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文科省大臣官房国際課国際交流企画グループ外国人教育政策係長が対応

2016-05-13 | 朝鮮新報ニュース
在日朝鮮人大学生連絡会が文科省に要請/
「狡猾かつ策略的な通知」と批判

朝鮮学校への差別是正を


    
文科省に通知の撤回などの朝鮮学校への差別を是正するよう求める「在日朝鮮人大学生連絡会」のメンバー

文部科学省が朝鮮学校への補助金支給を「留意」するよう促す通知を3月29日に地方自治体に発出したことを受けて、11日、「日本の大学に在籍する在日朝鮮人大学生連絡会」(以下、「連絡会」)のメンバー5人が文科省を訪れ、通知を撤回するとともに、朝鮮学校への差別を是正する要請を行った。

要請行動では、馳浩・文部科学大臣あての「『朝鮮学校に係る補助金交付に関する留意点について』に対する要請文」を読み上げ、職員に手渡した。

メンバーの大半は朝鮮学校出身生。ある男子学生は「狡猾かつ策略的な通知だ」と非難したうえで、「朝鮮学校で学んだことで在日朝鮮人としてのアイデンティティーを確立できた」「『無償化』制度除外やヘイトスピーチなどの在日朝鮮人をとりまく諸問題一つひとつは独立しているのではなく、すべて密接している」「道義的責任を感じて大臣に要請文を届けてほしい。権利が正当に保障される日まであきらめない」などと率直な思いを告げた。

文科省大臣官房国際課国際交流企画グループ外国人教育政策係長が対応した。

「連絡会」は「露骨な朝鮮学校差別を許さない!5.1大学生緊急集会」(1日、東京・文京区民センター)でアピール文を採択するなど、今回の通知をはじめとする朝鮮学校への差別的措置に対して抗議活動を展開している。

(高英俊)

党中央委員会活動報告の概要は次のとおり。

2016-05-12 | 朝鮮新報ニュース
〈第7回朝鮮労働党大会〉金正恩第1書記が活動報告
党の活動指針、政策を明示


第7回朝鮮労働党大会が6日から9日、4日間にわたって平壌で開催された。金正恩第1書記は6、7日の両日にかけて行った党中央委員会活動報告で、前回大会(1980年10月)からの期間に収めた成果について総括し、各分野における今後の活動指針と政策を示した。8日には、活動報告に関する第7回朝鮮労働党決定書が全会一致で採択された。党中央委員会活動報告の概要は次のとおり。
1. 総括期間に党が収めた成果について

金正恩第1書記は、朝鮮労働党第6回大会が行われた時から今日に至る期間はわが党の長い歴史においてまたとない峻厳な闘争の時期であり、偉大な転変が遂げられた栄光に輝く勝利の年代であったと強調した。

総括期間、朝鮮労働党は類例なく厳しい環境の中で革命発展の各段階でチュチェの路線と政策を打ち出し、人民に依拠して革命と建設を力強く前進させ、社会主義偉業の遂行において輝かしい勝利を収め、祖国繁栄の新時代を切り開いたことについて言及した。

朝鮮労働党は、偉大なチュチェ思想の旗印、先軍革命路線を掲げてチュチェの革命偉業の遂行へと全党員と人民を奮い立たせた。

前代未聞の厳しい試練と難関の下で社会主義偉業を前進させる闘争を展開した。

情勢が厳しいほど先軍の旗印を高く掲げ、銃剣の威力に依拠して反帝・自主的立場と社会主義の原則を揺るぎなく守り、朝鮮革命を勝利の道へ導いた。

当面の情勢と革命発展の要求に即して経済建設と核戦力建設を並進させる戦略的路線を打ち出し、その貫徹をめざし積極的にたたかった。

党の戦略的路線を貫徹するわが軍隊と人民の力強い闘争によって、反帝・反米対決戦を総決算し、わが偉業の最後の勝利を早められる担保がもたらされた。

第1書記は、総括期間、社会主義の建設において輝かしい勝利が収められ、祖国の富強・繁栄の万年の土台が築かれたことについて言及した。

一心団結の政治・思想強国、不敗の軍事強国を打ち立てた。

わが党は終始一貫して思想を基本に据え、思想教育、政治活動を確固として先行させ、全党員と人民をわが党、わが制度が一番であり、わが思想、わが偉業が一番であるという確固たる信念を持った不屈の革命闘士に育成した。

朝鮮労働党は革命指導の全ての期間、青年重視を戦略的路線に据えて青年をチュチェの血統をつないでいく革命の継承者にしっかり育成し、この世にまたとない青年強国を建設した。

朝鮮労働党が収めた特出した成果は、先軍革命路線、自衛の軍事路線を貫徹してわが祖国を不敗の軍事強国に強化発展させたことである。

国防工業と国防科学技術部門で世界を驚かす飛躍的な発展を遂げた。

全社会に銃剣重視、軍事重視気風が確立し、民間武力の戦闘準備の完成において転換がもたらされた。

経済建設と文化建設においても大きな進展を遂げた。

自立経済の原料、燃料、動力拠点が強化され、重要部門にチュチェの生産工程が築かれ、工業の部門構造がより改善された。

逓信の発展において革新的成果が収められ、運輸、建材をはじめとする各部門の生産工程と技術装備、運営手段がより現代化された。

農業部門で種子革命とジャガイモ栽培革命、二毛作と科学農業の熱風が巻き起こり、穀物増産の担保がもたらされた。

全国の至る所に近代的な畜産拠点と養魚場、野菜温室とキノコ栽培拠点、広大な青春果樹園が建設された。

水産部門で黄金の海の新しい歴史を創造すべきだという党の構想を実現するたたかいが繰り広げられ、水産業発展の突破口が開かれた。

軽工業部門の工場・企業所で技術改造と原料、資材の国産化が積極化されて良質の一般消費財をより多く生産、供給できるようになった。

チュチェの建築思想が具現された労働党時代の記念碑的建造物が数多く建設されて、社会主義経済建設と人民の生活向上に向けた土台が強固になった。

国の経済状況が困難な中でも優れた科学技術力量が育ち、科学研究部門の物質的・技術的土台が強化され、科学技術の画期的な発展が遂げられた。

全般的12年制義務教育が実施され、遠隔教育システムが確立したことをはじめ情報産業時代の要求に即して教育において新たな発展をもたらした。

平壌産院乳腺腫瘍研究所と玉流児童病院、柳京歯科病院をはじめとする近代的な医療機関が築かれ、全国的な遠隔医療サービスシステムが確立されて人民への医療サービスが改善された。

スポーツ熱風が巻き起こり、スポーツ施設が改造され、国のスポーツの発展において新たな転換がもたらされた。

総括期間、人民軍で先軍文化のモデルが創造され、わが国家の誇りである功勲国家合唱団をはじめとする多くの芸術団体が革命的進軍のラッパ手としての役割を果たし、多部作劇映画「民族と運命」と大マスゲーム・芸術公演「アリラン」がチュチェ文学・芸術の成功作、世界的な傑作に創作された。軍人と人民の中で大衆文化芸術活動が活発に繰り広げられて全社会に革命的楽観が溢れるようになった。

都市と農村、街と村を社会主義の理想郷に変ぼうさせるたたかいが展開され、複数の名勝と文化的生活拠点が立派に整えられて人民の文化生活の条件と環境が改善された。

第1書記は、総括期間、党と人民がチュチェの革命偉業の遂行において収めたすべての勝利と成果の根本的秘訣は金日成主席と金正日総書記を領袖にいただいて、主席と総書記の賢明な指導の下でたたかってきたところにあり、領袖の革命偉業を代を継いで立派に継承してきたところにあると強調した。

また、朝鮮労働党は確固不動の革命的信念と道徳・信義に基づいて金日成主席と金正日総書記をわが党と革命の永遠なる領袖としていただき、主席と総書記の思想と偉業を忠実に継承、発展させていると述べた。

第1書記は、数十年間にわたって勝利の一路を歩んできた朝鮮労働党は領袖運に恵まれた尊厳あり栄光に輝く党であり、領袖の思想と指導を立派に継承していく朝鮮労働党は永遠に必勝不敗であると強調した。
2. 社会主義偉業の達成のために

金正恩第1書記は、社会主義偉業の達成のための課題を提示した。

第1書記は、金日成主席と金正日総書記の思想と業績を万年の礎石にして朝鮮革命をより高い段階に前進させ、社会主義偉業を最後まで成し遂げることについて明示した。

社会主義偉業を成し遂げ、人民大衆の自主性を完全に実現するためには、全社会を金日成・金正日主義化しなければならない。

全社会を金日成・金正日主義化するたたかいを絶え間なく深化させて各部門で主席と総書記の遺訓を貫徹し、党と国家、軍隊を永遠に偉大な金日成・金正日同志の党と国家、軍隊に強化発展させなければならない。

全社会の金日成・金正日主義化の旗印の下で社会主義強国を成功裏に建設するためには、人民政権を強化し、その機能と役割を強めながら思想・技術・文化の3大革命を力強く繰り広げるべきだというわが党の総路線を貫徹しなければならない。

科学技術強国は社会主義強国の建設においてこんにち、われわれが優先的に達成すべき重要な目標である。

科学技術部門で、先端突破戦を力強く繰り広げなければならない。

金正日総書記の宇宙強国建設業績を万年の土台にして宇宙科学技術をさらに発展させて、先端技術の集合体、精髄である実用衛星をより多く製作して打ち上げなければならない。

人材を重視し、全人民科学技術人材化を実現しなければならない。

国家の物質的・技術的土台を強固にし、人民の生活に転換をもたらさなければならない。

人民経済発展のための段階別戦略を、科学的に現実性あるものに立て、寸分の違いなく執行しなければならない。

差し当たり、2016年から2020年までの国家経済発展5カ年戦略を徹底的に遂行しなければならない。

対外経済関係を拡大、発展させなければならない。

経済活動に対する国家の統一的指導と戦略的管理を責任を持って行わなければならない。

社会主義文学・芸術の全面的開花期を開かなければならない。

帝国主義の思想的・文化的浸透策動を粉砕し、われわれの社会主義文化と生活様式を徹底的に守らなければならない。

全社会的に道徳紀綱を正しく立てなければならない。

政治・思想強国、軍事強国の威力をさらに打ち固めなければならない。

党と人民大衆の渾然一体をさらに打ち固めなければならない。

われわれの社会主義を内部から瓦解させようとする敵のあらゆる策動を適時に摘発、粉砕してわれわれの思想と制度、階級的基盤と一心団結をしっかり守らなければならない。

人民軍将兵は、いかなる試練と逆境の中でも党中央と永遠に思想と志、運命を共にする真の革命同志、革命戦友にならなければならず、党中央を決死防衛する千重、万重のとりでになり、盾にならなければならない。

人民軍は、共和国に反対する米帝と南朝鮮の好戦勢力の無謀な戦争挑発策動に対処して高度の臨戦状態を堅持し、敵が戦争の火をつけるなら、侵略者を無慈悲に懲罰して祖国統一の歴史的偉業を成し遂げなければならない。

朝鮮人民内務軍は、領袖防衛、制度防衛、人民防衛の刃をより鋭く研ぎ澄まさなければならない。

国防工業の発展に大きな力を入れなければならない。

全社会に軍事重視の気風を立て、全人民抗戦の準備を整えなければならない。

全人民がわれわれの不倶戴天の敵である米帝国主義者とは必ず決着をつけるべきだという覚悟を持って、いったん戦争が起これば侵略者を撃滅し、祖国の統一を成し遂げる全人民抗戦にこぞって決起しなければならない。

第1書記は、チュチェ朝鮮の強大無比の力を信じ、未来に対する信念と楽観に満ちて社会主義偉業の最後の勝利を目指してより力強くたたかっていこうと強調した。
3. 祖国の自主的統一のために

金正恩第1書記は、祖国統一の実現は国と民族の運命に責任を持つ朝鮮労働党の最も重大かつ差し迫った課題であると強調した。

第1書記は、総括期間、朝鮮労働党が全同胞が渇望する祖国統一偉業を成就するために積極的にたたかってきたことについて明らかにした。

第1書記は、祖国の自主的統一を必ず成し遂げるのは朝鮮労働党の確固たる決心、意志であると述べた。

第1書記は、全同胞の意思と要求が集大成されており、実践を通じてその生命力が実証された祖国統一の3大憲章を一貫して掲げて、統一の前途を開いていくことについて言及した。

民族自主と民族大団結、平和保障と連邦制の実現、これは祖国統一の3大憲章を貫徹して祖国統一の道を開くための朝鮮労働党の闘争方針であるとせん明した。

金正恩第1書記は、祖国の自主的統一を成し遂げるうえで現時期、差し迫った問題は北南関係を根本的に改善することであると強調した。

北と南は、互いに相手を尊重し、統一の同伴者として共に手を取り合って北南関係の改善と祖国統一運動の新たなページを開かなければならない。

南朝鮮当局は、同族対決観念を捨てて相手に接する態度から正さなければならない。

北と南の和解と団結に抵触する各種の法律的・制度的装置をなくし、関係の発展に有益な実践的措置を取らなければならない。

北と南は、各分野にわたって様々なレベルの対話と交渉を積極的に発展させて互いの誤解と不信を解消し、祖国の統一と民族共通の繁栄をめざす活路を共に切り開かなければならない。

北南関係を改善し、祖国統一の活路を開くためには、民族共通の合意を尊重して一貫して履行しなければならない。

第1書記は、朝鮮の分裂に関連のある国と周辺国が北南間の不信と対決をあおり立てず、朝鮮の統一に役立つことをしなければならないと強調した。

わが民族を分裂させた張本人、統一の妨害者である米国は、反共和国制裁・圧殺策動を中止し、南朝鮮当局を同族対決へあおり立ててはならず、朝鮮半島問題から手を引かなければならない。

日本は、朝鮮半島に対する再侵略野望を捨てて、わが民族に働いた過去の罪悪に対して反省して謝罪し、朝鮮の統一を妨害してはならない。

周辺国は、わが国の自主権を尊重し、朝鮮の統一問題がわが民族の要求と意思に即して自主的に、平和的に解決されるようにするうえで肯定的な役割を果たさなければならない。

第1書記は、朝鮮労働党は今後も、全民族の要求と利益に即して北南関係を改善し、自主統一を早めていくうえで自己の崇高な使命と責任を果たすと強調した。
4. 世界の自主化の実現について

金正恩第1書記は、朝鮮労働党は世界の自主化偉業の勝利のために力強くたたかっていくとせん明した。

第1書記は、総括期間、世界の政治構図と力量関係では大きな変化が起き、朝鮮革命の国際的環境はきわめて複雑多端であったと指摘した。

朝鮮労働党は峻厳な環境と複雑な国際情勢の下でも、原則的で積極的な対外活動を行い、祖国の尊厳を宣揚し、共和国の国際的地位と影響力を強化したと述べた。

第1書記は、世界の自主化を実現するのは人類の共通の志向であり、時代の歴史的課題であるとし、その課題について明示した。

世界の自主化を実現するためには、すべての国と民族が反帝・自主の旗印を高く掲げて自主性を堅持しなければならない。

帝国主義に反対する闘争において基本は、米国とその追随勢力の侵略と戦争策動を阻止、破たんさせ、世界の平和と安全を守ることである。

軍事的対決と戦争をもたらす侵略的な軍事ブロックを解体し、他国にある侵略的な軍事基地を撤廃する闘争を力強く展開して平和な新世界を建設しなければならない。

自主性を志向するすべての国と民族は、帝国主義者の狡猾な二面術策と欺まん的な「援助」にいかなる期待や幻想も抱いてはならず、主体性と民族性を守り抜かなければならない。

世界の進歩的な人類は、政見と信教、経済および文化発展の差にかかわらず、国際的正義を実現するために積極的にたたかわなければならない。

国と民族の自主権と生存権を踏みにじる帝国主義者の強権と専横、二重基準と不正義を排撃し、対テロ問題と紛争問題、環境問題をはじめ国際問題において公正さを保障するために積極的にたたかわなければならない。

社会主義偉業を擁護、固守し、勝利に向けて前進させる闘争を力強く展開しなければならない。

非同盟運動を強化発展させなければならない。

第1書記は、自主、平和、親善は朝鮮労働党の一貫した対外政策理念であり、世界の自主化偉業を実現する闘争において変わることなく堅持すべき根本的立場であるとせん明した。

自主、平和、親善の理念を対外活動の確固不動の指針とし、わが国の自主権を尊重してわれわれを友好的に遇する世界各国との善隣・友好、親善・協力関係を拡大、発展させ、地域の平和と安全を守り、世界の自主化を実現するために積極的に努力すると強調した。

第1書記は、朝鮮労働党と共和国政府は情勢がいかに変わっても、周辺関係がいかに変化しても自主、先軍、社会主義の不変の針路に沿って真っ直ぐに進むであろうし、自主と正義の守護者として世界の自主化を実現する闘争において先駆的な役割を果たすということについて明示した。

共和国が尊厳ある自主の強国、核強国の地位に堂々と上っただけに、それ相応の対外関係を発展させていかなければならない。

革命的原則と自主的定見を確固と堅持しなければならない。

わが党と共和国政府は、米国によって強要されている核戦争の危険を強力で威力ある核抑止力に依拠して根源的に終息させ、地域と世界の平和を守り抜く闘争を力強く展開していくであろう。

責任ある核保有国として、侵略的な敵対勢力が核でわれわれの自主権を侵害しない限り、すでにせん明した通りに先に核兵器を使用せず、国際社会に担った核不拡散義務を誠実に履行し、世界の非核化を実現するために努力するであろう。

広い包容力と度量でもって自主を志向し、正義を愛するすべての国、民族と思想と体制の差にかかわらず団結し、協力するであろう。

たとえ、過去にはわれわれと敵対関係にあったとしても、わが国の自主権を尊重してわれわれを友好的に遇する国々とは関係を改善し、正常化していくであろう。

第1書記は、朝鮮労働党は今後も、社会主義の旗印、反帝・自主の旗印を高く掲げて自主性を擁護するすべての国の人民と固く団結して世界の自主化偉業の勝利のために力強くたたかっていくと強調した。
5. 党の強化発展のために

金正恩第1書記は、党の強化発展と党活動において収められた成果と課題を提示した。

第1書記は報告で、朝鮮労働党は、党建設と党活動において領袖の指導的権威を絶対化し、決死擁護することを中心課題にとらえ、それに背ちする現象と非妥協的な闘争を展開して団結の中心、指導の中心が確固と保障されるようにしたと指摘した。

党事業と党活動において提起されるすべての問題を党中央に集中させて党中央の唯一的結論に従って執行する厳格な秩序を立て、党員の高度の政治的自覚と民主主義中央集権制に基づいた党組織規律を全党に確立した。

党の組織的団結を破壊し、党中央の唯一的指導に挑戦する行為と要素に反対して非妥協的な闘争を展開した。

朝鮮労働党は、領袖の思想と指導を代を継いで継承していく前途洋々たる革命的党に強化発展した。

領袖の偉業を代を継いで継承し、完成することのできる組織的・思想的基礎と指導体系を確立していささかの紆余曲折や偏向もなく、領袖の思想と指導を世紀と世代をついで継承し、金日成・金正日主義党の革命的性格をしっかり守り抜いた。

党の前途と直結している青年問題の解決に大きな力を入れて、青年を党の頼もしい後続部隊にしっかり準備させた。

第1書記は、朝鮮労働党が強固な大衆的基盤と強力な軍事的基盤を持った不敗の党に強化発展したことについても言及した。

朝鮮労働党は、人民大衆の中に深く根を下ろし、人民と志と情で渾然一体を成した革命的党、母なる党に強化発展した。

人民軍を党に限りなく忠実な無敵の革命的党軍に育てて党の強固な支点になるようにすることにより、先軍革命の威力ある参謀部としての戦闘的機能と役割を全うするようになった。

革命と建設において提起されるすべての問題を人民大衆に依拠して解決することを鉄則としてたたかった。

第1書記は、朝鮮労働党を偉大な領袖の党に強化発展させていくのは党建設の総体的課題であるとし、それについて明らかにした。

偉大な金日成・金正日主義をわが党と革命の指導思想として永遠に高く掲げて進み、金日成主席と金正日総書記の不滅の指導業績をしっかり擁護、固守し、限りなく輝かしていかなければならない。

金日成・金正日主義を唯一の指針にして革命と建設を前進させ、党建設と党活動を徹頭徹尾、金日成・金正日主義の要求通りに行わなければならない。

党中央の唯一的指導の下で全党が一糸乱れず行動する革命的規律と秩序を厳格に立てなければならない。

党と革命隊伍をしっかり整備し、その戦闘的威力を全面的に強化しなければならない。

思想活動において唯一管理制の原則を貫徹すべきである。

党活動の全般に人民大衆第一主義を徹底的に具現しなければならない。

「全党が偉大な人民のために滅私奉仕しよう!」、これがこんにち、わが党が掲げていくべき闘争スローガンである。

革命闘争と建設において党の指導的役割を絶えず高めなければならない。

党の活動方法において古びた枠をなくし、金正日総書記式活動方法を全面的に具現しなければならない。

第1書記は、朝鮮労働党を金日成・金正日同志の党に絶えず強化発展させ、党の指導的役割をあらゆる面から強めて全社会を金日成・金正日主義化する歴史的闘争に新たな転換をもたらさなければならないと指摘した。

(朝鮮新報)


