ビーガン代表、明日訪中…
北朝鮮の回答待ちながら、制裁に向けた協力態勢固める
登録:2019-12-18 23:47 修正:2019-12-19 07:39
北朝鮮の回答待ちながら、制裁に向けた協力態勢固める
登録:2019-12-18 23:47 修正:2019-12-19 07:39
米国務省「国際的団結について話し合う」
中ロの制裁離脱の兆し遮断へ
北朝鮮に対話に応じる時間を与えるもよう
スティーブン・ビーガン米国務省北朝鮮政策特別代表兼副長官指名者が今月18日、東京に到着し、記者団に囲まれている。19~20日には中国を訪問し、対北朝鮮制裁に関する国際協力を点検する予定だ=東京/共同・聯合ニュース
スティーブン・ビーガン米国務省北朝鮮政策特別代表兼副長官指名者が19~20日に中国を訪問する。北朝鮮制裁に関する国際協力を点検する一方、朝米接触の可能性を残すための訪中と見られる。
米国務省は17日(現地時間)、報道資料を通じて、ビーガン代表が訪中期間中、「中国当局者らに会って、北朝鮮に対する国際的団結を維持する必要性について話し合うだろう」と発表した。
国務省が明らかにしたビーガン代表の訪問目的は、一次的には「北朝鮮に対する国際的団結」だ。中国とロシアが前日、南北間の「鉄道・道路協力プロジェクト」の制裁免除などを含め、対北朝鮮制裁の緩和を求める決議案草案を国連安全保障理事会に提出したことと関連があるものと見られる。北朝鮮がさらに緊張を高める行動を予告している中、中国とロシアが国際制裁戦線から離脱する兆しを見せたことを受け、これを事前に遮断しようとしているのだ。
ビーガン代表の韓国滞在中に北朝鮮との板門店(パンムンジョム)接触が実現しなかったことから、北朝鮮にもう少し考える時間を与えようという意図もあると見られる。北京で北朝鮮の交渉再開のシグナルを待つということだ。しかし、北朝鮮がこれに応じるメッセージを送る可能性は、現在のところ高くないというのが大方の予想だ。
米国務省のスティーブン・ビーガン北朝鮮政策特別代表=ハンギョレ資料写真//ハンギョレ新聞社
ビーガン代表の訪中は、国務省が13日に発表したアジア歴訪日程(韓国15~17日、日本17~19日)にはなかった。ただし、彼の訪中は公開されなかっただけで、すでに決まっていたという。
北朝鮮が「クリスマスプレゼント」を取り上げ、米国の「新たな計算法」の提示を迫っている中、チャールズ・ブラウン米太平洋空軍司令官は同日、米ワシントンで開かれた国防専門記者朝食会で、「長距離弾道ミサイルの一種がプレゼントになるだろう」という見通しを示した。軍事専門誌「エアフォース・タイムズ」の報道によると、ブラウン司令官は「クリスマス・イブかクリスマス当日か、それとも新年以降かの問題にすぎない」と述べたという。
ただし、「多様な可能性もあり得る」とし、「(北朝鮮が)自ら宣言したモラトリアム(一時中止)を解除するものの、すぐには何も起こらない可能性もある」と述べた。北朝鮮は2018年4月、自発的に核実験と大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射実験の一時中止を宣言したが、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が長距離ミサイル実験の再開を宣言するものの、実際発射は行わない可能性もあるという説明だ。
ブラウン司令官は、今後「外交的努力が崩れた場合」の米国の対応と関連し、2017年に北朝鮮が長距離ミサイルを発射した際、米国の爆撃機とステルス戦闘機が韓国の戦闘機と連携して北朝鮮の近くに展開された事実を言及し、「これまで米国が取ったすべての対応を検討している」と付け加えた。
イ・ジョンエ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )