転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



・これまでポゴレリチアスィルムラートラ
いろいろと別人シリーズはあったが、
やっぱり、アブデル・ラーマン・エル=バシャも然りだった。
今回の広島公演に関して、友人某氏の話によると、
アブデル・ラーマン・エル=バシャ」
という表記が某所にあったそうで、私もまた、某市の公式サイトにおいて、
ブデル・ラーマン・エル=バシャ」
というのを先日、見つけたばかりだった。
アラブ系の名前は馴染みが無くてわかりづらいのだとは思うが、
いやはや、よけいなものがついてたり、あるべきものが無かったり(T.T)。

・それで、つらつら考えていたのだが、私が気に入るアーティストというのは、
どういうわけか、おおざっぱな意味で「普通の西欧人」ではない人が多い。
イーヴォ・ポゴレリチは旧ユーゴ出身でモスクワ育ち、
前出のダンサー、アルティナイ・アスィルムラートワもカザフスタンの人、
エル=バシャはレバノン人だし、フー・ツォンやラン・ランは中国人、
先日リサイタルを聴いたダン・タイ・ソンはベトナム人、
昔ファンだったピアニストのタマーシュ・ヴァシャーリはハンガリー人
(もう彼は長い間ピアノは弾いていなくて、世の中の認識は「指揮者」だろう)、
そして、きょうが命日のフレディ・マーキュリーは、ペルシア系民族の血統だ。
皆、成功してからの本拠地は、欧米中心部へと移ったけれども、
それぞれの生まれを辿れば、誰も、西欧の人ではない。
フー・ツォンの父上フー・レイは「西洋と東洋の融合」に理想を見ていたが、
私も何かそういう、「一人の人物の中にある、異種文明同士の希有な出会い」、
みたいなものに心惹かれる部分があるのかもしれない。と思ったり(笑)。

・今週からはしばらく、「演奏会活動」(笑)で忙しい。
私が演奏する「演奏活動」ではない。
私が演奏会を聴きに出かける「演奏会活動」だ。友人の命名による。
先日20日のダン・タイ・ソンを皮切りに、昨日がマイスキー×西本智実、
明日がエル=バシャ×高関健@広島交響楽団、
27日が宝塚花組広島公演、28日がアンドリュー・フォン・オーエン。
そして12月になると、8日がアレクセイ・ゴルラッチ、19日が松本和将氏。
ダン・タイ・ソンとゴルラッチ、松本氏はいずれもオール・ショパンで、
オーエンもプログラム中にショパンを数曲取り上げている。
ショパンはあんまり聴かなくてもいいんだ私は、などとエラソーに言いながら、
気がつけば、最後の最後でしっかりとショパン・イヤーを満喫している。

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