日朝平壌宣言10周年府市民のつどいに
ご参加の皆さん、大変ありがとうございました。
会場のひとまち交流館京都 大会議室(2F)には1時間も前から参加される方が見え始め、野中さんにお会いしたいという方が数人おられました。野中さ
んの了解を得て応接室でご挨拶の場を設けました。
開会挨拶にたった日朝協会京都府連合会大橋満代表理事は、丁度10年前の9月17日、当時の小泉首相と金正日国防委員長が、皆さんのお手元にお渡しし
ている「日朝平壌宣言」に調印しました。その内容は日朝両国民とアジアの平和建設にとって確かな道筋が決められたものなのですが、この10年間、それが
生かされず止まったままになっています。
日本人と朝鮮・韓国人の友好をすすめる日朝協会は、国民の間からもっと大きな声を上げて、この方針で進めていただきたいと全国各地で学習会や署名運動
に取り組み始めました。資料でお渡ししている署名と、この機会にぜひ日朝協会にお入りください。
本日のプログラムは、第一部は、銀閣寺の横にある朝鮮中高級学校の皆さんによる歌と踊り、第二部は、日朝平壌宣言は何が決まっているのか、その内容に
ついて京都府立大学名誉教授の井口和起さんから講演していただきます。第三部は、元内閣官房長官 野中ひろむさんの講演です。講演のあと若干時間をとっ
て質問の時間をもうけます。と集会の主旨と内容について説明しました。
来賓挨拶は、在日本朝鮮人総聯合会京都府本部 委員長代理 シ ソンヂ 常任委員からでした。(その概要は次のようでした。)シ ソンヂさんは、日朝
ピョンヤン宣言は歴史的な出来事です。その内容は国交正常化を目指すというもので心躍らせるものでした。本日の野中さんの講演を楽しみにしています。
「宣言」は、不幸な過去を清算し、懸案事項を解決し、実りある政治、経済、文化的関係を樹立することが、双方の利益に合致するとともに、地域の平和と安
定に大きく寄与することを共通の認識として確認したとあります。
しかし、この10年間、政府の「拉致問題の解決なくして国交正常化なし」という方針の下に、圧力一辺倒で、私たちの子どもが修学旅行に行っても税関は
バックをひっ繰り返しお土産まで没収するということが今も続いています。朝鮮高級学校生徒「高校無償化」打ち切りもひどいものです。
「朝鮮には10年経てば山も川も変わる」ということわざがあります。戦後67年、隣国である日本と朝鮮民主主義人民共和国が仲良くし幸せな社会を築いて
いきたいし、本日の集まりが世論を変えるきっかけになってほしいと思います。総連もそのために全力を挙げて努力します。
このあと朝鮮中高級学校生徒の歌と踊りがありますが、異国の地で朝鮮人4世5世の子ども達が母国の文化を学び懸命に活きる姿を見ていただき応援してほし
いと 挨拶されました。
野中さんは、予定より随分早く到着されましたが、皆さんの集会に参加し歌と踊りも井口先生の講演も聞いて、僕の話しをしようといわれ、客席で参加され
ました。
第1部 朝鮮の歌と踊り 京都朝鮮中高級学校の皆さんの演奏や歌はすばらしく感銘を与えました。
「いってよかった。ありがとうございました朝鮮学校の生徒さんたちのステージは総連の方のあいさつとあいまって、異国の地
で五世四世として生まれた彼女たちの祖国と日本への思い、民族への誇りが伝わり、涙でました。」
第二部 講演 井口和起さん 京都府立大学名誉教授 「日朝平壌宣言とは?」 (後日録音をおこし掲載)
第三部 講演 野中広務さん 元内閣官房長官 「日朝友好関係を築き上げるために」は、みんなはじめて聞くお話で最後まで拍
手、笑いと盛り上がった講演でした。
野中さんの講演は、「日朝平壌宣言は、小泉君と金正日さんが調印したが、外務省が書いたものでよいことが書いてあるが、小泉君がそれ
を守らなかった。純粋な朝鮮をだました。だから私は、小泉君のやり方を認めていない。国内でもオリックスといっしょになって規制緩和・
規制緩和で長年掛かって築き上げられた国民の暮らしの秩序を次々と壊していった。私はこんな乱暴なやり方も認めることはできない。
と話はじめた野中さんは、ピョンヤン宣言に至る経過を8回訪朝された具体的な出来事とあわせてお話になりました。
金日成さんという方は、日本語が非常に上手で通訳が間違えば、訂正するのを2回も見ました。又宴会のときに乾杯するでしょう。マスコ
ミ関係者まで杯を交わす。外国からの贈り物は全部地下に陳列してあって、どのような方と国家が付き合っているかわかるようにしてある。
金日成さんの悪口をいう人がいるが、それは全く当たらないといわれました。
拉致問題は、いくら追求してもそういう事実は無いといって進まなかった。核問題についてもIAEAの査察に応じなければ開かれた朝鮮とい
うことにならないと追及した。朝鮮側は、野中さんは南朝鮮にアメリカの核兵器が1000個以上あるのをご存知のはずだ、アメリカの核を
追及せず、朝鮮ばかり言うのは、筋が通らない。南の脅威がなくなればいつでもやめるといっていました。
今の民主党も自民党も、外交ができない、相手に会って話をつけてくる人がいない。
石原なんか何もできない。尖閣列島国有化といっているが相手は納得していない。日中国交正常化40周年で30人の国会議員を連れて中国
にいくことになっていたが、デモがあり失礼なことになっては大変だといけなくなってしまった。大阪にも変なやつがいるが、党利党略個利
個略ばかりで何をやっているかわからない。尖閣で軍事衝突が起こったらアメリカが助けてくれると思いますか、助けてくれません。自衛隊
を遠いところにもって行く必要があるのでしょうか? アメリカは日本より中国を重視しています。これからの国際関係は近くの韓国・朝
鮮・中国・ロシアと仲良くしなければやっていけない。
私が北朝鮮に行っていた頃は、マンションも3階くらいまで住んでいるがその上は電気がついていなかった。茶色の山肌が広がり雨が強く降
れば田んぼに流れ込んで稲がだめになっていたが、4月に訪朝した金丸慎吾君の報告では、今の朝鮮は大変よくなっている。28歳の金正恩
氏は若いがしっかりしている。国民の前で20分間演説をした。父も祖父も演説しなかった。国民の支持は高まっている。ピョンヤンだけで
なく高層アパートが立ち並び、電気が煌々とつき、上まで人が住んでいる。今は食べ物が無いということもほとんどなくなり地方へ行っても
暮らしが改善されている。車の渋滞が起こるくらい車も増えている。今始まった遺骨問題をきっかけに話を進め、日本人妻の一時帰国をはじ
めピョンヤン宣言の中身を実現しなければならない
野中さんは、私がライフワークとして朝鮮との交渉の窓口としてがんばってきたのは理由があります。といって自らの生い立ちにふれ、京
都薗部町の実家の近くに、造兵局〔弾薬工場〕があり、強制労働で連れてこられた朝鮮人や中国人が働かされていました。私は朝鮮人のおば
さに子守されて大きくなりました。そのような生い立ちが朝鮮関係の窓口の仕事をしたのと無関係でないかもしれません。私は80歳をこえ
正しいと思ったことを言い続けたい、それで殺されたってかまわない、同級生の多くは戦争で死亡したが私はこんな男だが日本の重要な仕事
もして来た。 幸せに暮らせる社会になるようがんばりましょう。
文責・京都大橋
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感想文より
「教育は平等であり朝鮮学校に通う児童・生徒たちの教育費無償化は必要です。政治家による屁理屈はいらないから直ちに実施す
べきです。なぜ朝鮮学校の教育費は除外するのか納得できません。」
「日朝による文化・スポーツ・人道的交流は必要です。早く実現して欲しい。」
「日本と近隣諸国と友好関係を結ぶことは平和につながると思います。」
「政治のオドロオドロした本当の話を聞けて、今の日本・世界の政治家を見る目を開かせていただきました。野中先生、長生きをして、この
ような話を日本全国でしてください。オリックスを始め、それにむらがるヤツラをゆるせません。」
「野中先生の知名度・影響力を行使して拉致被害者を1日も早く、親・兄弟姉妹のもとに帰れるようお願いします。」
野中さんの話は、まず、きのうのことのように話される記憶力にびっくり,政治家のあるべき姿、小泉氏や小泉改革への憤り、アジアの平和へのな
みなみならぬ思いや、悟りの境地ともいえる姿勢に感銘を受けました。橋下維新への批判もぜひ聞きたいと思いました。
等が寄せられました。
ご参加の皆さん、大変ありがとうございました。
会場のひとまち交流館京都 大会議室(2F)には1時間も前から参加される方が見え始め、野中さんにお会いしたいという方が数人おられました。野中さ
んの了解を得て応接室でご挨拶の場を設けました。
開会挨拶にたった日朝協会京都府連合会大橋満代表理事は、丁度10年前の9月17日、当時の小泉首相と金正日国防委員長が、皆さんのお手元にお渡しし
ている「日朝平壌宣言」に調印しました。その内容は日朝両国民とアジアの平和建設にとって確かな道筋が決められたものなのですが、この10年間、それが
生かされず止まったままになっています。
日本人と朝鮮・韓国人の友好をすすめる日朝協会は、国民の間からもっと大きな声を上げて、この方針で進めていただきたいと全国各地で学習会や署名運動
に取り組み始めました。資料でお渡ししている署名と、この機会にぜひ日朝協会にお入りください。
本日のプログラムは、第一部は、銀閣寺の横にある朝鮮中高級学校の皆さんによる歌と踊り、第二部は、日朝平壌宣言は何が決まっているのか、その内容に
ついて京都府立大学名誉教授の井口和起さんから講演していただきます。第三部は、元内閣官房長官 野中ひろむさんの講演です。講演のあと若干時間をとっ
て質問の時間をもうけます。と集会の主旨と内容について説明しました。
来賓挨拶は、在日本朝鮮人総聯合会京都府本部 委員長代理 シ ソンヂ 常任委員からでした。(その概要は次のようでした。)シ ソンヂさんは、日朝
ピョンヤン宣言は歴史的な出来事です。その内容は国交正常化を目指すというもので心躍らせるものでした。本日の野中さんの講演を楽しみにしています。
「宣言」は、不幸な過去を清算し、懸案事項を解決し、実りある政治、経済、文化的関係を樹立することが、双方の利益に合致するとともに、地域の平和と安
定に大きく寄与することを共通の認識として確認したとあります。
しかし、この10年間、政府の「拉致問題の解決なくして国交正常化なし」という方針の下に、圧力一辺倒で、私たちの子どもが修学旅行に行っても税関は
バックをひっ繰り返しお土産まで没収するということが今も続いています。朝鮮高級学校生徒「高校無償化」打ち切りもひどいものです。
「朝鮮には10年経てば山も川も変わる」ということわざがあります。戦後67年、隣国である日本と朝鮮民主主義人民共和国が仲良くし幸せな社会を築いて
いきたいし、本日の集まりが世論を変えるきっかけになってほしいと思います。総連もそのために全力を挙げて努力します。
このあと朝鮮中高級学校生徒の歌と踊りがありますが、異国の地で朝鮮人4世5世の子ども達が母国の文化を学び懸命に活きる姿を見ていただき応援してほし
いと 挨拶されました。
野中さんは、予定より随分早く到着されましたが、皆さんの集会に参加し歌と踊りも井口先生の講演も聞いて、僕の話しをしようといわれ、客席で参加され
ました。
第1部 朝鮮の歌と踊り 京都朝鮮中高級学校の皆さんの演奏や歌はすばらしく感銘を与えました。
「いってよかった。ありがとうございました朝鮮学校の生徒さんたちのステージは総連の方のあいさつとあいまって、異国の地
で五世四世として生まれた彼女たちの祖国と日本への思い、民族への誇りが伝わり、涙でました。」
第二部 講演 井口和起さん 京都府立大学名誉教授 「日朝平壌宣言とは?」 (後日録音をおこし掲載)
第三部 講演 野中広務さん 元内閣官房長官 「日朝友好関係を築き上げるために」は、みんなはじめて聞くお話で最後まで拍
手、笑いと盛り上がった講演でした。
野中さんの講演は、「日朝平壌宣言は、小泉君と金正日さんが調印したが、外務省が書いたものでよいことが書いてあるが、小泉君がそれ
を守らなかった。純粋な朝鮮をだました。だから私は、小泉君のやり方を認めていない。国内でもオリックスといっしょになって規制緩和・
規制緩和で長年掛かって築き上げられた国民の暮らしの秩序を次々と壊していった。私はこんな乱暴なやり方も認めることはできない。
と話はじめた野中さんは、ピョンヤン宣言に至る経過を8回訪朝された具体的な出来事とあわせてお話になりました。
