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副長官に就任しても、北朝鮮政策特別代表の地位を維持する予定であり、同代表が率いる対北朝鮮交渉にさらに弾みがつくものとみられる。

2019-11-02 | 「北朝鮮問題」の解決のために
トランプ大統領、
ビーガン北朝鮮政策特別代表を国務省副長官に指名

登録:2019-11-02 00:03 修正:2019-11-02 07:33


副長官になっても北朝鮮政策特別代表として交渉を担当 
消息筋「北朝鮮の比重の強化または対話ムードの維持を意味」 
イ・スヒョク駐米大使「朝米間で水面下の接触はないようだが、予断持たない方が良い」

          

スティーブン・ビーガン米国務省北朝鮮政策特別代表=資料写真//ハンギョレ新聞社

 朝米の非核化実務交渉の米国側代表であるスティーブン・ビーガン国務省北朝鮮政策特別代表が10月31日(現地時間)、国務省副長官に指名された。ビーガン代表は上院の承認聴聞会を経て副長官に就任しても、北朝鮮政策特別代表の地位を維持する予定であり、同代表が率いる対北朝鮮交渉にさらに弾みがつくものとみられる。

 ホワイトハウスは同日の声明で、「ドナルド・トランプ大統領は今日、スティーブン・ビーガン氏を国務副長官に指名する意向を明らかにした」と発表した。トランプ大統領は同日、上院にビーガン代表の承認を要請した。国務副長官はマイク・ポンペオ国務長官に次ぐ国務省のナンバーツーで、ビーガン代表の昇進起用は、ジョン・サリバン副長官がロシア大使に赴任することによるものだ。

 ビーガン代表は副長官になっても対北朝鮮政策特別代表として朝米非核化交渉に臨む予定だと、国務省高官が述べた。ホワイトハウスの発表直前にビーガン代表に会ったイ・スヒョク駐米大使は、「ビーガン代表は肩書にかかわらず、北朝鮮の核問題に引き続き取り組みたいという強い意志を示した」と伝えた。

 ビーガン代表は第1回朝米首脳会談から約2カ月後の8月に就任し、1年2カ月間にわたり北朝鮮との非核化実務交渉を率いてきた。彼が国務省ナンバーツーとして北朝鮮との交渉を続けることで、今後の交渉に弾みがつくものと見られる。米マスコミはポンペオ長官が来年11月の上院選挙に出馬する場合、ビーガン代表が国務長官になる可能性もあると見込んでいる。

 ワシントンの外交消息筋は、「北朝鮮核問題だけを扱ってきたビーガン代表を、トランプ大統領が副長官に昇進起用したことは、朝米関係を維持してきた成果とその能力を認めたため」とし、「トランプ大統領が今後も北朝鮮核問題の比重をさらに高めるか、少なくとも現在の対話ムードを堅持するという意味だ」と指摘した。ビーガン代表が副長官に昇進した場合、北朝鮮側のカウンターパートがキム・ミョンギル巡回大使からチェ・ソンヒ外務省第1次官に変わるかどうかも注目される。

 一方、イ大使はビーガン代表との面談内容について、「北朝鮮情勢、または非核化問題に対する(10月初めの)ストックホルム会談の進行過程と結果について説明を聞いた」と述べた。イ大使は、朝米間の水面下の接触が行われていると思うかという質問に対し、「そのようなことがあるとは思えない」としながらも、「個人的に韓国政府の関係者や米国高官から話を聞いた限りでは、“終わった”という印象は持っていない。北朝鮮問題については常に予断を持たない方が良い」と述べた。
ワシントン/ファン・ジュンボム特派員(お問い合わせ japan@hani.co.kr)

金委員長は6月、故金大中(キム・デジュン)元韓国大統領の妻、李姫鎬(イ・ヒホ)さんが死去した際も弔電を送っている。

2019-11-01 | 「北朝鮮問題」の解決のために
金正恩氏 文大統領母の死去で弔電=「深い哀悼の意」
政治 2019.10.31 14:22

【ソウル聯合ニュース】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領の母、カン・ハンオクさんが死去したことを受け、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)が30日、弔電を送った。韓国青瓦台(大統領府)の高ミン廷(コ・ミンジョン)報道官は31日、弔電について、「金委員長は深い追悼と哀悼の意を示し、文大統領にお見舞いのメッセージを伝えた」と述べた。

カンさんの出棺を見送る文大統領夫妻=31日、釜山(聯合ニュース)

 弔電は30日午後、青瓦台の尹建永(ユン・ゴンヨン)国政企画状況室長が南北軍事境界線がある板門店で北朝鮮側から受け取り、同日夜、釜山市内にある葬儀場で文大統領に手渡したという。

 金委員長は6月、故金大中(キム・デジュン)元韓国大統領の妻、李姫鎬(イ・ヒホ)さんが死去した際も弔電を送っている。当時は妹の金与正(キム・ヨジョン)党宣伝扇動部第1副部長を板門店に派遣し、弔電を渡した。