〈第7回朝鮮労働党大会〉金正恩元帥、党委員長に推戴
4日間の日程を終え閉幕


朝鮮中央通信によると、第7回朝鮮労働党大会は9日、4日目会議を行い、金正恩第1書記を朝鮮労働党委員長に推戴した。6日から開催された第7回党大会は同日、4日間の日程を終えて閉幕した。

9日に発表された決定書「敬愛する金正恩同志をわが党の最高位に推挙することについて」は、朝鮮労働党第7回大会は、金正恩第1書記をわが党の最高の首位に推挙することに関する議案を討議したとし、すべての党員と人民軍将兵、人民の一致した意思と念願を反映し、金正恩第1書記を朝鮮労働党委員長に推挙することを決定するとした。

決定書は、金正恩第1書記が大会で行った党中央委員会の活動報告は、党と革命発展の輝かしい前途を明示した不滅の旗印であり、チュチェ革命の百年大計の進路を切り開いた偉大な綱領であるとし、軍隊と人民は、金正恩第1書記に従う道に朝鮮労働党の勝利と明るい未来があるということを心から痛感したと確信を表明した。

金正恩委員長は閉幕の辞で、尊厳ある朝鮮労働党委員長の重責を担わせてくれた代表と全ての党員、人民軍将兵、人民の信頼と期待を肝に銘じ、チュチェの革命偉業の最後の勝利を早めるための闘争の道で力強く闘い、私心を捨てて人民を敬い、革命に忠実であることを誓った。そして、金日成・金正日主義の旗印を高く掲げ、党中央の周りに団結し、社会主義偉業の完成と祖国の自主的統一、世界の自主化偉業の勝利のために力強くたたかっていこうと呼びかけた。
党規約改定、党中央委指導機関を選挙

また大会では同日、朝鮮労働党規約改定に関する決定書が採択された。

改正された党規約は、党の最高の職責を朝鮮労働党委員長に新たに規定し、朝鮮労働党委員長は党を代表し、全党を導く党の最高指導者であるということについて定めた。

これと関連し、党中央委員会書記職制を副委員長に、道・市・郡党委員会と基層党組織の責任書記、書記、副書記職制を委員長、副委員長に、党中央委員会書記局の名称を政務局に、道・市・郡党委員会書記処の名称を政務処と規制した。

このほかに、現行党規約の章、条項とその内容を一部修正、補充した。

また大会では、党中央指導機関の選挙が行われた。第7期第1回全員会議の決定による、党中央委員会政治局常務委員会と政治局などに対する選挙結果が発表された。

(朝鮮新報)

金正恩第1書記が第1の議案「朝鮮労働党中央委員会の活動総括」に対する結語を述べた。

2016-05-09 | 朝鮮新報ニュース
朝鮮労働党第7回大会の第3日会議


朝鮮中央通信によると朝鮮労働党第7回大会の第3日会議が8日、行われた。 報道の全文は次の通り。

朝鮮労働党第7回大会の第3日会議が8日に行われた。

朝鮮労働党の金正恩第1書記が第1の議案「朝鮮労働党中央委員会の活動総括」に対する結語を述べた。

金正恩第1書記は結語で、第7回党大会が提示した綱領的課題を貫徹するうえで提起される重要な問題について強調した。

大会では、すべての人民軍将兵と人民が朝鮮労働党第7回大会にささげる祝賀文が朗読された。

大会では、第2の議案「朝鮮労働党中央検査委員会の活動総括」に対する報告があった。

報告者は、党中央検査委員会が中央で行った検査資料と道党代表者会議に提出された検査委員会の活動報告に基づいて総括期間、党の財政がその使命と任務を正しく遂行し、すべての財政活動が党の原則に基づいて正確に行われたということを確認するとし、チュチェ革命の新時代の要請に即して党の財政管理を絶えず改善、強化していくことについて強調した。

大会場に、朝鮮少年団祝賀団が入場した。

金正恩第1書記に少年団員らが300万朝鮮少年団員の限りない敬慕と忠誠心を込めた花かごを贈呈した。

朝鮮少年団祝賀団が、朝鮮労働党第7回大会にささげる祝賀文を朗読した。

大会では、金正恩第1書記が行った朝鮮労働党中央委員会の活動報告に対する学習が行われた。

大会では、第1の議案「朝鮮労働党中央委員会の活動総括」に対する決定書が代表者の全員賛成で採択された。

金日成社会主義青年同盟祝賀団が大会場に入場した。

金正恩第1書記に500万青年前衛の心を込めた花かごを贈呈した。

金日成社会主義青年同盟祝賀団が、朝鮮労働党第7回大会にささげる祝賀文を朗読した。

大会は、続く。

(朝鮮新報)

校舎補修などに加え、創立70周年にちなんだドキュメント映画も制作。上映会を含め様々な行事が予定

2016-05-05 | 朝鮮新報ニュース
創立70周年

昨年に続き、創立70周年を迎える各地の学校では、組織、同胞と一体となってこれを輝かせるためのプロジェクトを推し進めている。とくに大阪の学校の勢いがすごい

▼東大阪初級のアボジ会など各団体は一昨年から70周年を見据えてチャリティー行事などを催してきた。4月24日には創立70周年記念事業に決起する同胞、父母、教職員、児童たちの合同集会を開き、記念公演や式典など70周年を盛大に祝っていくと共に、学校支援で新たな革新を起こすことを誓った。今後、校舎と運動場の改修、ICT教育に対応した教育環境を整えていくという

▼大阪第4初級でも4月20日に会合を開き、「私たちの学校は私たちの未来」というスローガンのもと教職員、父母、地域同胞が団結し、児童園児数の拡大、学校運営の財政的土台構築に努めていくことが確認された。校舎補修などに加え、創立70周年にちなんだドキュメント映画も制作。上映会を含め様々な行事が予定されている

▼大阪では例の知事によって早々と補助金がストップされるなど厳しい状況に置かれている。このような逆風の中で学校発展の青写真を描き、実際にプロジェクトを始動させているのだ

▼山口や西東京など民族教育実施70周年を迎える各地でも様々な取り組みが始まり、また、東京第4初中など昨年に創立70周年迎えた学校でも新たなプロジェクトを計画していると聞く。逆境をはねのける同胞パワーは限りない。(進)

伊藤氏は、朝鮮を33回、南朝鮮を45回訪問、約30年日本の植民地支配の被害者たちを記録。

2016-05-03 | 朝鮮新報ニュース
“被害者の怒り、哀しみ、苦しみを後世に”
フォトジャーナリストの伊藤孝司氏が講演


東京・新宿の早稲田奉仕園で開催された「Yes Peace! 2016 平和の種をまこう! 世界ヒバクシャ展」(4月22~5月1日、主催=NPO法人 世界ヒバクシャ展)に際して4月29日、同展に参加しているフォトジャーナリストの伊藤孝司氏がトークショーを行った。同氏監督作品「ヒロシマ・ピョンヤン 棄てられた被爆者」(2009年)が上映されたほか、東京中高合唱部と東京外国語大学朝鮮舞踊部が出演した。
日本人ジャーナリストが見た朝鮮

伊藤氏は、過去に朝鮮を33回、南朝鮮を45回訪問し、約30年にわたって日本の植民地支配の被害者たちを記録してきた。「戦後71年目の北朝鮮」と題したトークショーは、同氏が近2、3年の間に朝鮮を訪れた際に撮影した写真を中心に、平壌や地方都市のようす、在朝被爆者や性奴隷被害者の近況、核問題をめぐる対朝鮮「制裁」の問題点、日本の植民地支配責任など、大小さまざまな視点で展開された。

同氏はまず、建設ラッシュが続く首都・平壌の街並みについて伝え、平壌や地方都市では屋外で市民らがバーベキューを楽しんでいる光景がよく見られるとしながら、「写真を撮っていると、必ずと言っていいほど市民らから手招きされる。一杯やれ、と(笑)。そして一緒に焼き肉を食べさせてくれる。朝鮮や韓国では酒を飲まされることが多いので、日々トレーニングしている」と話し、会場の笑いを誘った。

伊藤氏は、今年1月の朝鮮の水爆実験に対する国連安保理をはじめとする米、南、日本政府の「制裁」について言及。昨年訪れた朝鮮半島北端の羅先特別市のある水産加工工場では、かつては商品を100%日本に輸出していたが、日本政府が朝鮮への「制裁」で朝・日間の輸入輸出を全面禁止したため、現在は商品の70%を中国に輸出し、残りは国内で消費していると説明した。

日本政府の「制裁」と関連して最も重大な問題は、文科省が朝鮮学校の補助金に関して地方自治体に停止を促すような通知を出したことだと指摘し、これは、「朝鮮に対する『制裁』が行き詰まるなかで、代わりに日本で暮らす朝鮮人を攻撃するというとんでもない措置だ」と批判した。

伊藤氏は、いかなる国の核開発にも反対する立場を示したうえで、しかしながら朝鮮の核保有については歴史的経緯をしっかりと認識しなければならないと指摘した。「圧倒的軍事力を持つ米軍と韓国軍による度重なる核戦争、侵攻の危機が続く状況で、米韓の脅威に対する最後の、そして最強の抑止力として、朝鮮は核武力とその運搬能力を開発した。朝鮮半島の平和と安定のためには朝鮮戦争を終結させることが不可欠だ。朝鮮は米国に平和協定締結を再三呼びかけてきた。朝鮮の提案をかたくなに拒む米国に対し、日本、韓国、中国、ロシアなどの周辺国は、朝鮮との対話に踏み出すよう働きかけるべきだ。日本のマスメディアは、朝鮮を完全に悪であるとレッテル貼りしている。だが朝鮮をはじめ近隣諸国との関係は、歴史的な視点から客観的に見る必要がある。日本は目先のことしか見ていないが、視点が変われば見方も大きく変わる」。

在朝被爆者の状況については、これまで取材してきた被害者の大半が他界し、生存者も健康状態が悪く、日本政府による援護措置がまったく実施されないばかりか、広島医師会による支援も「制裁」によって途絶え、極めて酷い状況だと話した。日本軍性奴隷制被害者に関しても、会って話せる状態の人は一人もおらず、残された「慰安所」も保存状態は芳しくないと話した。

「日本の加害の歴史が風化しつつある。日本を再び侵略国家にしないためにも、アジア諸国に対する過去を清算することが重要だ。私はこれまで、被害者たちの詳細でリアルな証言を日本に伝えることが重要だと考え、取り組んできた。多くの被害者が亡くなった今、被害者たちが語ってくれた怒り、哀しみ、苦しみを次の世代に残していく取り組みが求められている」。

伊藤氏は今後、撮りためた映像資料をさまざまな形で後世に伝えるプロジェクトを進めていく計画だという。
東京中高、東京外大が出演

講演後、東京中高合唱部と東京外国語大学朝鮮舞踊部がステージにあがり、歌と踊りを通して参加者らと交流を深めた。
     

公演を披露した東京中高合唱部
     
東京外国語大学朝鮮舞踊部による踊り

東京中高合唱部主将の由華さん(高3)はステージ上で、「今日はこの場に参加させていただき、過去の痛みを胸に刻み、二度と同じ歴史を繰り返してはいけないという思いを強くした。歌を通じて平和な社会を築いていきたい」と話した。東京中高合唱部は「故郷の春」「涙そうそう」の2曲を披露。生徒たちの透き通った素直な歌声に、涙を流す人もいた。

東京外国語大学朝鮮舞踊部の鈴木さとみ、伊藤純穂さん(ともに2回生)は、舞踊「ウリ・チャンダン」を披露。大学で東アジア地域を専攻する鈴木さんは、文化を通じて朝鮮半島について学ぶため朝鮮舞踊部に入部したという。朝鮮舞踊研究所にも通い、日常的に在日同胞たちと共に汗を流すという2人。伊藤さんは、「朝鮮舞踊を通してたくさんの人たちと関わることができた」と生き生きと語った。

(金淑美)

私たちは日本の加害について知らなかったでは済まされない。

2016-05-03 | 朝鮮新報ニュース
放射能被害を可視化/世界ヒバクシャ展
世界の被爆者をとらえた60点


世界各地の被爆者の写真を通じて核廃絶を訴える「世界ヒバクシャ展」(主催=NPO法人 世界ヒバクシャ展)。今年は「Yes Peace! 2016 平和の種をまこう!」と銘打って、4月22日から5月1日まで、東京・新宿の早稲田奉仕園で開催された。


早稲田奉仕園で開催された世界ヒバクシャ展

広島、長崎の被爆者を撮り続けた森下一徹氏の呼びかけで2002年から始まった同展は、核実験や原発事故、ウラン採掘などによって生まれた世界各地の被爆者を撮り続けてきた6人の日本人写真家ら(森下一徹、伊藤孝司、桐生広人、豊崎博光、本橋成一、森住卓)の作品を日本各地や海外で展示してきた。森下氏の発病により05年以降休止していた活動を、11年の福島第一原発事故を受けて再開。長女である森下美歩氏が引き継ぎ、世界遺産とのコラボ企画など新しい試みに積極的に取り組んできた。

13年には南朝鮮の4都市で写真展を開催。美歩氏は、「韓国で開催するにあたって、まずは韓国の人々に対して日本の植民地支配に対する『おわび』から始めることを決めていた。『おわび』に対して被爆者のあるお婆さんは、『日本との平和を希望する』と言ってくれた。私たちは日本の加害について知らなかったでは済まされない。今回のタイトルである『平和の種』には、互いに認め合ってその思いを表現できたら、という思いを込めた」と話す。


早稲田奉仕園で開催された世界ヒバクシャ展

原爆白内障で左右の眉毛がずれてしまった女性(日本/撮影:森下一徹)、白血病で頭髪が産毛のように薄い少女(セミパラチンスク/撮影:森住卓)、上顎の奇形を持ち成長障害に苦しむ少女(マーシャル諸島/撮影:桐生広人)…。写真展では、広島、長崎の被爆者のほか、チェルノブイリ、湾岸戦争時の劣化ウラン弾による被爆者の写真約60点を展示。音も臭いもなく、目にも見えない放射能の被害を可視化した。また、広島で5万人、長崎で2万人が被爆したとされる朝鮮人被爆者(撮影:伊藤孝司)についても写真展は伝えている。

展示を見た東京中高高級部3年の姜才玉さんは、「衝撃的な写真を通して、被害がいかに深刻であるかがわかった。補償制度や援護措置から取り残されている朝鮮の被害者の処遇についても、一日も早く改善されなければならないと感じた」と語った。

「世界ヒバクシャ展」は南朝鮮のほか、台湾でも開催しており、今後、20年までに世界100カ国での開催を目指しているという。

(金淑美)

「習近平国家主席への表敬訪問は実現の可能性が低い」と話した。

2016-04-29 | 朝鮮新報ニュース
北京に行く日本外相、習近平・安倍氏の橋渡し役になるか
2016年04月29日08時45分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]



中国の王毅外相(写真左)、日本の岸田外相

日本の岸田文雄外相が29日に中国を訪問して王毅外相と会談する。国際会議を除けば両国の外交トップが4年5カ月ぶりに行う公式会談だ。領土・過去の問題で1972年の修交以来、最悪の水準に冷え込んでいる日中関係が復元の流れに乗っているが、首脳間の相互訪問などにつながるかは未知数だ。

両国の関係消息筋によれば岸田外相は30日に王毅外相、楊潔チ外交担当国務委員と順に会談を行う予定だ。楊潔チ国務委員は元外相で、王毅外相よりも格が高い。これとは別に訪中期間に李克強首相との面談も行われると展望されている。ある消息筋は「まだ日程が確定していないが、李首相への表敬訪問を協議している」として「習近平国家主席への表敬訪問は実現の可能性が低い」と話した。

最大の関心事は李首相の日本訪問の成否だ。2008年に温家宝首相が日本を訪問してから現在まで両国間の国家首脳級の訪問は行われていない。折しも今年の下半期に韓日中3カ国首脳会議を開催する予定の日本は、この機会を活用して李首相を招くつもりだ。昨年、李首相がソウルで開かれた3カ国首脳会議への出席とは別に2国間の公式訪問の形式を兼ねて日程をこなした前例を参考にするものと思われる。このほかに双方は▼対北朝鮮制裁と追加挑発の抑制案▼日中交流・協力の再開および拡大など共通関心事を議論する予定だ。

日中関係は2012年9月に領有権の紛争地域である尖閣諸島(中国名:釣魚島)の国有化と後に続いた安倍晋三首相の靖国神社参拝などが重なり政府間交流が完全に中断される最悪の状況を迎えた。最近では南シナ海問題が懸案として浮び上がった。日本は、中国と領有権紛争をかもしているフィリピン・ベトナムなどへの海洋協力を強化しており、来月自国で開催する主要7カ国(G7)首脳会議の共同宣言に南シナ海問題を含ませようとして中国の反発を買っている。このため4年5カ月ぶりに行われる日本の外相の訪中が成果を上げるかは楽観できない状態だ。

セヌリ党の支持率も、現政権発足以来最低の30%を記録した。

2016-04-23 | 朝鮮新報ニュース
朴大統領支持率、就任後最低の29%

登録 : 2016.04.22 22:57 修正 : 2016.04.23 06:52


              
朴槿恵大統領//ハンギョレ新聞社

大邱・慶北でも22%p下がり34%に過ぎず 
セヌリ党の支持率も共に下がり30%に  
「国民の党」が「共に民主党」抜き2位に浮上

 朴槿恵(パククネ)大統領の支持率が先週に比べ10%ポイント急落し、就任後最低値の20%台まで落ち込んだ。セヌリ党の支持率も、現政権発足以来最低の30%を記録した。一方、「国民の党」の支持率は結党以来最高値の25%に上昇した。

         

朴槿恵大統領の職務遂行に対する支持度の推移(資料:韓国ギャロップ、単位:%)。上のグラフは間違っている、下のグラフはうまくやっている。左から2月第3週、3月第1週、3月第3週、3月第5週、4月第1週、4月第3週//ハンギョレ新聞社
 韓国ギャラップが22日に発表した4月第3週の定例世論調査によると、朴大統領の国政運営について「うまくやっている」という回答は先週(39%)より10%ポイント下がった29%だった。 「間違っている」との回答は10%ポイントも上がった58%だった。支持率29%は、朴大統領就任後の最低値で、年末調整と増税めぐり議論になった2015年1月末~2月初めと、マーズ(MERS)事態が続いた同年6月にも同じ数値を記録したことがある。

 朴大統領が間違っていると答えた回答者が、その理由として最も多く挙げたのは「疎通が不十分」で、先週の調査に比べて8%ポイント上がった20%だった。「経済政策」(15%)、「独善・独断的な国政運営」(12%)がその後に続いた。

 朴大統領の支持率は“コンクリート基盤”とされる大邱(テグ)・慶尚北道で先週(56%)に比べ、22%ポイントも下がった34%に落ち込んだ。ソウルでは、1週間前の39%から25%に14%ポイント下がった。年齢別でも、すべての年齢層で7~14%ポイント下がっている。

 セヌリ党の支持率も前週より7%ポイント下がった30%で、現政権の発足以来、最も低かった。国民の党は8%ポイント上がった25%で、共に民主党(24%)を上回り、創党以来最も高い水準を記録した。今回の調査は、韓国ギャラップが19日から21日まで、全国の成人男女1004人を対象に、携帯電話に任意に発信する標本フレームからランダムに抽出し、電話調査員がインタビューする方法で行われた。回答率は20%、標本誤差は±3.1%ポイント(95%の信頼水準)だ。

キム・ウォンチョル記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

右翼反動層による反朝鮮人感情をあおる荒唐無稽な妄言が人々を唖然とさせている。

2016-04-20 | 朝鮮新報ニュース
朝鮮海外同胞援護委員会が談話
熊本地震に乗じたヘイトスピーチを非難


朝鮮海外同胞援護委員会のスポークスマンは18日、九州・熊本地方における大規模な地震に乗じて、インターネット上で「朝鮮人が井戸に毒薬をまいた」などの反朝鮮人ヘイトスピーチが行われていることと関連し、次のような談話を発表した。

周知のとおり、九州・熊本地方では大規模地震が相次ぎ、多くの人的・物的被害を受けたという。

今、朝鮮人民は大地震によって在日同胞、日本人が被害を受けたことに対し、心から胸を痛め、慰労の思いを禁じえずにいる。

しかし日本では、右翼反動層によるインターネット上での反朝鮮人感情をあおる荒唐無稽な妄言が飛び交い、人々を唖然とさせている。

地震が起こっていくらも経たずに右翼反動層が運営するインターネットには「熊本の朝鮮人が井戸に毒薬をまいた」という奇怪な記事が載り、「熊本では朝鮮人の暴動に注意しろ」など、反朝鮮人感情をあおり立てる流言飛語が乱れ飛んでいる。

万人を驚愕させるこのようにでたらめな世論は日本の軍警と民衆が朝鮮人大虐殺を強行した1923年9月の関東大震災の時をそのまま連想させている。

わが民族の不倶戴天の敵である日帝は、関東大震災発生時、地震発生に朝鮮人が関係しているかのように世論をミスリードし、朝鮮人であれば老若男女問わず虐殺する蛮行を強行した。

当時、関東地方だけでも6,000人以上の朝鮮人が残忍に虐殺され、その数は当時の在日朝鮮人の7.5%に及んだ。

関東大震災の発生から1世紀が経とうとするこんにち、熊本大地震をきっかけに93年前の朝鮮人大虐殺時の妄言が飛び交っていることは、わが民族に対し植民地奴隷の運命を強要し、恥辱と不幸を与えた日本軍国主義の亡霊が未だ徘徊しているという明確な証拠であり、わが民族の尊厳と自主権に対する許すことのできない愚弄であり、故意的な反共和国敵対行為にほかならない。

今、日本の各界の人士、団体は、反動勢力の扇動のもと関東大震災時の朝鮮人大虐殺をほうふつとさせる悪意に満ちた反朝鮮人敵対行為が強行されていることについて、深い憂慮を表している。

わが民族に対する日本の反動層のこのような反朝鮮人感情は百年宿敵である日本が執拗に追求してきた反共和国、反総聯敵視政策の産物であり、わが民族をまたも奴隷化し、「大東亜共栄圏」の古い夢を実現させようとする再侵略野望の発露である。

昨今、安倍政権は国家権力を発動し、わが共和国の尊厳ある海外公民団体である総聯と在日朝鮮人を差別し排斥する反朝鮮人感情を積極的に作り出している。

インターネット上に極悪な反朝鮮人妄言を掲載した者が誰であるか、また、その者らが犯した陰凶な目的が何であるかは火を見るより明らかである。

地震による被災者の慟哭の声が響き、余震の恐怖が漂っている時に極悪な反共和国・反朝鮮人感情をあおり立てる卑劣かつ排他的な乱暴は絶対に許されない。

わが民族に千秋万代にわたって許されない特大型の国家犯罪を働いた日本の反動層が関東大震災の時のように今回の大地震の被害と悪夢を対朝鮮敵視の雰囲気をあおることで覆い隠し、ひいてはそれをわが民族に対する敵対感をあおり立てる機会に悪用しようとするなら、それより愚かなことはないであろう。

わが民族は過去、力がなくて島国の蛮夷に国権を奪われて亡国の民の悲惨な運命をなめなければならなかった弱小民族ではない。

わが共和国は尊厳ある政治・思想強国、強力かつ威力ある核抑止力を備えた世界的な軍事強国としてわが民族の尊厳と自主権を冒とくし、わが同胞の運命と生存権を愚弄することに対してはいささかも許さず、断固と懲罰するであろう。

日本当局は卑劣な朝鮮人排他騒動の重大さを直視し、当該の防止対策と法的措置を早急に講じるべきであり、あわせてあらゆる形態の反共和国・反総聯策動を直ちに中止すべきだ。

(朝鮮新報)

5分余りの発言で「選挙」に43秒言及 残りは経済と安保の危機を強調「本当に暢気…救済不能」

2016-04-19 | 朝鮮新報ニュース
選挙惨敗を知らぬフリの朴大統領…人事刷新なく国政基調変わらず

登録 : 修正 : 2016.04.19 05:21


総選挙から5日ぶりに初メッセージ
朴槿恵大統領が18日、4・13総選挙後に初めて開かれた大統領府首席秘書官会議で冒頭発言をしている=イ・ジョンヨン先任記者//ハンギョレ新聞社

「国会と緊密な協議」明らかにしたが
「揺るぎない国政推進」再確認

5分余りの発言で「選挙」に43秒言及
残りは経済と安保の危機を強調
与党内からも「本当に暢気…救済不能」

 18日に朴槿恵(パククネ)大統領が4・13総選挙後に初めて出した公式見解は「核心国政課題」の強力な推進だった。 政権与党の総選挙惨敗から5日ぶりに出した初めてのメッセージだったが、総選挙結果に対する責任よりは「客観的評価」を通じて距離をおこうとする姿だ。 また「国会との緊密な協議」を明らかにしつつも、同時に争点法案などに対する「揺るぎない推進」を再確認し、これまでの国政運営方向と基調を継続する方針であることを明確にした。

 朴大統領はこの日午前、大統領府首席秘書官会議で「民意が何かを考える契機になった」として「今後、民意を謙虚に敬い、国政の最優先順位を民生に置き、使命感をもって大韓民国の経済発展と経済革新3カ年計画を完遂することに渾身の努力を尽くす」と明らかにした。 朴大統領はまた、与小野大となった政局を意識して「政府も新たにスタートする国会と緊密に協力していくだろう」と明らかにした。 朴大統領は総選挙直前まで「新しい国会を作ってほしい」(4月12日閣僚会議)として野党審判論を主張してきたが、この日初めて「協力」に言及し、対野党関係の変化の可能性を残した。

 だが、朴大統領は「国民の民意」に繰り返し言及しながらも、総選挙惨敗の責任や反省に関連した表現は使わなかった。 総選挙敗北の原因は朴大統領の国政運営基調ではなく、公認騒動や公約不備など、セヌリ党の過ちにあるという認識が反映されたものと見られる。

 実際、朴大統領はこの日の5分余の冒頭発言の中で、43秒だけを多少早口で総選挙結果に言及しただけで、残りは経済活性化、構造改革の必要性の強調に割いた。 朴大統領は世界経済の沈滞と北朝鮮の挑発や威嚇に関して「このような時であるからこそ韓国経済の体質を変えるための改革が中断されることなく国家の未来のために成し遂げることを願う」として「そのために政府、国会、国民が共に力を集めて困難を解決しなければならない」と明らかにした。 また「低成長の渦に一緒に巻き込まれかねない」として「経済の活性化と構造改革を一貫性をもって推進しなければならない」と強調した。 野党と尖鋭に対立してきた争点法案については「正面突破」の意志を明らかにしており、野党との衝突が避けられない見込みだ。

 朴大統領はまた、「秘書室と内閣は新たな覚悟で国政に全力を尽くすことを願う」と明らかにし、一部で提起されてきた人的刷新の可能性も閉ざした。 だが、野党勢力が過半数を占める「与小野大」国会が組まれた上、支持率も30%台初めに落ちた状態なので、朴大統領の構想は力を得れない可能性が高い。 特に朴大統領を支援しなければならない与党内でも、朴大統領の「安易な」意識を批判する声が多く、今後の与党と大統領府の関係の変化も注目される。

 セヌリ党は公式論評で「大統領も明らかにしたように政府は国会との緊密な協力と協力を通じて、民生を生かし経済を発展させることに総力を挙げなければならない」と朴大統領を支援した。 しかし党内からは朴大統領の現実認識を叱責する声が出てきた。 ソウル地域のある総選挙当選者は「大統領府や内閣の人的刷新など新たに始めようとする努力を見せるべきなのに、そんなことは全くない」と話し、首都圏のある落選者は「反省して謝って責任者を問責すると言うべき状況なのに本当に暢気だ。救済不能だ」と批判した。

チェ・ヘジョン、キム・ナムイル記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

大統領府参謀「大統領支持率40%なのに 与党の切迫感不足が惨敗の原因」

2016-04-16 | 朝鮮新報ニュース
民心無視する大統領府…選挙惨敗をセヌリ党に責任転嫁

登録 : 修正 : 2016.04.16 07:06


総選挙惨敗後にセヌリ党で構成された非常対策委員長に推薦されたウォン・ユチョル院内代表が15日午前、国会で記者懇談会の開始に先立ち挨拶している=キム・ギョンホ先任記者//ハンギョレ新聞社

大統領府参謀「大統領支持率40%なのに
与党の切迫感不足が惨敗の原因」
劉承ミン前院内代表の復党にも不快感
「責任を痛感」する朴大統領のメッセージなく

 4・13総選挙の惨敗について、翌日に2行の簡潔なコメントを出した大統領府は、15日も沈黙を続けた。大統領府は、セヌリ党の公認をめぐる内紛と金武星(キムムソン)代表の「独自行動」を総選挙惨敗の主な原因として指摘する雰囲気だ。今月18日、朴槿恵(パククネ)大統領が主宰する首席秘書官会議で、大統領の総選挙以来、最初のメッセージが発表される見込みだが、惨敗の「責任を痛感」するより「揺るぎない国政運営」の方が主な内容になるものと見られる。

 朴大統領は15日午前、ノルウェーのエルナ・ソルベルグ首相と首脳会談を開き、造船・海洋プラント分野で両国の協力を強化することにした。この日の首脳会談は、総選挙惨敗後、朴大統領の初の公式日程だ。朴大統領は首脳会談で「いくつかの困難はあるが、必ず労働改革を成し遂げなければならないという信念のもと、これを積極的に推進していきたい」と述べた。 「与小野大」局面でも、これまで強調してきた労働、公共、金融、教育の4大改革を強く進めていく意向を明らかにしたのだ。

 大統領府は前日、「20代国会が民生を重んじ国民のために働く新しい国会になることを願っています。国民のこのような要求が表れたのではないかと思います」という簡潔なコメントを出してひんしゅくを買った。今回の総選挙惨敗の背景を「政権審判」ではなく、「セヌリ党審判」と認識したからだ。ある大統領府の参謀は「朴大統領の支持率が40%に達し、野党も分裂していた状況で、120議席台にとどまったのは、セヌリ党が切迫感もなく選挙に臨んだため」とした上で、「公認の過程で有権者に多大な失望感を抱かせた」と批判した。大統領府の不満は、特に選挙を「指揮」した金武星代表に集中しているようだ。別の参謀は、「金代表は選挙戦の初めに180議席云々する軽率な発言をした上に、候補登録の終盤まで代表職印を拒否したことで、民心が離れた」としながら、「結局、選挙にも負けて、本人の政治的な未来まで暗くなった」と指摘した。

 総選挙惨敗の責任がセヌリ党にあると認識しているだけに、大統領府は一応与党の自主的な対策を見守る方針だ。ただし、前日にセヌリ党最高委員会が明らかにした 劉承ミン(<ユスンミン>ミンは日に文)議員など、「脱党派」の復党については不快感を覗かせた。院内第1党の地位を回復するため、与党寄りの無所属議員の復党が避けられないということには同感だが、党内で朴大統領と距離を置く「非朴系」の中心である劉承ミン議員が復党すいる場合、大統領府と対立する可能性もあるという懸念もあるようだ。一方、劉承ミン議員だけ復党させない場合、第2の「公認騒動」が再燃するかもしれない悩みもある。再び党と大統領府が対立する姿を見せるのは、政局の収拾に役に立たないと判断したものと見られる。大統領府の関係者は、「(復党するかどうかは)セヌリ党非常対策委員会で引き続き議論する事案だ」と述べた。

 大統領府の参謀陣改編などの人的刷新案も注目されているが、「大統領府責任論」が内部で共感を得られず、実際に改編されても、小幅にとどまると予想される。

チェ・ヒェジョン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

★済州島4・3事件68周年記念語らいと歌の夕べ「記憶は弱者に残る」などなど

2016-04-13 | 朝鮮新報ニュース
〈みんなの広場〉各地イベント案内

最終更新 2016. 4. 13


群馬

★「記憶 反省 そして友好」の追悼碑第13回追悼集会

4月23日(土)、14時~16時、高崎市労使会館ホール3階(JR「高崎」駅徒歩10分)。追悼碑存続をめざす裁判闘争を振り返り、今後の課題を確認する。「群馬における朝鮮人強制連行と強制労働」パネル展も開催(10時~14時)する。問い合わせ=追悼碑を守る会(TEL、FAX027-236-0663)。

千葉

★千葉初中創立70周年記念第6回千葉県朝・日文化交流フレンドシップフェスタ

5月15日(日、雨天中止)、10時30分~、千葉初中運動場。屋台、チョゴリ試着記念撮影、足つぼマッサージ、子どもが遊べる各コーナー、国際文化公演、国際交流フットサル大会など。無料。問い合わせ=実行委(TEL043-273-8944)。



★千葉初中創立70周年記念第21回ウリハッキョチャリティーゴルフin千葉

6月21日(火)、真名カントリー倶楽部(JR「誉田」駅南口駅前ロータリーから送迎バスあり)。問い合わせ=千葉初中アボジ会、千葉県青商会(TEL043-273-8944)。

埼玉

★第4回彩叙展

4月1日(金)~15日(金)、11時~19時(最終日は16時まで、日曜、月曜定休)、ギャラリー&喫茶茶色の小びん(JR「川口」駅西口徒歩5分)。問い合わせ=総聯南部支部クリムサークル(TEL048-241-3070)。

★埼玉トンポファミリーピンポン卓球大会

4月24日(日)、10時~(9時30分集合)、埼玉初中体育館。団体戦(参加費1000円)、個人戦など。学生ピンポン大会もあり。問い合わせ=実行委(TEL048-822-5111)。

★第34回高麗野遊会

5月8日(日、雨天決行)、10時5分~15時40分、西武池袋線「高麗」駅前広場集合。高麗駅から散策し高麗神社を訪ねて、古代からの日朝友好の歴史を学ぶ。神社での集会、焼肉と野遊会などが行われる。会費=3000円(一般女性、男子学生2000円、女子学生1500円、子ども無料、振り込み制)、郵便振替口座=口座番号:00190-7-357368、口座名:高麗郷野遊会。問い合わせ=実行委(TEL090-3231-9651)。

★黄敬楽リサイタル~笑いとチャンダンの50年~

7月20日(水)、18時30分~(18時開場)、彩の国さいたま芸術劇場大ホール(JR「与野本町」駅西口徒歩7分)。朝鮮語の話術や民族の味(興)を後世に伝えるための舞台。恨五百年、ホルロアリラン、チャンゴ弾き語りなど。入場券=5000円(全席自由)。問い合わせ=実行委(TEL090-3317-1914)。
東京

★太陽節慶祝西東京同胞高尾山登山

4月17日(日、雨天中止)、10時に京王高尾線「高尾山口」駅前広場集合。問い合わせ=西東京同胞登山協会(TEL042-663-7328、090-2429-6439)。

★映画「ウルボ~泣き虫ボクシング部~」特別上映会

4月22日(金)、19時~(18時30分開場)、練馬文化センター大ホール(西武池袋線「練馬」駅北口徒歩1分)。南朝鮮出身の李一河監督が手がけた東京朝高ボクシング部のドキュメンタリー。チケット代=1200円(前売り1000円)。問い合わせ=上映委(TEL090-9838-5887南、Eメール=wook@wafactory.com)。

★済州島4・3事件68周年記念語らいと歌の夕べ「記憶は弱者に残る」

4月23日(土)、18時~(17時20分開場)、日暮里サニーホール(JR「日暮里」駅徒歩2分)。1部でパネルディスカッション(北原みのり、高遠菜穂子氏ら)、2部で歌と1人芝居、映像でつづる「鎮魂クッ『歳月』」(きむ・きがん氏ら)。入場整理券=2500円(前売り2000円、学生1000円)。問い合わせ(14時~18時)=新幹社(TEL03-5341-4750)。

★映画「“記憶”と生きる」上映会&土井敏邦監督トーク

4月23日(土)、12時50分~(12時30分開場)、田町交通ビル5階大会議室(JR「田町」駅徒歩3分)。日本軍性奴隷制の被害を受けた朝鮮女性らが共同生活を送る様子を記録した映画の上映会。参加費=1000円。問い合わせ=在日本朝鮮人人権協会性差別撤廃部会(TEL03-3837-2820、FAX03-5818-5429、Eメール=hurak.sccp@gmail.com)。

★4.24教育闘争68年を追憶する集い

4月24日(日)、10時30分~11時15分、「無名戦士の墓」の前(東京メトロ千代田線「乃木坂」駅青山霊園出口徒歩5分)。警官隊に教室から放り出された「女の子」が金太一少年の墓前で当時を語る。問い合わせ=ウリハッキョを記録する会(Eメール=uil21@yahoo.co.jp)。

★連続インタビュー講座(第5回)「記憶のための和解、忘却のための和解」

5月7日(土)、14時~(13時30分開場)、たんぽぽ舎(JR「水道橋」駅徒歩5分)。前田朗・東京造形大学教授による、グローバル・ファシズムの現在を読み解くために「日本」に迫る連続インタビュー講座。第5回は鄭栄桓・明治学院大学准教授に聞く。資料代=500円。問い合わせ=平和力フォーラム(TEL042-637-8872、Eメール=maeda@zokei.ac.jp)。

愛知

★名中ウリハッキョ応援チャリティーコンサート~響け我らの詩~

5月4日(水)、13時30分~(13時開場)、名古屋市千種文化小劇場(名古屋市営桜通線「吹上」駅7番出口徒歩3分、名古屋市営バス「大久手」停留所下車徒歩すぐ)。愛知名中地域における「ウリハッキョ応援キャンペーン第8弾」として行われるチャリティーコンサート。金剛山歌劇団、東海朝鮮歌舞団、セセデ重唱団などが出演。入場料=S席10000円、A席5000円(全席指定)。問い合わせ=女性同盟名中支部(TEL052-733-6540)。

京都

★朝鮮学校と民族教育の発展をめざす会・京滋(こっぽんおり)第5回総会&交流会

4月23日(土)、10時~14時、京都中高。呉永鎬・世界人権問題研究センター専任研究員による基調講演「朝鮮学校の教育史と民族教育権の今日的意義について」、保健室の先生、臨床心理士、保護者による現場報告とトーク、総会、各地の取り組み報告など。12時から焼肉交流会(会費=2000円〔学生1500円〕、講演・報告参加は無料)。問い合わせ=朝鮮学校と民族教育の発展をめざす会・京滋(TEL090-5560-5037、Eメール=mezasu_hakkyo_k@yahoo.co.jp)。

大阪

★柳響麗ヴァイオリンリサイタル

4月23日(土)、17時~(16時30分開場)、東成区民センター大ホール(大阪市営千日前線「今里」駅2番出口徒歩3分)。入場料=2500円(学生1000円)。問い合わせ=柳響麗オフィス(TEL06-6981-3952、Eメール=musicoffice@kmc-g.com)。

★大阪朝鮮歌舞団創団50周年記念パーティー

4月29日(金)、18時~(17時15分開場)、ホテルニューオータニ大阪(JR「大阪城公園」駅徒歩3分)。現役団員とOB、OGによる公演、抽選会など。チケット代=13000円(限定550席)。問い合わせ=実行委(TEL06-6717-5396)。

★2016年度「同胞無料法律相談」の日

5月21日(土)、7月23日(土)、9月24日(土)、11月19日(土)、時間はすべて13時~16時、大阪朝鮮会館。今年の特徴は相談内容に応じて弁護士だけではなく、司法書士、行政書士、税理士、社会保険労務士、介護福祉士などが対応。相談員はすべて同胞有資格者。相談日の3日前まで申し込み必要。問い合わせ=在日本朝鮮人大阪人権協会(TEL06-6717-5381、FAX06-6717-5382)。

★大阪朝鮮民族楽団「伽樂」創立30周年記念定期演奏会

6月12日(日)、14時~(13時30分開場)、阿倍野区民センター(大阪市営谷町線「阿倍野」駅6番出口徒歩3分)。問い合わせ=李(TEL090-1224-6266)。

兵庫

★「日本軍『慰安婦』問題の真の解決を4.30集会」と劇団「石」ひとり芝居「在日バイタルチェック」

4月30日(土)、17時~(16時30分開場)、宝塚市立東公民館ホール(阪急宝塚本線「山本」駅徒歩5分)。チケット代=1500円(当日券2000円、中高生は前売り、当日共に1000円)問い合わせ=朝鮮問題を考える宝塚市民の会、日本軍「慰安婦」被害女性と共に歩む大阪・神戸・阪神連絡会(TEL090-1480-8764)。

★伊丹初級創立70周年記念「第2回ハンマウムキャンプ」

5月4日(水)~5日(木)、12時に伊丹市立野外活動センター集合(伊丹初級から向かう場合は10時30分集合)。オリエンテーリング、バーベキュー、キャンプファイヤー、花火、流しそうめん、温泉ツアーなど。費用=6000円(子ども3000円、園児1500円、日帰りの料金は別途)。問い合わせ=伊丹青商会(TEL090-1919-5560)、宝塚青商会(TEL090-9110-9180)。

★兵庫朝鮮歌舞団創団50周年記念公演

6月25日(土)、18時30分~(18時開場)、神戸文化ホール大ホール(神戸市営地下鉄「大倉山」駅西1番出口徒歩1分)。50年を振り返る記念公演。託児所あり。問い合わせとチケット申し込み=実行委(TEL070-6926-7561、Eメール=hyogo.tongpo.tobuto@gmail.com)。

山口

★第5回春のフィールドワーク

4月23日(土)、10時30分~、長生炭鉱追悼ひろば(JR「床波」駅徒歩4分)。説明板および本名と創氏名の対照表の説明、長生炭鉱二坑について、特定化された坑口と当時の状況説明などを学習。その後にバーベキュー。無料(バーベキュー時のアルコール飲料は自己負担)。問い合わせ=長生炭鉱の水非常を歴史に刻む会(TEL0836-21-8003、Eメール=chouseitankou@me.com)。
・映画「蒼のシンフォニー」上映会

朝鮮学校生徒たちのありのままの姿と、朝鮮の人々の素顔を描いたドキュメンタリー映画。【東京上映会】~4月22日(金)、21時~(土日は9時45分~、21時~の2回上映)、ユーロスペース(JR「渋谷」駅徒歩4分)。チケット料金=一般1500円(大学生・専門学校生1300円、会員・シニア1100円、高校生800円、中学生以下500円)。【茨城上映会】4月27(水)、28日(木)は15時~、29日(金・祝)、30日(土)は12時30分~、15時~、シネマVOICE(JR「階楽園」駅徒歩16分)。チケット料金=一般1500円(高校生以下1000円※ワンドリンク付き)。問い合わせ=製作委(Eメール=sorairono.info@gmail.com)。
・「アリラン2003」上映会

4月22日(金)、18時30分~、立川市女性総合センター・アイムホール(JR「立川」駅北口徒歩7分)。5月20日(金)、18時30分~、調布市文化会館たづくり・映像シアター(京王線「調布」駅広場口出口徒歩3分)。料金=1500円(前売り1000円)。問い合わせ=事務局(蘇TEL090-6308-2738、FAX042-542-2563)。

・各地の裁判日程

・大阪「無償化」裁判第15回口頭弁論

未定(進行協議で決定)、大阪地裁(京阪電鉄「なにわ橋」駅徒歩5分、京阪本線「大江橋」駅徒歩7分)。

・愛知「無償化」裁判第17回口頭弁論

4月18日(月)、14時~、名古屋地裁(市営地下鉄名城線「市役所」駅徒歩10分、市営地下鉄鶴舞線「丸の内」駅徒歩10分)。

・大阪補助金裁判第18回口頭弁論

4月19日(火)、13時30分~17時、大阪地裁(京阪電鉄「なにわ橋」駅徒歩5分、京阪本線「大江橋」駅徒歩7分)。

・広島「無償化」裁判第11回口頭弁論

4月20日(水)、11時~、広島地裁(JR「広島」駅南口徒歩19分、JR「新白島」駅徒歩15分)。

・大阪補助金裁判第19回口頭弁論

4月25日(月)、13時30分~17時、大阪地裁(京阪電鉄「なにわ橋」駅徒歩5分、京阪本線「大江橋」駅徒歩7分)。

・東京「無償化」裁判第10回口頭弁論

5月25日(水)、11時~、東京地裁(東京メトロ日比谷線「霞ヶ関」駅A1出口徒歩1分、東京メトロ有楽町線「桜田門」駅5番出口徒歩3分)。

・九州「無償化」裁判第9回口頭弁論

6月16日(木)、11時00分~、福岡地裁小倉支部(JR「南小倉」駅徒歩15分、JR「西小倉」駅徒歩20分)。
・東日本大震災被害同胞救援募金にご協力を!

東日本大震災総聯中央緊急対策委員会では、被災地のウリハッキョの復旧と同胞たちの生活再建のために、引き続き募金を募っている。

・口座名:東日本大震災被害同胞救援募金

・口座番号:ハナ信用組合 本店営業部(普)1131243
・よりそいホットライン開設

一般社団法人社会的包摂サポートセンターによる悩み相談。職場や家庭、生活、病気、心、お金など「どんな人のどんな悩みにも寄り添い、一緒に解決する方法を探します」。

下記番号に電話をし、ガイダンスにしたがって番号を押してください。専門の相談員が24時間無料で対応します。毎週火曜10時~16時に電話をかけ2番を押すと、同胞法律・生活センターのスタッフが対応します。

・よりそいホットライン:0120-279-228

外国籍者や民族的マイノリティの権利を保障する法制度を作るべく、引き続き取り組んでいく必要がある」

2016-04-12 | 朝鮮新報ニュース
「ヘイトスピーチを違法と宣言するべき」/与党案に対し緊急声明


“実効性ある対策を”

外国人人権法連絡会結成10年シンポジウム「外国籍者・民族的マイノリティの人権を保障する法制度の構築に向けて」が9日、YMCA(東京・水道橋)で行われた。

この日、弁護士、研究者たちからなる外国人人権法連絡会は、8日に自民・公明両党が参議院に提出したヘイトスピーチ解消のための法案に対する緊急声明を発表した。

         


差別的言動への対策

8日に提出された与党法案は「不当な差別的言動は許されないことを宣言」するもので、禁止規定や罰則は盛り込まれていない。すでに提出された野党法案が、人種等を理由とするすべての差別を禁止する一方、与党法案は「差別的言動」への対策のみに限定した。


「外国籍者・民族的マイノリティの人権を保障する法制度の構築に向けて」

今回の緊急声明では、与党法案で▼ヘイトスピーチの害悪を認め「喫緊の課題」であるとして許さないことを宣言したこと▼与野党で協議の上、各会派一致で、今国会で成立させることをめざすとしたことが、事態の緊急性の点から評価できるとした。

その一方で、差別的言動をなくすためには、差別全体に対して取り組む必要があるとし、国連の人種差別撤廃委員会において最優先で求められているのは「包括的な人種差別禁止法」だと指摘。緊急対策として法案がヘイトスピーチ対策に限定されるのであれば、▼「ヘイトスピーチを違法と宣言」し、▼実効性ある対処に取り組むこと、その上での▼地方公共団体の差別撤廃義務を徹底すべきだとした。

また与党案が対象を「適法に居住する本邦外出身者」と規定したことに対し、「『不法滞在者』とされた外国人に対する差別の扇動を促す危険性がある」と懸念を表明した。


差別是正への第一歩

この日行われたシンポでは共生社会に向けたさまざまな取り組みやこれからの課題が話された。

「移住連と連帯する全国ネットワーク」の渡辺英俊副代表理事は、植民地支配の結果として日本に住み続けざるをえなかった在日コリアンや中国人への処遇を誤ってきた日本政府の「外国人」政策の問題点を指摘する。「入管法―外登法体制は同化と排除を目的に作られ、運用されてきた。80年代以降、移民が多く入ってきた日本で、外国人の権利を保障し、どう共生社会を作っていくか。法案は不十分な点もあるが、差別が野放しになっている現状においての初めの一歩だ」と話す。

「朝鮮学校の問題は日本の社会に非常に深刻な問題を問いかけている」。そう語るのは田中宏一橋大学名誉教授。「3月29日の朝鮮学校への補助金に関する文科省通知をはじめ、朝鮮に関わることならなにをやってもいいという雰囲気が上から下まで蔓延している。今回与党が法案を出し、『下々に心ない人がいるから啓蒙・啓発して差別をなくそう』というつもりだろうが、人種差別主義と呼応している政府にこそ問題がある」と強調する。

大阪府・大阪市補助金裁判の弁護団長である丹羽雅雄弁護士は、禁止規定のない与党案の問題点を指摘しながら「不当な差別的言動があるということは国際社会においては許されないことであり、違法であるということが常識。植民地支配の清算がなされず、戦後、冷戦構造の中で作られてきた意識がさまざまな表現で政策に表れている。個人の持つアイデンティティをどこまで保障しうるか。同じ市民として外国籍者・民族的マイノリティを受けいれる姿勢を日本社会は持たなければならない」と語った。

同連絡会の師岡康子弁護士は「差別の存在さえ認めて来なかった政府が、差別的言動を認めたことはこれからにつながる第一歩だ」と強調。ヘイトスピーチに対する路上でのカウンターなど市民の動きが実を結んだとし、「これを足掛かりに、外国籍者や民族的マイノリティの権利を保障する法制度を作るべく、引き続き取り組んでいく必要がある」と話した。

(金宥羅)

アメリカの「国際法違反行為」に対し、制裁が加えられたという話は聞いたことがない。

2016-04-10 | 朝鮮新報ニュース
〈高演義の情熱教室〉「制裁」って何のこと?/強者が弱者を支配する都合のいい論理


朝鮮が年初におこなった新たな核実験を巡って論評「大国主義に惑わされるな」(朝鮮新報、2月4日および11日付)、エッセー「在日生活をよりよく生きるために」(イオ、4月号)をしたためたところ、読者から少なからぬ反響が寄せられ、本人が一番びっくりポンなのであったが、とりわけ2つの点について、あちこちで多くの人からの印象深い質問攻めに合った。

そもそも友好国であるはずの中国・ロシアがなぜ朝鮮制裁に加わるの? これが第1点。

そもそも制裁ってどんな意味なの? これが第2点である。

文筆を生業(なりわい)とする者として、ここはひとつ活字になった己の文章に責任を取らねばなるまい。そうした責任感(親切心?)から、上記2点について簡潔に答えてみようと思う。

(1)伝統を生かすも殺すも

まず第1点、友好国のこと。

朝鮮民主主義人民共和国を世界地図から抹殺したくてうずうずしている輩(やから)はよく「血盟の中国からも見放された北朝鮮」などとほざく。友好国だからなんだというのか。いかなる国であれ、当然まず自国の利益を最初に考えるであろう。一体どこの世界に他国(この場合は朝鮮)のために自国を犠牲にしようとする者がいようか。友好関係はあくまで“関係”であって、それ以上でも以下でもない。それに関係が物事の全体を規定するのではない。だから朝鮮を救うことが出来るのは、ひとえに朝鮮自身なのである。

ましてや中国、このところ帝国主義の前ではまるでだらしない。ここへ来て朝鮮のメディアがいっせいに中国批判を展開したのも、むべなるかな。友人が道を誤ったとき、すかさず諭(さと)してあげるのが真の友というものだろう。「新型大国関係」なる大国主義病に浮かれ「朝鮮切捨て」路線を歩むというのは、中国現政権発足時から明らかだったことではないか。「中国は第三世界のスポークスマンである」(1973年8月28日、中国共産党規約)と宣言した時代から、変われば変わるものだ。思えば遠くへ来たもんだ。先代が多年にわたり営々と築いてきた両国関係史の宝、よき伝統を生かすも殺すも、それは後代の双肩にかかっているのであって、今はその資質が問われるところであろう。
(2)高みからの懲らしめ

第2点に移ろう。制裁である。

そもそも制裁なることばには、どこか、高みから見下ろしての“こらしめ”、“おしおき”といった胡散(うさん)臭い印象が付きまとう。英・仏語のsanction は元来「刑罰、懲戒」の意味で、法律用語として「制裁、法の強制力」の意味をもつ。「広辞苑」には「道徳・慣習または法規・申合わせなどにそむいた者にこらしめのために罰すること」とある。

要するに具体的には、どこかの国が侵略などの国際法違反行為をしたとき、その是正を強制するため大国または国家集団がおこなう威圧行動のことで、経済制裁、経済封鎖がその主な手段だ。ところがその効果のほどはというと、しばしば疑問視される。なぜなら制裁を加える側の大義名分を相手側も認めない限り一向に効果が出てこないからだ。

国際政治に見る制裁行為は大国とその同盟国によってなされるのが常であるが、あくまでも、正義は我にありとの考え方から、それは出発している。つまるところ力関係における発想であり、強者が弱者を支配するための都合のいい論理なのである。たとえば米国は中南米でずっと政府転覆を行ってきたし、イスラエルは現在もパレスチナを不法占領しているが、これらの「国際法違反行為」に対し、制裁が加えられたという話は聞いたことがない。

