夫とC子は、退院後も変わりなく交際を続けていましたが
なんとなく一時の情熱は失われているように感じました。
夢中になっている時は、目玉に炎が宿り
古いたとえですが、大リーグボールを投げる星飛雄馬…。
その火が鎮火し始めたら、本人も夢から覚めるという
いつものパターンに入ってきていました。
ここからが面白いのです。
線香花火の最後のように
パッともう一回火花を散らしてひと波乱。
全てが終わったらぐったりと沈み込み、熱を出す時もあります。
魂が抜けたようになって、しばらく鬱状態です。
恋が始まると急に口数が多くなり
聞きもしないのに
外であった出来事や将来の夢など
追いかけるようにして、ぺらぺらとよくしゃべりますが
それと逆になるわけです。
おそらく、精神的な病気の一種ではないかと思います。
または、憑依ととらえたほうが納得しやすいかもしれません。
これまでにも、不可解に思える出来事はたくさんありました。
自分の中にある醜い感情に、魑魅魍魎が共鳴するのか
単に頭がおかしいだけなのか…。
相手が憎い、呪ってやりたいと思っていた頃は
確かに変なものをよく見ていました。
帰って来た夫の肩に、女性の首が乗っかっていることもありました。
マネキンをくっつけているのかと思うくらいリアルでした。
夫のアゴのあたりにまで、赤く長い舌を伸ばしていました。
そんなのはわかりやすくてまだかわいい、ほんの一例です。
この方面のことが好きな人間だったら
宗教や、今で言うスピリチュアルにはまっていたと思います。
実際誘われてセミナーとやらへ行ったり
本を集めたこともありますが
それらは私にとって「逃げ」としか
とらえることは出来ませんでした。
「悪いのは私じゃない。霊だ、成仏してない先祖だ…」
と言っていれば、確かに気が楽になりました。
しかし、そこにとどまって悦に入っていられない問題が次々にやってくると
祈るだけは解決できないとわかってくるものです。
変なものは、家を出て九州へ行ってから見なくなりました。
家に居るその存在と距離的に離れたからか
精神的にふっきれたからかは、わかりません。
知ろうとも思いません。
なぜ?なぜ?と立ち止まっていると、また変なものが出て来ます。
そんな非現実的なことにうつつを抜かしている暇は無いのです。
私は子供を躾け、育て、愛情を与え続ける義務があります
父親がしっかりしてない分、物心両面においてカバーする必要がありました。
解決を望んで祈ったり
精神世界の迷路に迷い込むより
夫の行状を面白がるほうが私には合っているようです。
暴力や借金でなく、浮気だから痛いのは心だけです。
給料を渡さないのは不満ではありますが
欲を言えばきりがありません。
だからこういう考えですむのですが。
夫は食中毒以来、外泊をしなくなっていました。
夜も仕事が終わると早く帰って来ます。
ポツポツしゃべるところによると
あのトイレの奪い合いが、決定的だったようです。
こうやって、飽きたらパッと冷めるので
一波乱も二波乱も起きてしまうのです。
自分はさんざん楽しんだカスだからいいでしょうが
相手も同時にパッと冷めることはまれです。
ここが男女関係の最も難しいところかもしれません。
やはり保温機能や、目的意識の差というものがあるのです。
ある夜、寝ていると、電話が鳴りました。
なにごとかと思って出てみると
「おばちゃん…」
M美です。
「M美ちゃん、どうしたの?