 金委員長が弔電を送ったことをきっかけに中断している南北対話が再開されるか注目される。

kimchiboxs@yna.co.kr

朝鮮中央放送はこの日韓国の米国製武器搬入を改めて非難すると同時に、米国に対しては「朝鮮半島を彼らの利益実現に向けた対決の場にしようとしている」

2019-10-14 | 「北朝鮮問題」の解決のために

北朝鮮「韓米演習、
規模や方式は関係ない…敵対行為の最も集中的表現」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.10.13 13:12

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          写真と記事は直接関係ありません。

北朝鮮は13日、韓米合同演習は「規模と形式がどうであれわれわれに対する敵対行為の最も集中的な表現」と主張した。

対南宣伝メディア「わが民族同士」はこの日、「内外の志向と要求に対する正面挑戦」という見出しの論評で、バーガー米海兵隊司令官が4日に韓米海兵隊間訓練を持続して実施すると明らかにしたことに対しこのように指摘した。

同メディアは「米国と南朝鮮(韓国)軍部好戦者は南北・朝米首脳会談が進行された後である昨年6月、いわゆる『海兵隊合同演習の無期限猶予』を宣言し、われわれとの合意を履行するかのように言葉遊びをしてきた。われわれと国際社会を欺瞞するため恩着せがましくしている」と指摘した。

メディアは「米国と南朝鮮当局は大勢に逆行する無謀な軍事的敵対行為が招く破局的な結果に対して熟慮し分別を持って対応しなければならない」と強調した。

一方、朝鮮中央放送はこの日韓国の米国製武器搬入を改めて非難すると同時に、米国に対しては「朝鮮半島を彼らの利益実現に向けた対決の場にしようとしている」と話した。

米朝実務交渉決裂後に韓米合同演習などの中断を促し対米圧力レベルを高めようとしているものとみられる。



前駐ベトナム大使の金明吉(キム・ミョンギル)外務省巡回大使が出席し、米国務省のビーガン北朝鮮担当特別代表との交渉に臨む見通しだ。

2019-10-02 | 「北朝鮮問題」の解決のために
「5日に実務協議」と北朝鮮発表 米朝首脳合意から3カ月
政治 2019.10.01 20:13


          

          写真と本文とは直接関係ありません。

【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の崔善姫(チェ・ソンヒ)第1外務次官は1日、朝鮮中央通信を通じて談話を発表し、米朝が4日に予備接触、5日に実務協議を行うことで合意したと発表した。トランプ米大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)は6月末の首脳会談で、北朝鮮非核化を巡る実務協議を「2~3週間以内」に再開することで合意したが、その後、北朝鮮は韓米合同軍事演習などを理由に協議を先送りしてきた。米朝首脳の合意から3カ月で開催にこぎつけることになる。

北朝鮮は米国と5日に実務協議を行うことで合意したと発表した(コラージュ)=(聯合ニュース)

 崔氏は談話で「今回の実務協議を通じて朝米(米朝)関係の肯定的発展が加速することに期待する」とし、「われわれの代表は朝米実務協議に臨む準備ができている」と強調した。ただ、予備接触と実務協議の開催場所についてはいずれも言及しなかった。このため場所については米国側が発表するとの観測もある。

 崔氏は9月9日に発表した談話で、「9月下旬ごろ」に米朝実務協議に応じる用意があると表明し、協議再開が迫っているとの見方が出ていた。一方、ポンペオ米国務長官は同月26日(現地時間)、米朝実務協議について「日程が決まっていない」と述べ、協議再開が10月に持ち越される見通しが強まっていた。

 実務協議には米国通として知られる前駐ベトナム大使の金明吉(キム・ミョンギル)外務省巡回大使が出席し、米国務省のビーガン北朝鮮担当特別代表との交渉に臨む見通しだ。金氏は9月20日に発表した談話で、自身が米朝実務交渉の首席代表を務めると明らかにしていた。

ikasumi@yna.co.kr

「欧州当局者やイ・ドフン本部長に会い、北朝鮮の最終的かつ完全に検証された非核化(FFVD)の達成に向けた共同努力を進展させるため」

2019-07-08 | 「北朝鮮問題」の解決のために
韓米の北朝鮮核問題実務交渉責任者らが相次いで欧州へ…
朝米の実務交渉差し迫ったか

登録:2019-07-08 06:02 修正:2019-07-08 07:32

米国務省「ビーガン代表がブリュッセルとベルリンを訪問 
北朝鮮の最終的かつ完全に検証された非核化達成案を論議」 
イ・ドフン朝鮮半島平和交渉本部長も合流…朝米実務交渉の事前調整

          

スティーブ・ビーガン米国務省北朝鮮政策特別代表(左)が6月28日、ソウル都染洞外交部庁舎でイ・ドフン朝鮮半島平和交渉本部長と握手している/聯合ニュース

 スティーブン・ビーガン米国務省北朝鮮政策特別代表が8~11日、欧州を訪問して北朝鮮の非核化達成方策を議論する予定だと、米国務省が6日(現地時間)に明らかにした。外交部のイ・ドフン朝鮮半島平和交渉本部長も欧州でビーガン代表に会う予定だ。

