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「朝大から世界へ」:記念大祝祭は、卒業生や同胞たち7000余人で盛況を博した。

2016-06-01 | 朝鮮新報ニュース
朝大創立60周年記念大祝祭/心を一つに「創立100周年」へ
新プロジェクトを発表


朝鮮大学校創立60周年を祝して28日に記念大会、29日に記念大祝祭が朝大で行われた。盛大に開催された記念大祝祭には、卒業生や各界各層の同胞ら7000余人が参加した。参加者たちは、祖国と同胞の絶え間ない支援と努力により大切に守られ、在日同胞社会を担う多くの人材を輩出してきた「民族教育の最高学府」の重要性を改めて再認識しながら、同胞社会の輝かしい未来のために心を一つにして朝大を発展させていく決意を新たにしていた。

記念大祝祭は、卒業生や同胞たち7000余人で盛況を博した。

記念大祝祭には、総聯中央副議長である南昇祐、益柱、眞求、朴久好、姜秋蓮(兼女性同盟中央委員長)の各氏と宋根学教育局長、朝大の張炳泰学長、朝大創立60周年記念事業の洪南基実行委員長をはじめとする実行委員、卒業生、在学生、各地の同胞らが参加した。

記念式典ではまず、洪南基実行委員長が開幕の辞を述べた。

洪委員長は、朝大は60年間に1万7000余人の卒業生、在日朝鮮人運動の中核を担う人材を輩出してきたと述べ、祖国と最高指導者に寄せる熱い思い、先代の血と汗が滲んだ努力、恩師に対する感謝の気持ちで胸がいっぱいだと語った。

そして、これまでの道のりは決して平坦ではなかったが、朝大と在日朝鮮人運動の歴史の1ページに残る日を機に、朝大創立100周年を目指して民族教育を発展させるために一致団結していこうと呼びかけた。


実行委員会の朴再洙副委員長(右)が募金運動の収益金を、朝大の朴英植理事長に手渡した。

来ひんを代表してあいさつに立った日本体育大学の松浪健四郎理事長、谷釜了正学長、アントニオ猪木参院議員は、日朝間の情勢が厳しい中でもぶれることなく、スポーツをはじめとした幅広い分野で民間交流を活発に進めていきたいと語った。

つづいて、実行委員会の朴再洙副委員長(募金小委員会責任者)が朝大創立60周年に際して行われている「募金運動」の収益金を、朝大の朴英植理事長に手渡した。

朝大の張炳泰学長はあいさつで、世界で唯一無二の海外僑胞大学である朝大が時代の要求に沿って建学の理想を実現するべく、今後10年間を最も重要な期間とみなし、▼学生数の維持・拡大を軌道に乗せて新しい飛躍の土台を築き、▼同胞大学、民族大学、国際大学の特性を活かして教育の機会を広げて国際的な教育交流を深め、▼教員の研究活動において新たな転換を起こせるよう科学研究分野で発信力を高め、▼大学の運営基盤を固めるために積極的な対策を打ち出していくことを強調した。
多彩なイベントで大盛況/「朝大から世界へ」


今後の国際大会を目指して「朝鮮大学校スポーツプロジェクト」を発表

祝祭では、朝大の教育理念・人材育成方針として掲げている「L・I・N・K・S」(リンクする、つながる)というキーワードに沿って、ゾーン別に多彩なイベントが開催された。

「花咲く民族教育、私たちの未来」をテーマにしたL(Leadership)ゾーンの中央舞台。オープニングを飾ったのは、初中高級学校、朝大の舞踊部員、卒業生ら約270人が出演した舞踊「走っていこう未来へ(달려가자 미래에로)」「私たちを見て(우리를 보시라)」。舞踊手たちは学部別に色分けされたTシャツに身を包み、同胞社会の団結力を示す華やかな演目を披露した。

つづいて東京と神奈川朝高、朝大の吹奏楽部員、卒業生ら約150人が「金日成主席に捧げる歌(김일성원수께 드리는 노래)」を合奏。会場には荘厳な旋律が響きわたった。

舞台には、朝高、朝大出身のアスリート、歌手、経営者、俳優、弁護士、公認会計士、司法書士、映画監督らが登場。学校生活での思い出話や今後の抱負について語った。大人顔負けの特技を披露したスーパーキッズ、強い意気込みがこもった各地朝高生たちの合唱も雰囲気を盛り上げた。

ともに朝大を守っていく決意をこめて全員で「万歳!」を斉唱した。

とりわけ朝大軽音楽団の団員や卒業生らが織り成したライブは会場を熱狂の渦に包んだ。同胞青年たちの間で認知度が高いオリジナル曲「一週間のカレンダー(한주일의 달력)」「チョゴリ」、またプロアーティストたちが持ち歌で圧倒的な歌唱力を見せ付け、聴衆を惹きつけた。

