魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

魚座考

2006年09月17日 | 占いばなし

天王星・魚座の真っ最中だが、そろそろ次の「おひつじ座」も見えてくる頃だ。

おひつじ座は人体で言えば頭。しかし、近頃の「脳」ブームは魚座だろう。
伝統的な占星術では脳の定義はなさそうだから仮説として考えると、脳は脊椎動物以後のもので「魚」から始まる。人間の形をしていないが人間そのもので、意識の所在地であり、単独では生きられない。

脳とその他の器官との関係はどちらが支配者かわからない相互依存で、外見的にも、脳は母体に保護される胎児に似ている。占星術では、人体を頭とつま先をつなぐ輪にして、黄道十二宮の輪に当てはめる。つまり、頭とつま先は接触しているわけで、頭の中につま先が突き刺さっていると考えれば、それが脳になる???

形があって存在しないもの。存在するが形のないもの。それが魚座であり、物質と精神、二つの次元を統合するのはまさに脳と言える。
ちなみに、魚座は双魚座あるいは双魚宮と書き、紐でつながれた二匹の魚は、「母子」とも「愛とエロス」とも言うが、「物質と精神」とも言えるだろう。

占いでは森羅万象を星座や惑星の指標に分類するわけだが、日々、新しい定義や修正が必要になる。
魚座の酒、詐欺、錯乱、春は、気学九星の三碧に匹敵する。
各占いの分類法は違っても対象は一つだから、統合的見方は不可欠だ。
魚座の国の割り当てはインドネシアや地中海。ニューハーフが人気の国タイなども入るのかも知れない。日本の地域で言えば沖縄や志摩、松島だろう