 米国務省は同日、報道資料を発表し「ビーガン代表が8~9日にベルギーのブリュッセルを、10~11日にドイツのベルリンを訪問する」と発表した。国務省は今回の訪問の目的について、「欧州当局者やイ・ドフン本部長に会い、北朝鮮の最終的かつ完全に検証された非核化(FFVD)の達成に向けた共同努力を進展させるため」と明らかにした。

 ビーガン代表とイ本部長の欧州訪問は、先月30日のドナルド・トランプ米大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が板門店(パンムンジョム)で会談し、実務交渉を再開することに合意してから行われるものだ。それだけに、朝米実務交渉が差し迫っているというシグナルと見られている。板門店会談直後、マイク・ポンペオ米国務長官は記者団に、7月中旬に朝米実務交渉が開始されるだろうと述べた。

 ビーガン代表とイ本部長は、朝米実務交渉の場所と議題などを事前調整するものとみられる。二人は2回目の朝米首脳会談直前の1月にもスウェーデンで会い、当時ビーガン代表と北朝鮮のチェ・ソンヒ外務省第1次官は2泊3日間の実務交渉を進めた。今回も朝米実務交渉の場所として欧州地域が取り上げられており、ビーガン代表のブリュッセルとベルリン訪問をきっかけに、朝米実務交渉の場所が決まるかどうかに注目が集まっている。ビーガン代表の今回の欧州訪問期間中に、北朝鮮側との電撃的な対面接触が実現するかどうかにも関心が集まっている。北朝鮮は先月30日の板門店会談の際、米国にキム・ミョンギル元ベトナム大使を代表とする実務交渉代表団の名簿を通知したとされた。
ワシントン/ファン・ジュンボム特派員(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
http://www.hani.co.kr/arti/international/international_general/900754.html
韓国語原文入力:2019-07-07 20:55
訳H.J
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もし金委員長がこれを見るなら、DMZで彼に会い、握手してあいさつできるだろう」と書き込んだ。

2019-06-29 | 「北朝鮮問題」の解決のために
トランプ米大統領「DMZで金委員長に会う用意ある」
政治 2019.06.29 08:59


【ソウル聯合ニュース】トランプ米大統領は29日、訪韓中(29~30日)に南北の軍事境界線に接する非武装地帯(DMZ)を訪れ、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)に会う用意があるとツイッターで明らかにした。

          
                               写真は別のものです。
 大阪での主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット、28~29日)に出席中のトランプ氏は「私は複数の重要な会談を行ってから、韓国に向かう。もし金委員長がこれを見るなら、DMZで彼に会い、握手してあいさつできるだろう」と書き込んだ。

 トランプ氏G20サミットの日程を終えてから、この日午後に2日間の日程で韓国を訪れる。訪韓中にDMZを訪れ、北朝鮮との非核化交渉をめぐるメッセージを発表するとされる。

csi@yna.co.kr

見通しが立たなかった朝鮮半島平和プロセスが、再び対話と交渉の軌道に乗っている。

2019-06-24 | 「北朝鮮問題」の解決のために
朝米首脳、親書で「再び交渉すべき時」に共感
登録:2019-06-24 06:17 修正:2019-06-24 07:42

金委員長、トランプ大統領の返事に 
「すばらしい内容…深重に考える」 
 
6カ国、G20前後に相次いで会談 
朝鮮半島平和の時計、回り始める 
大統領府「朝米、対話のモメンタム維持していく」


          

北朝鮮の金正恩国務委員長が執務室とみられる空間でドナルド・トランプ米大統領の親書を読んでいる姿を朝鮮中央通信が23日報道した//ハンギョレ新聞社

 北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員とトランプ米大統領の「親書外交」が再稼働した。今年2月27~28日にハノイで開かれた朝米首脳会談が物別れに終わって以来、見通しが立たなかった朝鮮半島平和プロセスが、再び対話と交渉の軌道に乗っている。

 朝中首脳会談(20~21日、平壌)や主要20カ国・地域(G20、28~29日、大阪)首脳会議、韓米首脳会談(29~30日、ソウル)などを機に、南北米日中ロの北東アジア6カ国首脳が相次いで会談を開き、朝鮮半島平和プロセスに向けた対話と交渉の構図の大枠が決まる見通しだ。

 問題は、「ハノイ・トラウマ」と呼ばれるような朝米の“深くて大きな隔たり”を埋め、対話・交渉の器に盛りつける“内容”を揃える難解な高次方程式をいかに解くかだ。結果を楽観視できない至難な過程だ。それでも“朝鮮半島の平和の時計”が再び速く回り始めたのは明らかだ。

 北朝鮮の3大主要メディアの「労働新聞」や「朝鮮中央通信」、「朝鮮中央テレビ」は23日、トランプ大統領が金正恩委員長に親書を送ってきたと、一斉に報道した。金委員長は、親書を読んで「素晴らしい内容が書かれている」と述べ、「満足感を示した」と、「労働新聞」が1面トップで報じた。金委員長は「トランプ大統領の政治的判断能力と並々ならぬ勇気に謝意を表する」とし、「(親書の)興味深い内容を深重に考えてみる」と明らかにした。「深重に考える」とは、「落ち着いて深く考える」という意味だ。トランプ大統領の親書に関する金委員長の今後の行動を推測できるキーワードだが、「北朝鮮式の表現では『応じる』という意味」だと、北朝鮮事情に詳しい元高官は説明した。

 「労働新聞」などは親書が届いた時期は明らかにしなかった。トランプ大統領は11日(現地時間、ホワイトハウス)と17日(タイム誌とのインタビュー)の2回に分わたって、「昨日(金正恩委員長から)親書が届いた」と述べた。トランプ大統領は親書の内容と関連して「美しい手紙、とても素敵な手紙」(11日)や「なかなか良い」(17日)という反応を示した。文在寅(ムン・ジェイン)大統領は13日、ノルウェー首相と会談した後、記者会見で「(金委員長の)親書にトランプ大統領が発表していない興味深い内容もある」と述べた。金委員長とトランプ大統領が、6・12シンガポールの共同声明1周年前後に交わした親書に肯定的なうえに、両方とも「興味深い内容」が書かれているという反応を示したことが目を引く。金委員長とトランプ大統領が互いに何か“重要なメッセージ”を送った可能性を示唆する。

          

ドナルド・トランプ米大統領が先月20日、ペンシルバニア州で遊説して拳を持ち上げている/AP・聯合ニュース

 朝米首脳の“親書外交”の再稼働と関連し、政府関係者は「朝米双方が“(再び)交渉をすべき時”ということに共感していることを裏付けるもの」だと指摘した。大統領府のコ・ミンジョン報道官は「政府は朝米首脳間で行われている親書の交換が朝米対話のモメンタムを維持していくという点で、肯定的に評価する」とし、「政府は韓米間疎通を通じて(親書の交換を)把握していた」と述べた。

 金委員長がトランプ大統領からの親書を受け取った事実を公開した方法と時期にも注目する必要がある。対外用の「朝鮮中央通信」に加え、対内用の「労働新聞」と「朝鮮中央テレビ」まで動員された事実から、金委員長が「再び動き出す時」というメッセージを幹部たちと人民に伝えようとしたものと見られる。公開の時期として朝中首脳会談直後を選んだことについて、元高官は「金委員長がトランプ大統領とより深い対話と信頼を築くことを前提に、習近平主席に会ったことを示そうとしたものと思われる」と指摘した。

 朝中首脳の「共通認識、見解の一致」(「労働新聞」21・22日付)をもとに、習主席が大阪に持っていく金委員長との協議の結果をめぐり、米中や韓中、韓米首脳が対話と交渉の大きな流れを作っていかなければならない。スティーブン・ビーガン米国務省北朝鮮政策特別代表の週明け訪韓の際、板門店(パンムンジョム)などで朝米の水面下の接触が実現するかどうかも、関心事だ。

 問題は重要当事者の朝米間の“深くて広い隔たり”をどう埋めるかにある。トランプ大統領は依然として「制裁の維持」を強調しており、金委員長はすでに米国に「私たちと共有できる方法論」と「新たな計算法」を求めた(4月12日、最高人民会議での施政方針演説)。その上、朝米ともに「ハノイ・トラウマ」で、“失敗の恐れ”を完全に払拭できていない状況だ。「再び失敗しないためには、実務交渉が欠かせないが、それに先立ち、探索とムードづくりに向けた高空戦がさらに続くものと見られる」(北朝鮮情勢に詳しい消息筋)とか、「結局、内容を満たすためには、少なくとも米国高官が平壌を訪問するか、金委員長が特使を米国に派遣する方式で進めるしかないが、まだ時期を見極めるのは難しい」(元高官)という見通しが示されるのも、そのためだ。まだ道は遠いということだ。

 しかも、ハノイの会談後に立ち止まった朝鮮半島の平和の時計を再び回し始めた核心的な動力は、朝米中3国首脳の“高空戦”だ。文大統領は昨年と異なり、少なくともまだ“舞台の主役”ではない。「韓中協力の強化と南北関係の進展への努力が求められる」という声が、政府内外で高まっているのもそのためだ。
イ・ジェフン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)

文大統領は「実務交渉の結果に基づき首脳間会談が行われれば、ハノイ第2回(朝米)首脳会談のように合意が見送られることは二度と起きないと思う」と付け加えた。

2019-06-17 | 「北朝鮮問題」の解決のために
韓米、相次いで北朝鮮に実務交渉を要求…
金委員長は応じるか

登録:2019-06-17 06:08 修正:2019-06-17 08:44

文大統領「朝米実務交渉が開かれる必要がある」 
米側「北朝鮮と実務級交渉する準備ができている」 
 
北朝鮮は米側に「新たな計算法」を要求 
水面下の接触結果と北朝鮮の内部整備によって対応分かれる見込み

          

