転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



好天に恵まれ、四国こんぴら歌舞伎大芝居を観るために、
二年ぶりに琴平まで行って来た。

こんぴら歌舞伎というと、何か遠方の特殊な催しのように
思っていらっしゃる方もあるかと思うのだが、
出発地から岡山までがどの程度遠いかだけが決め手であって、
例えば広島からならば、極めて気軽に日帰りできる距離だ。
岡山―琴平の特急も平均して一時間に一本出ているので、接続も良い。
この特急『南風』号は、アンパンマン列車で、
出発や終着の駅ではアンパンマンの声で案内があるので、
お子様づれだとちょっと楽しいかもしれない(笑)。
JR琴平駅は、ひなびた風情の残る小さな駅舎だ。
こんぴら歌舞伎の期間中は、駅の玄関に歌舞伎の幟が飾られ、
観光客の撮影スポットになっている。



琴平駅に着いたら、こんぴら歌舞伎の会場までは徒歩15~20分くらいだ。
商店街に沿って歩いて行けば良いだけで、表示も出ているのでわかりやすい。
行きは階段や坂のあるところは「上り」になるので、
雨が降って足下が悪いと、少し用心しないといけないかもしれないが、
特別に問題になるような距離や勾配ではないと思う。
朝、第一部開演前に到着すると、商店街のあたりで太鼓の音が聞こえ、
琴平駅から会場へと向かう道なりに、役者幟が色とりどりにはためいている。



前回と今回の経験の範囲では、芝居は当日券の販売があるので、
急に思い立って出かけても、多分、観ることができると思う。
切符は、一応指定席にはなっているが、枡席の中でどこに座るかは自由だし、
私が今回買った後舟とよばれる二階後部の席などは、
うしろの壁に沿った最後列のベンチ席か、その前一列の座布団の席の中から、
入場の早い者順に、自由に選んで着席できるようになっており、
等級の指定の範囲内では自由席とも言える状況だった。
また、券のない人も、芝居小屋には入れないが敷地内の売店利用はできる。
ゆるキャラこんぴーくんは、サービス精神旺盛だ(笑)。
ツーショット撮影に次々と応じてくれるし、
カメラを向けると、びしっ!とポーズを決めて応えてくれる。



芝居のほうは、今年は第一部が『神霊矢口渡』『忍夜恋曲者』『お祭り』、
第二部が『葛の葉』『雀右衛門 襲名披露口上』『身替座禅』。
詳しいことは明日また書きたいが(書けるのか!?)
滝夜叉姫のとき雀右衛門が先代のジャッキーおじさまにそっくりだったこと、
お舟の孝太郎が愛らしさから女の一念まで実に見事に見せてくれたこと、
松緑の踊りがキレッキレだったのと太郎冠者役が可愛かったこと、
そして、やはり仁左衛門は当代最高の役者だと思ったこと、
……を、とりあえず書き留めておく(^_^;。

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