なにかあったの?」
「ママがねぇ、パパに代わってって」
夫を起こすと、グズグズして出たがりません。
だからといって私が用件を聞くわけにもいかないので
叱り飛ばして受話器を渡しました。
電話の向こうから、なにやら泣き叫ぶような声が聞こえてきます。
夫は大嫌いなキュウリをかじったような顔で
たまに「あ~」「う~ん」とつぶやいています。
ほれほれ来なすった…
なんとなく一時の情熱は失われているように感じました。
夢中になっている時は、目玉に炎が宿り
古いたとえですが、大リーグボールを投げる星飛雄馬…。
その火が鎮火し始めたら、本人も夢から覚めるという
いつものパターンに入ってきていました。
ここからが面白いのです。
線香花火の最後のように
パッともう一回火花を散らしてひと波乱。
全てが終わったらぐったりと沈み込み、熱を出す時もあります。
魂が抜けたようになって、しばらく鬱状態です。
恋が始まると急に口数が多くなり
聞きもしないのに
外であった出来事や将来の夢など
追いかけるようにして、ぺらぺらとよくしゃべりますが
それと逆になるわけです。
おそらく、精神的な病気の一種ではないかと思います。
または、憑依ととらえたほうが納得しやすいかもしれません。
これまでにも、不可解に思える出来事はたくさんありました。
自分の中にある醜い感情に、魑魅魍魎が共鳴するのか
単に頭がおかしいだけなのか…。
相手が憎い、呪ってやりたいと思っていた頃は
確かに変なものをよく見ていました。
帰って来た夫の肩に、女性の首が乗っかっていることもありました。
マネキンをくっつけているのかと思うくらいリアルでした。
夫のアゴのあたりにまで、赤く長い舌を伸ばしていました。
そんなのはわかりやすくてまだかわいい、ほんの一例です。
この方面のことが好きな人間だったら
宗教や、今で言うスピリチュアルにはまっていたと思います。
実際誘われてセミナーとやらへ行ったり
本を集めたこともありますが
それらは私にとって「逃げ」としか
とらえることは出来ませんでした。
「悪いのは私じゃない。霊だ、成仏してない先祖だ…」
と言っていれば、確かに気が楽になりました。
しかし、そこにとどまって悦に入っていられない問題が次々にやってくると
祈るだけは解決できないとわかってくるものです。
変なものは、家を出て九州へ行ってから見なくなりました。
家に居るその存在と距離的に離れたからか
精神的にふっきれたからかは、わかりません。
知ろうとも思いません。
なぜ?なぜ?と立ち止まっていると、また変なものが出て来ます。
そんな非現実的なことにうつつを抜かしている暇は無いのです。
私は子供を躾け、育て、愛情を与え続ける義務があります
父親がしっかりしてない分、物心両面においてカバーする必要がありました。
解決を望んで祈ったり
精神世界の迷路に迷い込むより
夫の行状を面白がるほうが私には合っているようです。
暴力や借金でなく、浮気だから痛いのは心だけです。
給料を渡さないのは不満ではありますが
欲を言えばきりがありません。
だからこういう考えですむのですが。
夫は食中毒以来、外泊をしなくなっていました。
夜も仕事が終わると早く帰って来ます。
ポツポツしゃべるところによると
あのトイレの奪い合いが、決定的だったようです。
こうやって、飽きたらパッと冷めるので
一波乱も二波乱も起きてしまうのです。
自分はさんざん楽しんだカスだからいいでしょうが
相手も同時にパッと冷めることはまれです。
ここが男女関係の最も難しいところかもしれません。
やはり保温機能や、目的意識の差というものがあるのです。
ある夜、寝ていると、電話が鳴りました。
なにごとかと思って出てみると
「おばちゃん…」
M美です。
「M美ちゃん、どうしたの?
なにかあったの?」
「ママがねぇ、パパに代わってって」
夫を起こすと、グズグズして出たがりません。
だからといって私が用件を聞くわけにもいかないので
叱り飛ばして受話器を渡しました。
電話の向こうから、なにやら泣き叫ぶような声が聞こえてきます。
夫は大嫌いなキュウリをかじったような顔で
たまに「あ~」「う~ん」とつぶやいています。
ほれほれ来なすった…
私も、変なモノをいっぱい見ました!(^^;笑
元旦那を憎らしいと思っていましたから。
やるべきコトのある女性は強いですよね!
私には、幸い旦那より稼ぎのいい仕事がありましたから、仕事に打ち込んで息子と仲良くしてるうちに気にならなくなりました。
気にならなくなったら、その相手から元旦那を訴えたい!と相談されたんですから!(笑)
世の中面白くなるように出来てるんでしょうかね(^^;
私もたぶんその心持ちのままでいたら、精神的に参ってしまって、今ごろはどうなっていたか、わかりません。
気にならなくなったら、その時点から悪事の制裁が始まるんですかね(笑)
仕事があって、子供がいて、本当に良かったと思います。
はなさんのところも男の子だったんですね。
なんとなく、そんな気がしていました。
不思議で面白いこの世を、もう少し楽しみたいと思います。
何かあったんだろうけど
よさそうな話じゃないねぇ~・・・・・
なに・・・・・??