文在寅大統領が15日(現地時間)午前、スウェーデン・サルトシェバーデンのグランドホテルでステファン・ロベーン首相と共同記者会見を行っている//ハンギョレ新聞社

 韓米が、2月のハノイ朝米首脳会談以降小康状態に陥った朝米実務交渉の再開の必要性を相次いで強調する中、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の選択に注目が集まっている。

 文在寅(ムン・ジェイン)大統領は15日(現地時間)、スウェーデンのステファン・ロベーン首相との首脳会談後に開いた記者会見で、「朝米間で具体的な交渉の進展に向けて事前に実務交渉が行われる必要がある」と述べた。南北米首脳による3角軸の“トップダウン”方式で朝鮮半島情勢をリードしてきた文大統領としては、異例的な発言だ。文大統領は「実務交渉の結果に基づき首脳間会談が行われれば、ハノイ第2回(朝米)首脳会談のように合意が見送られることは二度と起きないと思う」と付け加えた。

 今月12日、モーガン・オルタガス米国務省報道官もブリーフィングで、「北朝鮮と実務レベルの交渉を続けて行く意向があり、準備ができている」と述べた。外交消息筋によると、ハノイ協議が物別れに終わって以来、米国側が数回に渡って北朝鮮側にメッセージを送ってきたという。スティーブン・ビーガン米国務省北朝鮮政策特別代表が24日、前倒しで訪韓する理由も、北朝鮮との実務交渉を念頭に置いた行動と見られる。

 北朝鮮側の公式な立場は、4月20日の金委員長の施政方針演説以来、一貫している。年末まで対話の窓を開けておくから米国に「新たな計算法」を持って来るようにということだ。6・12シンガポール朝米共同声明1周年を控えた4日、外務省スポークスマンの談話も同じ脈絡だった。

 専門家らは、北朝鮮側が交渉のテーブルに出るかどうかは、現在南北米間の水面下の非公開接触が進められているかと、北朝鮮が内部の整備を終えたかどうか、そして2000年の朝米共同コミュニケが米国の政権交代によって白紙化されてきた経験をいかに駄目押しするかなどにかかっていると予想した。北朝鮮大学院大学のク・ガブ教授は「(米国が提示した)他のカードがない限り、今は北朝鮮が出てくる理由があまりないと思う」とし、「北朝鮮内部で人的整備だけでなく、米国が要求する非核化の最終段階(endstate)などに対する整理がうまくできていないようだ」と分析した。統一研究院のホン・ミン北朝鮮研究室長は「文大統領のストックホルム演説などは、水面下で肯定的なメッセージのやり取りがあったからこそ実現したのかもしれない」とし、「ビーガン代表が早めに訪韓するのもそのためと見られる。北朝鮮が応じるだろう」と見通した。
キム・ジウン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)

「ベトナム社会主義共和国政府の食糧支援は、長い歴史と伝統を有する両国間の親善協力関係の発展に尽くすことになるだろう」と意味を付与

2019-06-16 | 「北朝鮮問題」の解決のために
北朝鮮
「ベトナムの寄贈食糧が南浦港到着」
異例の公表、なぜ?

登録:2019-06-14 22:04 修正:2019-06-15 06:50

14日付「労働新聞」通じ異例の内部公開 
先月26日付「労働新聞」はロシアの支援を公開 
金正恩委員長の首脳外交の成果を強調すると共に 
国際社会への人道支援の間接的な呼び掛けとも

          

「北朝鮮の食糧現況評価および対北朝鮮支援政策の方向」をテーマに統一研究院が5月30日に開催した政策討論会で、専門家たちが北朝鮮の食料事情が非常に悪化したとし、様々な政策代案を提案している=イ・ジェフン記者//ハンギョレ新聞社

 北朝鮮労働党中央委員会の機関紙の「労働新聞」が、「わが国にベトナム社会主義共和国政府が寄贈する食糧が13日、南浦港(ナムポハン)に到着した」と14日付4面記事で報道した。労働新聞は「ベトナム社会主義共和国政府の食糧支援は、長い歴史と伝統を有する両国間の親善協力関係の発展に尽くすことになるだろう」と意味を付与した。労働新聞は、ベトナム政府が「寄贈」(無償支援)した食糧の種類と規模には言及しなかった。ベトナムが代表的なコメ輸出国である事実を考慮する時、コメである可能性が高い。

 北側が外国政府の食糧支援の事実を公式に確認し、しかも最も権威の高い内部用メディアである労働新聞を通じて人民に公開的に知らせたのは異例だ。これに先立って労働新聞は、先月26日付4面を通じて「ロシア連邦政府が世界食糧計画を通じてわが国に寄贈する小麦が25日に到着した」と報道したことがある。

 金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の首脳外交の成果という脈絡で、内部公開がなされているようだ。金委員長は2月に2回目の朝米首脳会談場所のハノイを訪問したときに朝-ベトナム首脳会談を行い、4月にはウラジオストクを訪問しロシアのウラジーミル・プーチン大統領と会談した。

