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文大統領はこの時まで、金正恩委員長と向かい合って意味ある成果を引き出せる“環境”を整えるのに力を入れるものとみられる。

2018-02-12 | ピョンチャンオリンピック
[ニュース分析]
南北首脳会談、朝米関係の「雪解け」が影響する見込み

登録:2018-02-12 04:43 修正:2018-02-12 08:09



北朝鮮、文大統領を招請 
特使の金与正副部長、金正恩委員長の親書伝える 
文大統領「環境整えて実現させよう」 
キム・ヨンナム常任委員長に「火種が松明になるよう努力」 
 
南北関係解決し北朝鮮核問題解決する 
「朝鮮半島の運転者」として主導権握る機会

                
金与正労働党中央委員会第1副部長(左から2人目)が11日午後、三池淵管弦楽団の公演が行われた国立劇場ヘオルム劇場で会話している。右から金正淑夫人、文大統領、金副部長、金永南最高人民会議常任委員長。北朝鮮高官級代表団は同日夜北朝鮮に帰った=大統領府写真記者団//ハンギョレ新聞社

 北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長が実妹の金与正(キム・ヨジョン)特使(党中央委第1副部長)を通じて文在寅(ムン・ジェイン)大統領に「第3回南北首脳会談」を提案したのは、わずか40日前までは想像もできなかった激変だ。

 文大統領は11日午後、ソウル南山(ナムサン)国立劇場ヘオルム劇場で行われた三池淵(サムジヨン)管弦楽団公演開始前に、北朝鮮の金永南(キム・ヨンナム)最高人民会議常任委員長に「私たちが会えたことが大切だ。この出会いの火種が松明になるよう、南北が協力しよう」と述べた。金永南常任委員長が「大統領と共に意見を交換し、再会できるきっかけと機会を作ったので、また会えるという希望を抱いて帰る」と述べたことに対する答えだった。

 これに先立ち、金与正特使は10日、大統領府で文大統領に金正恩委員長の親書と共に、平壌(ピョンヤン)に招請する意向を口頭で伝えており、文大統領は「環境を整えて実現させよう」と答えた。キム・ウィギョム大統領府報道官は「文大統領は特に南北関係の発展のためにも朝米間で早期対話が必ず必要だ、米国との対話に北側がより積極的に乗り出してほしいと呼びかけた」と明らかにした。

 平昌(ピョンチャン)冬季五輪を機に、朝鮮半島に吹いている薫風は、前政府の9年間で凍りついた南北関係を溶かし、究極的に核問題の解決にまでつなげていける絶好のチャンスだ。「朝鮮半島の運転者」を自任してきた文大統領としては、薫風を動力にして平和の道に進む“運転能力”を示さなければならない試験台に座ることになったのだ。成功的に運転できれば、南北首脳会談の時期は6・15南北首脳会談(2000年)18周年の今年6月か、南北双方の慶事の光復節がある8月頃になるという見通しも示されている。文大統領はこの時まで、金正恩委員長と向かい合って意味ある成果を引き出せる“環境”を整えるのに力を入れるものとみられる。

 中でも重要なのは、米国と北朝鮮の対話ムードを作ることだ。大統領府関係者は「南北対話と米朝対話という二軸が転がってこそ、車が前に進む」としたうえで、「文大統領がそのような意味で、(金与正副部長らに)米朝対話の重要性を述べた」と話した。イ・ジョンソク元統一部長官は「韓国政府が北朝鮮からは非核化に関する柔軟な立場を引き出すと共に、米国からは北朝鮮に対する圧迫一辺倒から脱することで、米朝対話の可能性を誘導しなければならない」と話した。しかし、核問題でそれぞれの頑強な立場を維持している北朝鮮と米国の間で、少なくとも北朝鮮の「核凍結」の意思を引き出して仲裁まで漕ぎつけることは、容易ではない。大統領府関係者が「以前より状況が良くなったのは明らかだが、依然として薄氷の上を歩いているような思い」だと話すのも、そのためだ。

 ひとまず大統領府は一気に加速ペダルを踏むことはしないという気流だ。大統領府関係者は「金正恩委員長の親書に対する返答は、今回はない」とし、「近いうちに北側のように、韓国も対北朝鮮特使を派遣したり、他の適切な方法で返答を行う予定」だと話した。南北対話・交流について大統領府の関係者は「民間主導で、低い段階から始める」と話した。民族和解協力汎国民協議会(民和協)などの民間団体が交流・協力の扉を開き、政府がこれを後押しする形になるだろうということだ。文大統領は、三池淵管弦楽団に対する答礼の形の文化交流や南北離散家族再会のように、国内外的に議論の余地が少ない分野から優先的に推進し、南北対話のモメンタムを続けていくものとみられる。

 これは韓米関係を考慮した処置でもある。南北の解氷が速すぎる場合、米国内の強硬派の反発の声が激しくなり、穏健派の立場を狭めかねないという懸念が背景にあるものと分析される。それだけに、文大統領は米国のトランプ政権との信頼関係を強化することにに力を注ぐとみられる。ただし、大統領府の主要関係者は「文大統領とトランプ大統領はいつでも電話会談で情報を共有している間柄」だとし、対米特使を派遣する可能性は低いと伝えた。
キム・ボヒョプ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)


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