オリンピック女子レスリングの試合日程の間、
浜口京子選手のパパであるアニマル浜口氏はサイコーだった。
出発時のお約束「気合いだ~!」が既に可笑しかったが、
イザ試合が始まると、後ろの迷惑も顧みず仁王立ちになって怒号のような大声援、
京子選手がポイントを取っても取られても、スタンドで吠えまくり、
近くにいたカメラマンをカメラごとガシガシとふりまわし、
準決勝でまさかの敗退が決まると襲いかからんばかりの雄叫びをあげ、
……テンション高すぎ、熱すぎ(^_^;。
彼が元プロレスラーだったことを知る人は、少なくなって来たのだろうか。
某掲示板に「パパはプロレスラーだったそうですね」というカキコがあったが、
考えてみるとアニマル浜口が引退したのが十年くらい前のことだし、
当時、もうプロレスはテレビのゴールデン枠から消えていたから、
普通の人(!?)は、中継を観る機会もなくなっていたのかもしれない。
アニマル浜口は、私が大好きだった長州力が独立して維新軍をつくったとき、
最高の相手役となった名選手だった。
連携プレーで行うパイルドライバーの変形みたいなワザ(名前忘れた)が、
このタッグチームの披露した離れ業の典型だった。
体力の限界ということで引退したのが、95年くらいだったかな?
プロレスラーは引退してもまた出て来るし、彼も例外ではなかったので、
正式な引退がいつだったのか、ちょっと記憶が定かでないが、
この頃から京子選手が頭角を現していたのだろうから、
引退と時を同じくして娘さんのコーチに専念できるようになったことは、
アニマル浜口には幸せな巡り合わせだっただろうと思う。
その京子選手は、今回、金メダルを取りにアテネに行った筈だった。
それが予想だにしなかった準決勝敗退。どれほどショックだったことか。
けれど、その後の三位決定戦で乱れなく勝利を収めて銅メダルを手にし、
晴れやかな笑顔を見せた彼女を、私はこのうえなくすがすがしく思った。
「○位だなんて値打ちがない」とか「銅で悔しい」みたいに、
コメントする選手や親がいるが(その気持ちは想像できるが)、
私はやはり、なんであれ自分の力で手に入れたものを、
心から大切にし評価する姿勢のほうが好ましいと思う。
「よく頑張った!やっぱり俺の娘じゃないか!」
満面の笑顔で娘を抱きしめたアニマル浜口は、熱くて、暖かかったぞ!!
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