転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



きょうは母に、パジャマ3着を届けた。
某ホームは相変わらず面会禁止なので、渡してくれるよう受付で頼んできた。

なぜパジャマかというと。
話は前後するのだが、この正月のむちゃくちゃ忙しいさなか、
あれは確か1月3日だったと思うのだが、母91歳が電話して来て、言うことには。
「んま~、あたしゃ、こんなけったいな正月は初めてや。
寝間着を二枚とも盗まれてん。ピンクのと黄色のと。両方」

母の話によると、1月2日の夜、パジャマを着ようとしたら無かった、
のだそうだ。
毎朝、起きて着替えるときに、脱いだパジャマはベッドの上に広げておいて、
寝るときまでそのままにしているそうなのだが、
2日の夜、着ようとしたらそれが無かった、と。
「まさか、あんなもん盗まれると思いもせんから。驚いてしもて」

あまりの突飛さに驚くのはこっちだが、話の展開が正しいなら、
一度しか脱いでいないのに、どうしてパジャマが2着なくなったのか、
私には理解できなかった。
もしかして、元日になくなり、2日にもなくなったので、2着とも、なのか。
しかし問いただしても仕方が無い、というか、
ヘタにつっこむと、高確率で、更に難解な説明の反復が開始されるだけなので、
私はその点はもう、意識的に追求しないようにした。
母にとってはパジャマ2着が見当たらず、それらは「盗まれた」、
ということなので、それ以上でも以下でもないのであった。

「ほんで、着るパジャマがもう無い、いうことなんか?」
と尋ねたらば、
「いぃや、それは心配ないねん。ほかにも持ってきとぅねん」
と母は言った。
それで、その翌日、実家に寄って母が以前着ていた冬用パジャマを箪笥から出し、
その数日後に、某通販で新たにパジャマ2着を購入し、すべてに記名し、
きょう、それら3着をひとまとめにして、神社の帰りに某老人ホームに届けた。
両親の好きな、姫路銘菓の「玉椿」も入れておいた。

すると夕方、母から電話があり、上機嫌で、
「ま~、早速にありがとうね!あれからあたし、シャツ着て寝とってん。
寝間着が無いいうこと、おばあちゃんがあんたに言うてくれたんやね!」
と、例によって『おばあちゃん』なる人物が登場しイミフであった(^_^;。
母が『おばあちゃん』と呼ぶ人は、母の母で、
今から30年くらいまえに亡くなっている筈なのだが、
母の話の中では、『おばあちゃん』は今も、自由自在に登場している。
パジャマがない話を私にしたのは母本人であって、
祖母の幽霊が私の夢枕に立った訳ではないんだが(汗)。
しかも『シャツ着て寝とってん』とは?
ほかにもパジャマは持って来てるから着るものはある、って言わなかった?

「これでもう、安心や!一生、パジャマに不自由せん!」
さようでございますか。
なんだか全然わかりませんが、ともあれよろしゅうございました(^_^;。
母が機嫌が良いなら、私はほかのことは概ね、どうでもええのや(爆)。

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