制裁の歴史をひもとくと、そこに2つのタイプがあることがわかる。米ソ対立時代はやはり「冷戦型」が多かった(対ソ連、キューバ、イラン、なんと中国も!)。「国連主導型」は当時、アパルトヘイト政策のローデシア、南アフリカの2例くらいのもの。それが国連安全保障理事会を利用した制裁発動という形に移行したのが、前世紀末以降の特徴である。クウェート侵攻時のイラク(国連決議90年8月)、旧ユーゴのセルビア(同92年5月)、軍事クーデターを起こしたハイチ(同93年6月および94年5月)への適応例がある。

そして今、米国は核問題を巡って朝鮮に対し、この国連主導型の「制裁」を実現しようとしている。舞台は国連安保理。ここは国際社会から最も程遠い場所で、いわば大国主義者たちの巣窟である。もとより正義の立場になく、最初に大量の核兵器を保有した引け目もなくはなく、実質的強国朝鮮に独力では立ち向かえない実質的弱小国米国がついに案出したのが、「核大国クラブ」の形成という代物(しろもの)だ。彼らは決して核が憎いのではない(もしそうなら自分からとっくにこの忌まわしい兵器の大掃除をしたはずだ)。核が問題なのではない。朝鮮を抹殺するためなら人権問題でもなんでも口実にするだろう。

それにしても米国は大きなミスを犯したものだ。この世でもっとも制裁の通じない国にむなしく制裁を続けているというコッケイな構図。まさに噴飯ものである。「ご苦労様」と言うほかない。いま少し「朝鮮」学習をすべきだ。判らないにも程がある。朝鮮はやわな国ではない。ずっと制裁の中で暮らしてきたし、それに制裁の有無にかかわらず、政治軍事的な鉄壁の守りに加え、元来資本主義的世界経済システムから離れた自立的民族経済の歴史をもつだけに、外圧には強い。さすが高句麗民族の末裔である(私はここで南朝鮮の人民をも含めて語っているのだ)。外敵の侵略を撃退するすべをよく心得ている。

最近数年ぶりに訪朝した日本のある大学教授は、この国は制裁が加わるほどますます発展する不思議な国だと言って驚きを示した。また昨年15回目の訪朝を果たしたパリ・ソルボンヌ大学の教授は3年前の訪問時と比べながら,多くのタクシーと携帯電話、堂々たる超高層ビルなど、首都のモダンな変貌ぶりを報告、「この光景は、あの朝鮮戦争で1,500回もの平壌空爆を敢行し、420,000発以上もの爆弾投下でこの町を灰燼にしようとした米国に対する明白な回答である」と述べている。

一方で、制裁する側にも“制裁疲れ”ともいうべきほころびが現れている。長年それを繰り返してきた挙句のなれの果てが米国によるキューバ国家承認、キューバ革命の輝かしい勝利でなかったか。
(3)強靭な精神と大局的な洞察力で

さて私たちにとって一番の関心事はこの永住の地の「日本」問題である。

己のかつての犯罪をまともに謝罪するどころか「北」バッシングに浮き身をやつしている日本政府の醜悪な姿を毎日見せつけられている在日同胞たちのつらさ。特定の人種、民族めがけて差別的憎悪表現を繰り返すというのは、まさに国を挙げてのヘイトスピーチといわざるを得ない。「北」バッシングはピンポン球(だま)のように「在日」バッシングとなって返ってくる。かつて「北朝鮮の嫌がることをするのが我々の仕事」と豪語する警視庁長官がいた。今「北朝鮮制裁で一番効果があるのは朝鮮総聯を締め上げること」とはっきり言うキリスト教徒の大学教授がいる。相当劣化した政治の世界でないと、そしてかなり品性にかけた下劣な人間でないと、こうした発言はなかなか表には出てこないものだ。

直接平壌へ“出張”して親を攻撃できないので、子どもである在日朝鮮人をいじめようというのだ。実に幼稚な発想である。ところがこの子どもと来たら打たれづよくて、少々のことでは泣いたりもしないので本国の親は痛くも痒くもない。日本当局は更なる「在日朝鮮人」学習をすべきだ。知らなすぎるにも程がある。

わが同胞の一部からまたぞろ、そんなややこしい祖国とは距離を置いて、ここは日本なんだからもう少し穏やかに暮らしていけばどうかといった声が聞こえてくる。逆に聞こう。では母なる祖国に背を向ければ日本当局がわれわれの民族性を保護してくれるとでもいうのか、と。植民地時代、わが1世たちが母を求めてどれほどさ迷い歩いたことか。これまで1世、2世がそうしてきたように3世、4世も、どこに居住しようとも己の親を忘れず(自分を見失わず)りりしく生きていくべきだ。「非人間的な日本当局何するものぞ」というくらいの気概をもって、強靭な精神と大局的な洞察力で武装しながら自らを律していくべきだ。それは人間の生存本能、民族の自主本能にかかわるかけがえのない問題である。だって、ここまで縷々(るる)述べてきた私たちを取り巻く複雑多岐な国際情勢からまったく自由でありうる在日朝鮮人なんて、1人たりともいないのだから。

状況を受け止めるべきだ。逃げるのではなく。自分が自分であるために……。

正義とは何か、今こそよくよく考えてみなければならないと、そう思う。

(朝鮮大学校客員教授)

「誓約書」のターゲットは、「朝鮮」表示者、朝鮮民主主義人民共和国以外の国へ渡航予定の人だ。

2016-04-01 | 朝鮮新報ニュース
入管当局による明白な権限濫用/「朝鮮」表示者への「誓約書」要求


朝鮮の水爆実験、人工衛星打ち上げを口実とした日本政府による「わが国独自の対北朝鮮制裁」(以下、「独自制裁」)が発表された2月10日以降、日本各地の入国管理事務所や空港の入管ゲートで、「朝鮮」表示者(特別永住者証明証または在留カード上の「国籍・地域」欄が「朝鮮」となっている者)に対し、「私は北朝鮮には渡航しません。仮に北朝鮮に渡航したことが確認された場合には再度上陸が認められないことを承知した上で出国します」とする内容の「誓約書」に署名を求めることが相次いでいることがわかった。

一刻も早い「誓約書」への署名要求の取り下げはもちろん、被害当事者に対して「誓約書」を返却するなどの救済措置が求められる。
入管法に違反

「誓約書」のターゲットとなっているのは、「朝鮮」表示者で、朝鮮民主主義人民共和国以外の国へ渡航予定の人だ。

在日本朝鮮人人権協会(以下、人権協会)によると、大阪入国管理局の事務所では、2月19日の時点で「誓約書」が使用されていることが、その提示を受けた当事者によって確認されている。関西空港では、当初「誓約書」をすべての「朝鮮」表示者と「必要と思われる者」に求めていたが、現在は「誓約書」のタイトルを外した別の書式の文書(詳細は後述)を使用していることが確認された。

関東においては、東京入国管理局では3月4日時点で「誓約書」の使用が、成田空港では22日時点で関空と同様の別の文書を使用していることが確認されている。

入管当局が署名を求めている「誓約書」(人権協会提供)

関空、成田空港では別の書式に変更されているが、その他の地方入管や空港では現在も「誓約書」が横行している可能性がある。

言うまでもなく、朝鮮の自衛的措置としての水爆実験、合法的権利である人工衛星の打ち上げに対する日本政府の「独自制裁」、とりわけ在日朝鮮人に対する規制措置が極めて不当なものであるが、この「誓約書」は法律上、また人道上、到底容認できるものではない。

「独自制裁」では、「北朝鮮を渡航先とした再入国の原則禁止」とする対象として「在日北朝鮮当局職員及び当該職員が行う当局職員としての活動を補佐する立場にある者」を挙げ、その「対象者を従来より拡大」するとしている。曖昧な表現による「制裁」措置のもとで、今後「制裁」の対象者がどこまで拡大されるのか予断を許さない状況だ。

このようななか、「独自制裁」の「朝鮮を渡航先とする再入国の原則禁止」対象でない「朝鮮」表示者に対して見境なく「誓約書」への署名を求めることは、在日同胞たちの祖国往来、海外渡航の権利をじゅうりんし、その不安をよりいっそう増幅させるものだ。

人権協会の金東鶴事務局長は、出入国管理及び難民認定法26条第7項において、再入国の取り消しができるのはあくまで「その者が本邦にある間において」のみとしていることから、「誓約書」の文言は法規定を逸脱しており、これを「承知」したと誓約させることは、権限の濫用以外の何物でもないと指摘する。

また金事務局長は、「『誓約書』の内容は期限を付してもおらず、未来永劫、朝鮮への渡航の断念を余儀なくさせかねない内容であり、結果、植民地支配にはじまる歴史的経緯、そして日本の社会状況から、家族が海をまたぐ形で生活することになった少なくない在日朝鮮人の家族が対面することをも阻害することにもなる」と話す。

実際に「誓約書」に署名させられた在日同胞のなかには、「渡航しません」と誓約してしまった以上、「今後、朝鮮に渡航すれば日本には戻って来られない」、したがって「もう朝鮮に行くことは叶わないのではないか」と憂慮している人もいる。一方で、関空において「誓約書」への署名を拒否して出国し、無事に再入国した事例も確認されている。

人権協会が関空、東京入管に確認したところ、「誓約書」は法務省からの通知などの指示によって出されたものだという。このことは法務省の入国管理局でも確認している。だが法務省はその指示の元となる文書について内容確認をしたいという同協会の求めには応じていない。
関空、成田では書式を変更

現在、関空と成田空港で「朝鮮」表示者に対して使用されている文書は次のような内容だ。

「平成28年2月10日から,政府の方針により,日本に在留する外国人の核・ミサイル技術者の北朝鮮を渡航先とした再入国は認められないこととなりました。そのため,再入国許可申請時又は出国時に北朝鮮に渡航しないと申告していたにもかかわらず,日本に在留する外国人の核・ミサイル技術者が北朝鮮に渡航したことが判明した場合には,再入国許可の取り消しなどの処分を行う場合があります」とし、「北朝鮮へは渡航しません。日本に在留する外国人の核・ミサイル技術者が北朝鮮に渡航したことが確認された場合には,再入国許可取り消しなどの処分が行われる場合があることを理解しています。上記のとおり間違いありません」とあり、この文章の下に署名欄がある。

関空においてこの形式は、2月13日に法務省入国管理局入国在留課から新たに送られてきたという。

「誓約書」では、朝鮮に渡航した場合の処分について「再度上陸が認められないことがある」とした。日本に戻って来られない、「片道切符」になる恐れがあるのに対して、新たな書式は「再入国許可の取り消し」に処分が緩和されている。つまり再上陸したうえで再入国許可を取り消す場合があるということだ。だが「誓約書」と同様に期限が付されておらず、祖国との往来を永遠に絶たれかねない憂慮は排除できない。

他方で入管当局は、朝鮮への渡航者に対しては2月10日以降、核・ミサイル開発と無関係であることを確認する「質問表」への署名を求めている。だが、目的地が朝鮮でないにも関わらず「質問表」と前述の文書、両方への署名を求められたという被害も確認されている。

(金淑美)