転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



筆者の主張を○字以内に要約せよ、の類いは、よく国語でやったが、
この見出し↓はどうだろうかね。『平時』でまとめるのは適切だろうか。
コロナの緊急事態宣言、WHOが解除…3年3か月で「平時」に』(2023/05/05 22:54 読売新聞)
『WHOは4日、専門家委員会を開き、緊急事態の解除について検討した。専門家らが解除を提言し、テドロス・アダノム事務局長が最終的に判断した。』『テドロス氏は5日の記者会見で「大きな希望を持って、新型コロナが世界的な健康上の緊急事態でなくなったことを宣言する」と述べた。一方で、足元でも新型コロナによる死者が出続けていると強調し、「コロナの脅威が終わったわけではない」と警戒を続けるよう訴えた。』

日本でも、ほぼ時期を同じくして、5月8日から、
新型コロナは感染症分類上の5類相当に移行するので、
コロナ政策は大きな転換期を迎えることになる。
しかし、感染症としてのコロナが、手放しのノーガードで大丈夫な
安全なものに急に変わる訳ではない。
WHOの緊急事態宣言解除の意味するところも、
「もうコロナは無いも同然。安心して以前通りの暮らしに戻ればいい」
でないことは、テドロス事務局長の会見要旨を見ただけでも、
明確に指摘されている。

WHO ends COVID-19 public health emergency, warns of continued health threat(CIDRAP)
『As we speak, thousands of people around the world are fighting for their lives in intensive care units, and millions more continue to live with the debilitating effects of post–COVID-19 condition.』『The worst thing any country could do now is to use this news as a reason to let down its guard, to dismantle the systems it has built, or to send the message to its people that COVID-19 is nothing to worry about.』

今もなお、世界中では何千人もの人が集中治療室で生死の境を彷徨っており、
何百万人という人々がコロナ後遺症で体が弱ったまま生活している、
現状、いかなる国であれ最もやってはいけないのは、
今回の「緊急事態宣言」終了のニュースを理由として、
警戒を解いたり、これまで築いてきたシステムを解体したり、
或いは、コロナは全く心配いらないものだというメッセージを
国民に送ったりすることである、
……等々とテドロス事務局長は述べている。
「WHOの宣言解除を早合点し、油断しては駄目だ」ということだ。

研究が進んで様々な対処法が考え出され、
ワクチンや感染により、集団免疫に近いものが確立されつつある御蔭で、
コロナが、流行開始当初と同等の脅威ではなくなったのは大変良いことで、
私自身も、これを前向きな状況として捉えている。
有り難いことに、世界的な「緊急事態」として位置づける段階は終わるのだ。
同時にそれは、対処の仕方や内容が変わって行くということであって、
これにて対処を全部やめますという話とは違う。

国内的に見ても、いつまでも公費負担は財政面で続かないし、
今後は各自の負担で、自己責任の範囲でやって行くようにしよう、
というのが5類移行の、行政上の意味合いであると私は捉えている。
日本が、世界でもトップクラスの人口密度を持つ高齢化社会でありながら、
コロナ死亡者数を100万人あたり600人におさえ、
こうして5類移行までこぎつけたことは、
感染症対策として、ひとつの達成ではあった。
こうした、感染防止対策を講じる日々の中で、
どの状況のときどうすれば良いかは、我々なりにいろいろと学んだ筈だ。
もはや3年前のような手探りではなくなった。
これからは各自の才覚で自衛するのだ。

コロナウイルスはそもそも存在しないとか、
風邪と同じだから罹っても大丈夫だ、等の結論になった人達とは、
私は一切議論しないし、それについてとやかく言うつもりもない。
一方で、私自身の考えは異なるので、今後も自分なりに対策を続ける。
自分で必要と判断した場面ではマスクを着用するし、
手洗いの習慣もやめないし、三密には引き続き注意を払い、
ワクチン接種の機会があれば受ける等、
コロナに感染しないために有効であると私が判断している事柄を
自分で必要と認める間は、このあとも継続して行く。
また私自身、どこかの段階で感染する可能姓は大いにあるから、
私から周囲に広げない努力も、日々、怠らないようにする。
厚労省だって「個人の主体的な選択を尊重し、個人の判断が基本」
という表現を使っているので、私の在り方もまた非難される謂れはない筈だ。

上記の私の考えを70字程度で例を挙げて要約するならば、つまり、
ノーマスクで私の前で咳き込む人が居たら、私はイヤだが黙って我慢する、
一方で「まだマスクしてんの?」と嗤われても、私はKF94を手放しません、
という話ですよ(^_^;。You see?

Trackback ( 0 )



« 鍼治療 どっちだ(^_^; »