、幸運の時より苦痛を伴う不幸の方が強く感じられるもので、幸運な人ほど苦労談を語るものだ。

西洋占星術でセンセーションを表すのは、集中と爆発の星とされる天王星だ。天王星が影響した事柄には、予想外のハプニングが起こり、ビックリさせられる。
惑星の影響する事柄とは、他の惑星との関係もあるが、基本は、いわゆる「十二星座」で知られる黄道十二宮の表すものだ。(以下、星座と呼ぶ)

天王星が通過中の星座の影響は人の心を刺激して、一つの時代を染める。
世相を動かすのは本当に惑星かと言う問題はまたの機会として、今は、惑星と事相の相関だけ考える。世相に及ぼす土星、木星、火星などの影響が短期なのに比べ、天王星は目立った影響が十年近くもあるので、「時代の星」と言える。

天王星の公転周期は約84年。単純に12星座で割ると7年。神秘数とも一致して意味深だが、そんなことより、「世相の84年周期」は近現代史における「歴史は繰り返す」を想起させる実に面白い周期だ。
あと、還暦の60年も、惑星周期の公倍数を念頭に、一応参考にすべきだろう。