 北側は最近、世界食糧計画(WFP)など国際機関に対し食糧を含む人道支援を多角的に訴えていると伝えられる。こうした事情を考慮する時、労働新聞を通したベトナムとロシアの食糧支援の事実の公表には、国際社会に人道支援を間接的に訴えるメッセージも含まれているようだ。韓国政府は、世界食糧計画と国連児童基金(ユニセフ)の北朝鮮栄養支援・母子保健事業に800万ドルを現金支援したのに続き、国際機関を通した対北朝鮮食糧支援方案を検討・推進している。
イ・ジェフン先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

前日にも3回目の朝米首脳会談に関する記者団の質問に「それは起こり得る」としながらも、「もう少し先のことにしたい」と答えた。

2019-06-14 | 「北朝鮮問題」の解決のために
トランプ大統領、金委員長の親書にも
「北朝鮮との交渉を急ぐ必要はない」

登録:2019-06-14 06:01 修正:2019-06-14 07:11


「制裁は維持されており、北朝鮮との関係も良好」 
北朝鮮の「年末時限」に縛られないという意味 
国務省「北朝鮮と実務交渉する準備ができている」 
ビーガン特別代表、安保理理事国と朝米交渉について協議

          

ドナルド・トランプ米大統領とポーランドのアンジェイ・ドゥダ大統領夫妻が今月12日、ホワイトハウス上空を通るF-35戦闘機を眺めている。トランプ大統領は32機のF-35を購入する予定のドゥダ大統領のため、同戦闘機2機を出動させた=ワシントン/AP・聯合ニュース

 ドナルド・トランプ米大統領が北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長から親書を受け取った事実を公開した翌日の12日(現地時間)、北朝鮮問題について「急ぐ必要はない」と述べた。対話の扉を開けておきながらも、北朝鮮の実質的な非核化措置がない限り、時間に追われて交渉を進めることはしないという意志を再確認したのだ。

 トランプ大統領は同日、ホワイトハウスでポーランドのアンジェイ・ドゥダ大統領との首脳会談後の共同記者会見で、記者団の質問に「時間が経てば、我々は北朝鮮と非常にうまくやっていけると思う」とし、「私は急がない」と述べた。彼は「急ぐ必要はない」という表現を4回も使った。

 トランプ大統領はさらに、「(対北朝鮮)制裁は維持されている」とし、「米国民の抑留者たちが戻ってきたし、(米軍の)遺骨も返還されたうえ、いかなる核実験もなかった」と述べた。また「私は変わるかもしれない。しかし、今現在、我々は良好な関係を保っている」とし、北朝鮮の行動によって自分の態度が変化する可能性があることをほのめかした。

 これは、北朝鮮が米国に非核化と相応の措置をめぐる「計算法」の変更を求めて提示した「今年末」という期限に振り回されないという意志を示したものと言える。トランプ大統領は、制裁が維持され北朝鮮の核・ミサイル実験の中止が続く限り、急ぐ必要はないと強調してきた。前日にも3回目の朝米首脳会談に関する記者団の質問に「それは起こり得る」としながらも、「もう少し先のことにしたい」と答えた。

 トランプ大統領のこのような反応は、金委員長の親書に朝米の膠着を解消できる内容が含まれていないことを裏付ける。CNNは、親書に非核化対話を進展させる具体案や今後の対話提案は書かれていないと、消息筋を引用して報じた。

 米国務省も同日、北朝鮮との対話意志と制裁維持を同時に強調した。モーガン・オルタガス報道官は「我々は北朝鮮と実務レベルの交渉に関与する準備ができており、その意志がある」とし、「そうした努力をしている間にも、経済制裁は維持される」と述べた。

 スティーブン・ビーガン米国務省北朝鮮政策特別代表は同日、ニューヨークで15の国連安全保障理事会理事国との非公開会合で、朝米交渉の状況と今後の方向についての意見を交わした。ビーガン代表は、金委員長がトランプ大統領に親書を送ると共に、金与正(キム・ヨジョン)労働党第1副部長を板門店(パンムンジョム)に派遣して李姫鎬(イ・ヒホ)金大中平和センター理事長に対する弔意文を渡した点に触れ、「肯定的シグナルと見ている」という趣旨の発言をしたという。
ワシントン/ファン・ジュンボム特派員(お問い合わせ japan@hani.co.kr)

膠着状態に陥った朝米関係に突破口が開かれるかに注目が集まっている。

2019-06-13 | 「北朝鮮問題」の解決のために
トランプ大統領「金委員長から昨日美しい手紙が届いた」
登録:2019-06-12 06:37 修正:2019-06-12 09:34


「とても個人的で暖かく、素敵な手紙を受け取った 
とても良い関係…とても肯定的なことが起こるだろう」 
金正男氏のCIA情報員説には「私の下ではそのようなことはないだろう」

          
 
