転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



これまで判明している範囲では、以下の新聞記事で
今回のポゴレリチの東京公演の評が読めます。
雑誌記事関係で出るとすれば、来月発売の7月号あたりと思われます。

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朝日新聞夕刊(2012年5月15日)
『イーヴォ・ポゴレリッチ ピアノリサイタル 絶望が支えるソナタの演奏』
(長木誠司 写真:竹原伸治)

日本経済新聞夕刊(2012年5月24日)
『イーヴォ・ポゴレリッチ リサイタル 尋常ではない緊張感』
(岡本 稔 写真:堀田力丸)

オン☆ステージ新聞(5月25日号/第1922号)
『イーヴォ・ポゴレリッチ ピアノリサイタル』
(三橋圭介)

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墓掃除に行こうと思ったのだが、朝から結構な雨で、
これ幸いと私はパソコンに向かい、
ポゴレリチの公演感想文を書き始めた。
……のだが、とてもじゃないが、まとまらなかった(爆)。
あれほどの音楽になると、もう言葉でなんだかんだ書くのが
とても無力に思えるよなぁ……orz

そうこうしているうちに午後になり、メールで某氏から、こういう記事がある、
The sound of Ivo Pogorelich(Nguyen Dinh Dang's Blog)
というお知らせがあった(ありがとうございます~~!!!)。
そのときは既に娘にパソコンを占領されていたので、
私はソファに寝そべって携帯で記事を読み、
ということは辞書がないから多分誤読しまくりで得手勝手に読み、
あとで真摯に読み直すことを誓って、
それから脚注にあったリンクのほうにも飛んでみた。

私の気づいていなかった最近の記事ばかりで、これがまたなかなか貴重だったが、
特にロシア国立放送音楽センターの『ラジオ・オルフェイ』の記事には、
私はちょっとシビれてしまった。
Иво Погорелич: "В жизни нужно уметь делать правильный выбор..."
ポゴレリチの2010年2月のロシア語インタビューらしいのだが、
途中で、なななんと、ギドン・クレーメルの名前が出てくるのだ。
私はクレーメルも結構贔屓にしているので、
その彼がポゴレリチについて何か発言していたとは、
と嬉しくなった。……仮に、褒めてないにしてもさ(逃)。

私の読解力では、全体くまなく「よくわからない」状態なのだが、
インタビュアの言うことには、クレーメルが
『ポゴレリチ症候群というのがある』
と言った、とかなんとか。それについてポゴレリチは
『同業者の言うことに私はコメントしない』
と、すげなく返していて、インタビュアが
『それは黙殺するということか』
と更に訊くと、
『そもそも気がついてもいなかった。自分は時間が無い、忙しい』
と答えている、……ように読めるんですが、どうですか(爆)。

У меня нет времени
なんて言い方、十万年ぶりに思い出した気分だ。
нетの後ろに生格の名詞が来ると「~が無い」の意味になる、という。
ここでポゴレリチが使ってくれなかったら、
私はシヌまで否定生格なんぞ思い出さなかっただろう。
ああ、もう、佐藤恭子先生の授業でシゴかれた日々は何だったのか。
既に博友社ロシア語辞典は、実家の土蔵の中です。ご免なさい!!
私には和訳は到底!無理なので、どなたか読んで下さいませんか。
よろしくお願い致します。(←他力本願)。


追記:上記インタビューは、どこかで知っている内容である気がしたので、
さきほどからさんざん記憶の糸をたぐって、ついに見つけた。
このインタビューを収録した音声はコレ↓だ。ポゴレリチのロシア語をご堪能下さい(笑)。
Interview ..Russian ..(YouTube)
こうして聴くと、本当にポゴレリチはスラブ語話者だということがよくわかる。
だって、いつもこのまんまの発音で、英語喋っているではないですか彼は。

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