金日成さんという方は、日本語が非常に上手で通訳が間違えば、訂正するのを2回も見ました。又宴会のときに乾杯するでしょう。マスコ
ミ関係者まで杯を交わす。外国からの贈り物は全部地下に陳列してあって、どのような方と国家が付き合っているかわかるようにしてある。
金日成さんの悪口をいう人がいるが、それは全く当たらないといわれました。
拉致問題は、いくら追求してもそういう事実は無いといって進まなかった。核問題についてもIAEAの査察に応じなければ開かれた朝鮮とい
うことにならないと追及した。朝鮮側は、野中さんは南朝鮮にアメリカの核兵器が1000個以上あるのをご存知のはずだ、アメリカの核を
追及せず、朝鮮ばかり言うのは、筋が通らない。南の脅威がなくなればいつでもやめるといっていました。
今の民主党も自民党も、外交ができない、相手に会って話をつけてくる人がいない。
石原なんか何もできない。尖閣列島国有化といっているが相手は納得していない。日中国交正常化40周年で30人の国会議員を連れて中国
にいくことになっていたが、デモがあり失礼なことになっては大変だといけなくなってしまった。大阪にも変なやつがいるが、党利党略個利
個略ばかりで何をやっているかわからない。尖閣で軍事衝突が起こったらアメリカが助けてくれると思いますか、助けてくれません。自衛隊
を遠いところにもって行く必要があるのでしょうか? アメリカは日本より中国を重視しています。これからの国際関係は近くの韓国・朝
鮮・中国・ロシアと仲良くしなければやっていけない。
私が北朝鮮に行っていた頃は、マンションも3階くらいまで住んでいるがその上は電気がついていなかった。茶色の山肌が広がり雨が強く降
れば田んぼに流れ込んで稲がだめになっていたが、4月に訪朝した金丸慎吾君の報告では、今の朝鮮は大変よくなっている。28歳の金正恩
氏は若いがしっかりしている。国民の前で20分間演説をした。父も祖父も演説しなかった。国民の支持は高まっている。ピョンヤンだけで
なく高層アパートが立ち並び、電気が煌々とつき、上まで人が住んでいる。今は食べ物が無いということもほとんどなくなり地方へ行っても
暮らしが改善されている。車の渋滞が起こるくらい車も増えている。今始まった遺骨問題をきっかけに話を進め、日本人妻の一時帰国をはじ
めピョンヤン宣言の中身を実現しなければならない
野中さんは、私がライフワークとして朝鮮との交渉の窓口としてがんばってきたのは理由があります。といって自らの生い立ちにふれ、京
都薗部町の実家の近くに、造兵局〔弾薬工場〕があり、強制労働で連れてこられた朝鮮人や中国人が働かされていました。私は朝鮮人のおば
さに子守されて大きくなりました。そのような生い立ちが朝鮮関係の窓口の仕事をしたのと無関係でないかもしれません。私は80歳をこえ
正しいと思ったことを言い続けたい、それで殺されたってかまわない、同級生の多くは戦争で死亡したが私はこんな男だが日本の重要な仕事
もして来た。 幸せに暮らせる社会になるようがんばりましょう。
文責・京都大橋
・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
感想文より
「教育は平等であり朝鮮学校に通う児童・生徒たちの教育費無償化は必要です。政治家による屁理屈はいらないから直ちに実施す
べきです。なぜ朝鮮学校の教育費は除外するのか納得できません。」
「日朝による文化・スポーツ・人道的交流は必要です。早く実現して欲しい。」
「日本と近隣諸国と友好関係を結ぶことは平和につながると思います。」
「政治のオドロオドロした本当の話を聞けて、今の日本・世界の政治家を見る目を開かせていただきました。野中先生、長生きをして、この
ような話を日本全国でしてください。オリックスを始め、それにむらがるヤツラをゆるせません。」
「野中先生の知名度・影響力を行使して拉致被害者を1日も早く、親・兄弟姉妹のもとに帰れるようお願いします。」
野中さんの話は、まず、きのうのことのように話される記憶力にびっくり,政治家のあるべき姿、小泉氏や小泉改革への憤り、アジアの平和へのな
みなみならぬ思いや、悟りの境地ともいえる姿勢に感銘を受けました。橋下維新への批判もぜひ聞きたいと思いました。
等が寄せられました。