同胞アスリートや朝大スポーツクラブの部員らが並び立った舞台では、今後の国際大会を目指した企画「朝鮮大学校スポーツプロジェクト~チャレンジ2020」が発表された。

スローガンは、「朝鮮国旗を一番高いところに」「朝大から世界へ」。

同プロジェクトの目標は、第1に2020年の東京五輪を目指して朝大のスポーツクラブを強化すると同時に、すぐれた才能を持った各地の同胞青年たちを集めて、朝大を「国家代表選手育成の拠点」とすること。第2に東京五輪での朝鮮代表団の歓迎・応援活動、スポーツ部門の朝・日大会の開催や交流活動を進めていけるように、朝大を「同胞スポーツ活性化の拠点」にすることである。

プロジェクトリーダーである大祝祭の宋修日事務局長(朝大空手道部監督)は、民族教育の誇りである同胞アスリートたちが同胞社会を活性化し、祖国の威容を世界に轟かせるように惜しみない支援を寄せてくれるようアピールした。

フィナーレでは、多数の来場者が「統一列車が走る」の歌に合わせて会場を駆け巡り、最後に肩を組んで校歌「朝鮮大学の歌」を大合唱。「心の拠り所」である朝大のために力を尽くしていこうという洪委員長の力強いかけ声に合わせて、全員で「万歳!」を斉唱した。

このほか、Iゾーンでは写真展示会と学部別企画、Nゾーンでは総合芸術公演やオリニマダン、Kゾーンでは売店運営、Sゾーンでは同胞アスリートとの交流などが行われた。
各地の卒業生、同胞が再会/意志受け継ぎ「道しるべ」に

久々の再会を楽しむ卒業生たち

当日は各地から卒業生、同胞たちが朝大に参集した。

観光バスを貸し切って駆けつけたり、朝大卒業以来初めて母校を訪れた人も多く見られた。この機会に久しぶりに同窓会を開いた卒業生たちもいた。会場は参加者たちの笑顔であふれていた。

はるばる北海道から駆けつけた理学部出身の呉惠順さん(43)は、「朝大編入班の頃に『100日間運動』を通して一生懸命ウリマルを習った日々が忘れられない」と振り返る。級友の助けを借りながら、民族心を育んでいった大学4年間。「あの頃の経験があったからこそ現在、子どもをウリハッキョに通わせている。20年ぶりに朝大に足を運んだが同窓生と会えて喜びもひとしおだ」。

京都中高高級部3年の金守謙さんは、総合芸術公演を通して「同胞社会の未来を担っていこうとする朝大生の熱い気持ちを実感すると同時に、差別や弾圧を受けながらも1、2世の同胞たちがなぜ民族教育を守り抜こうと闘ってきたのか、その理由がよくわかった。在日朝鮮人としての使命を胸にしっかり刻んで、朝大に進学して人生観を固めていきたい」と語った。

朝青朝大委員会の金志弘委員長(政治経済学部4年)は、「朝大生の力を100%以上発揮して大祝祭を成功させることができた」と胸を張りながらも、その眼差しはすでに未来を見据えていた。

「朝大創立100周年を目指して、今後どのように次の世代にバトンをつないでいくかが重要だ。先代の同胞たちがそうであったように、まず行動を起こして後輩たちの道しるべになりたい」
28日に記念大会開催/確固たる信念を堅持


28日に行われた記念大会

28日に行われた記念大会では、益柱副議長が朝鮮民主主義人民共和国教育委員会と金日成総合大学から寄せられた祝電を紹介し、張炳泰学長が報告を行った。

張炳泰学長は、大学の全教職員たちは今後、どのような状況が行く手を阻もうとも、愛族愛国偉業の正当性と朝大の使命に対する確固たる信念を持ち、大学を発展させてきた先代や同胞たちへの義理を守り、後代に対する責任を果たしていきたいと強調した。

その後、記念芸術公演が行われ、朝大生による舞踊「創立のその日(창립의 그날)」「大学の木蘭(대학의 목란)」、合唱「我が大学が積み上げた業績世界に輝く(우리 대학 쌓은 업적 세계에 찬란하다)」のほか、教職員や卒業生らによる重唱が披露された。

講堂前の庭園では記念祝賀宴が和やかな雰囲気の中で行われた。

同日、祖国の配慮により朝大創立60周年に際して朝大の教員ら与えられた朝鮮民主主義人民共和国教授、副教授及び功勲芸術家、体育名手などの称号授与式が執り行われた。

(朝鮮新報)



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