転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 

祖母  


昨日の文章を書いたことで、つらつら思い出していたのだが、
私の実家の祖母(父の母。例の、パンスーの祖母)は、
自宅で亡くなった、大往生のお手本のような人だった。
それが実現できたのは、敢えて言うが私の母が偉かったことと、
丑三つ時であろうとも電話したら即座に来て下さる、
曾祖父の代から懇意だった内科の先生がいて下さったこと、
そして何より、祖母本人が96歳まで体の不自由がなかったこと、
が、その主な理由だ。真似ようったって簡単にできることではない。

祖母は大変に健康だったので、一定年齢より老けることなく、
六十代で未亡人になって以降、三十余年に渡る「老後」を
文字通り十年一日の如く過ごした。
亡くなる前々日まで、いつも通り畑仕事と草抜きをしていて、
その翌日、なぜか突然、思うようにベッドから起きられなくなり、
本人もさすがに「どうも気分が悪い」とさかんに訴え始めた。
看病する母に「オムツはイヤよぉ」などと言っていたが、
そのまま一晩だけ「寝たきり」になって、
翌日の昼、眠りながら軽い痙攣を繰り返し、
前述の先生に診ていただいているうちに、ご臨終となった。

80歳を過ぎるまで、ナタで薪を割って風呂を焚いていた祖母は、
「元気な人」として近所中で有名で、
倒れる前日の農作業ぶりも、勿論、大勢の人に目撃されていた。
それが二日後には通夜→葬儀となったのだから、
「一体何があったのか!?なぜこんな急に亡くなったのか!?」
と、うちの村で祖母の死は「不審死」そのものだった(爆)。

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