ドナルド・トランプ米大統領が今月11日(現地時間)、アイオワ州に出発する前、北朝鮮やメキシコ、中国などに関するホワイトハウスで記者団の質問に答えている=ワシントン/AP・聯合ニュース

 ドナルド・トランプ米大統領が11日(現地時間)北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長から前日に親書が届いたとして、金委員長との良好な関係を保っていると強調した。今年2月末、ベトナムのハノイで開かれた第2回朝米首脳会談が「ノー・ディール」に終わって以来、両首脳間の書信接触がある事実が公開されたのは、今回が初めてだ。今月末、文在寅(ムン・ジェイン)大統領とトランプ大統領の韓米首脳会談を控えて明らかになった動きであり、膠着状態に陥った朝米関係に突破口が開かれるかに注目が集まっている。

 トランプ大統領は同日、アイオワ州に出発する前に、ホワイトハウスで北朝鮮に関する記者団の質問を受け、「金委員長から先ほど美しい手紙が届いた」とし、「(我々の)関係が非常に良いと思っており、手紙に感謝する」と答えた。彼は「我々は非常に良い関係を保っている」と再三強調したうえで、「私が昨日受け取った手紙からも、それを確認できる」と述べ、前日の10日に金委員長の手紙を受け取った事実を明らかにした。トランプ大統領は、手紙の具体的な伝達ルートや内容については言及しなかった。彼は記者団に「手紙を見せることはできない」とし、「とても個人的で、とても温かく、とても素敵な手紙」だと述べた。

 トランプ大統領は金委員長の腹違いの兄、金正男(キム・ジョンナム)氏が米中央情報局(CIA)の情報員で、このため金委員長の命令で殺害されたという主張に対し、「私は彼の腹違いの兄に関する中央情報局関連の情報を見た」とし、「私の下ではそのようなことが起きないようにすると、彼に話す」と述べた。ただし「彼(金正男)については知らない」と付け加えた。

 トランプ大統領は、北朝鮮の経済的潜在力を繰り返し強調し、金委員長を褒め称えた。「北朝鮮は彼のリーダーシップの下、とてつもない潜在力を秘めている」とし、「住民たちが立派で土地も素晴らしい。ロシアや中国、韓国の間にある位置も注目に値する」と述べた。「北朝鮮がとてつもない潜在力を持っているということを、誰よりも感じている人が金正恩委員長だ。彼はそれを完璧に知っている」と語った。

 トランプ大統領は「私が初めてここに来た時は、厳しい状況だったが、その時とは異なり、今は核実験もなく、重大なミサイル実験もない」としたうえで、「我々は非常に良い関係を保っている」と述べた。さらに「私は何かが起こると思っている。それは非常に肯定的ものであろう」とし、「これまでわが国の抑留者が戻ってきており、(米軍の)遺骨が送還されている」と述べた。

 しかし、トランプ大統領は、金委員長との3回目の朝米首脳会談については、「行われる可能性もある。しかし、私はそれをもう少し先のことにしたい」と述べ、状況をもう少し見守る意向を示した。トランプ大統領はさらに、「これまで彼は約束を守った。核実験がなく、長距離ミサイル発射もなかった。短距離の実験があっただけだ」とし、「彼は私との約束を守った。それは非常に重要なことだ」と述べた。金委員長に対する信頼を表明しながらも、3回目の首脳会談のためには、北朝鮮により大胆な非核化の決断を促したものと見られる。

 ホワイトハウスのジョン・ボルトン国家安保補佐官も同日、ウォールストリート・ジャーナルが主催したイベントで、3回目の朝米首脳会談について、「全面的に可能で、金正恩委員長がカギを握っていると考えている」と述べた。「彼ら(北朝鮮)の準備が整った時、我々の準備も終わるだろう」とし「彼らがやるべきことは核兵器追求の放棄」だと強調した。
ワシントン/ファン・ジュンボム特派員(お問い合わせ japan@hani.co.kr)

800万ドルの南北協力基金は、国連食糧計画に450万ドル、ユニセフに350万ドルがそれぞれ支援される。

2019-06-07 | 「北朝鮮問題」の解決のために
文在寅政権初の対北朝鮮支援、対話再開の突破口開くか
登録:2019-06-06 06:18 修正:2019-06-06 07:05


「近くユニセフなどに800万ドルを執行」 
統一部「北朝鮮の乳幼児・妊婦に栄養食など調達事業の支援を議決」

          

文在寅大統領が5月13日午後、大統領府本館接見室で、デイビッド・ビーズリー国連世界食糧計画事務局長と面会している=大統領府提供//ハンギョレ新聞社

 政府が、国際機関を通じた北朝鮮の乳幼児・妊婦ら脆弱階層の栄養支援・保健事業に向けて、繰り返しその意思を示してきた南北協力基金800万ドルの無償支援が、近日中に行われる。統一部は、南北交流協力推進協議会(交推協)が5月29日から6月5日にかけて「国連世界食糧計画(WFP)・国連児童基金(ユニセフ)の北朝鮮の栄養支援・母子保健事業に対する南北協力基金の支援(案)」を審議・議決し、支援に必要な国内手続きを終えたと発表した。統一部は「800万ドルを数日以内に世界食糧計画やユニセフに現金で支援する計画」だとし、「両国際機関が独自の購買システムで物資を調達し、北朝鮮に支援する」と明らかにした。文在寅(ムン・ジェイン)政権発足後、政府レベルでは初の対北朝鮮人道支援だ。膠着局面に陥っている南北関係を解決する糸口になるかどうかに、注目が集まっている。

