転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



去る7月29日にNHK BS-1で放映されて反響の大きかった、
ジェームズ・ローズの番組が、近々、再放送される。

心の旋律に耳を澄まして 音楽家ジェームズ・ローズ(再)
NHK BS-1 14年9月29日 月曜深夜 火曜午前 0時00分~0時50分

際だって個性的なピアニストである彼の物語は、
演奏自体に直接の関心を持たない人にとってさえも、
きっと、印象的なものと感じられることと思う。

ローズの公式サイトJames Rhodes My Official Websiteによると、
この人は14歳になるまで正規の音楽教育は受けていなかったとのことだ。
ギルドホール音楽演劇学校に学んだが、
1993年、精神疾患のために奨学金が打ち切られ、一旦はピアノを断念、
以後十余年に渡り、健康面での問題のために過酷な日々を過ごした。
しかしその後、2000年代に入って現在のマネジャーと出会い、
2008年に最初のCDを世に出したことが大きな契機となった。
以来次々と、従来的な演奏会スタイルに捕らわれない、
ジェームズ・ローズ流アプローチを確立して現在に至る。
彼の演奏会がどのようなものであるかは、今回の番組内で紹介されるだろう。

ちなみに彼は以前、『BBC MUSIC MAGAZINE』が
ピアニスト100人が選ぶ「ピアニストBest3」という特集をしたときに、
三傑のひとりとしてポゴレリチの名を挙げていた人だ。
ポゴレリチの演奏のどこが、ローズの心の琴線に触れるのか、
ローズの前半生の物語や演奏に耳を傾けてみると、
ポゴレリチファンとして漠然と感じられるような気がする。

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