転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



e+プレオーダーで、雪組『カラマーゾフの兄弟』が一枚、当たった。
やはり今年は、私の道楽の神様が、カラマーゾフをやれと仰せだ。

雪組公演『カラマーゾフの兄弟』(宝塚歌劇団公式HP)

梅田のドラマシティだし、上演時間は3時間を超えないだろうから、
推理モノの展開にならざるを得ないだろう、という気はするのだが、
キャストを見ると、イメージが膨らみそうな、素晴らしい面々だ。

ドミートリーが主演の水夏希、グルーシェニカに相手役の白羽ゆり。
ミズ(水夏希)くんは、こういう個性の強い、激情家の役は、
少なくとも外見上はよく似合うと思う。
ただ私の観察では、この方は案外、表現の点では、
「素直で爽やかな二枚目」のほうが合っていることがあるので、
「見た目ドリートリー、内面はアレクセイ」にならないで欲しい、
というのが、当面の私の一方的な希望だ。

となみ(白羽ゆり)ちゃんは、大仰な女帝キャラが似合うので、
私はグルーシェニカには結構期待しているのだが、
ただグルーシェニカは、ドレスや宝石の似合う女王様ではなくて、
大地に根ざした生命力あふれるロシア女としての美人なので、
単に見目麗しいのではなくて、その圧倒的な逞しさみたいなものが
うまく演技の中に出てくれるといいなあと願っている。

父親のフョードル・カラマーゾフが未来優希、というのは
容姿的には随分華やかなお父様になりそうだが、
実力や存在感の点では文句無しだと思う。
原作では、スケベでどうしようもない道化者なのがこの人の魅力だが、
宝塚歌劇という範疇ではそれがどうなるか楽しみだ。

次男イワンが彩吹真央、今の雪組で上演するなら、
彼女以外にはあり得ないだろうというキャストだと思う。
イワンは大変難しい役であり、能動的でないが、本当は彼こそ主役だ。
脚本にもよるが、原作のニュアンスを維持するなら、
この舞台の成否はイワン役が握ることになると私は思っている。
彼女なら容姿実力ともに期待に応えてくれそうな気がする。
ポスターを見ただけでも既にかなりイケそうな感じで嬉しいのだが、
ゆみこさん、眼鏡はご使用になりませんか(逃)。

下男スメルジャコフに彩那音、これまた難しい役だと思うのだが、
彼女がやるとすると結構、小綺麗な下男なのだろうか。
ひょろひょろでも悪くないが、声がふらふらでないことを願う(^_^;。
スメルジャコフの不気味さや妖しさが、
この人なら良いほうに表現されるかもしれないとも思う。

アレクセイ(沙央くらま)、カテリーナ(大月さゆ)は
どの程度の扱いになるのか、時間や内容の制限など考えると
今のところどうも予測できない。
短い時間でもアレクセイは皆に愛される青年として存在して欲しいし、
カテリーナの気品や自尊心、裁判の場面があるなら彼女の狂気、
なども、欲張りなようだがうまく見せて欲しいと思っている。

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