 今回議決された支援計画は、文在寅政権初期の2017年9月21日に交推協が議決したが、2017年には情勢悪化のため、2018年には米国政府の事実上反対のため執行されず、法的効力が消滅した支援策と事実上同じ内容だ。800万ドルの南北協力基金は、国連食糧計画に450万ドル、ユニセフに350万ドルがそれぞれ支援される。国連世界食糧計画はこの資金で北朝鮮9カ道、60カ郡の保育所や孤児院、小児病棟などの乳幼児、妊婦・授乳婦など脆弱階層を対象に、栄養強化食品の供給に必要な食品材料などを調達する。ユニセフは北朝鮮の児童・妊婦・授乳婦などのための治療食や基礎必須医薬品キット、微量栄養素複合剤などを供給する事業にこの資金を使う計画だ。

 政府は5月17日、国家安全保障会議(NSC)常任委員会を開き、「対北朝鮮食糧支援問題は国民の意見を十分に聴取し、国際機関(国連世界食糧計画)または対北朝鮮直接支援など具体的な支援計画を検討していく」方針を明らかにしており、食糧支援も近く行われる可能性が高い。

 一方、ソウル市のパク・ウォンスン市長は1日、「ユ・シミンのアリレオ」に出演し、中央政府とは別に、ソウル市レベルで国連世界食糧計画の「北朝鮮の乳幼児の栄養改善事業」に100万ドルを支援すると発表した。
イ・ジェフン先任記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)

「現時点で最も重要なのは、朝米交渉ができるだけ早期に再開されること」だ.

2019-06-06 | 「北朝鮮問題」の解決のために
「韓米の間で、北朝鮮の先非核化ではなく
『同時並行的解決』への共感広がっている」

登録:2019-06-05 06:02 修正:2019-06-05 06:44


キム・ヨンチョル統一部長官、外信記者会見で 
ハノイ以降、米国の変化に言及 
「重要なのは朝米交渉の早期再開 
悪化した信頼回復案を模索すべき」



キム・ヨンチョル統一部長官が今月4日午後、ソウル中区プレスセンターで開かれた外信記者クラブの招請懇談会で発言している//ハンギョレ新聞社

 キム・ヨンチョル統一部長官は4日、「交渉において最も重要なのは、争点に対する技術的解決策だけでなく、信頼」だとしたうえで、「米国と北朝鮮が、弱体化された信頼を回復するため何をすべきかを模索しなければならない時期」だと述べた。キム長官は同日、ソウル中区(チュング)のプレスセンターで行われたソウル外信記者クラブ(SFCC)招請懇談会で、「現時点で最も重要なのは、朝米交渉ができるだけ早期に再開されること」だとし、このように強調した。

 キム長官は非核化を含む朝鮮半島平和プロセスと関連し、韓米の間で「包括的合意と段階的履行」に向けた共通認識が深まっており、「先非核化ではなく、同時並行的解決」への共感が広がっていると明らかにした。今年2月にハノイで開かれた第2回朝米首脳会談で、事実上「先非核化」を追求した米国側の態度に、“変化”があることを示唆したのだ。

 膠着局面から抜け出す「ワンポイント(単一議題の)南北首脳会談」と関連し、キム長官は「南北首脳会談は(昨年5月26日の板門店統一閣での会談同様)必要に応じて迅速に行われた経験があり、現在もそれを可能にする様々な条件が存在する」とし、その可能性を残した。

 最近問題になっているアフリカ豚コレラと関連し、キム長官は「北朝鮮にマラリア予防薬を送った時と送らなかった時の国境地域のマラリア患者数に大きな差がある」とし、「包括的な防疫協力は南北いずれにとっても利益になる分野」だと強調した。さらに、「西海(黄海)で4月から操業時間が増え、漁場も広がった」とし、「紛争の海が平和の海、共同繁栄の海になりつつある」と述べた。

 キム長官は「制裁局面で平和経済をどう達成できるか」という質問に対し、「制裁と関係なく進められる人道的分野の協力事業がある」とし、「離散家族の再会や人道支援、非武装地帯(DMZ)における遺骨共同発掘事業など、人道的分野での協力事業は少なくない」と答えた。
ノ・ジウォン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)

シンガポールで開かれた朝米首脳会談に触れ、「米朝対話が期待と希望を与えた」と述べた。

2019-06-03 | 「北朝鮮問題」の解決のために
韓米日国防長官、「非核化に向けた外交的努力を支援」
登録:2019-06-03 02:12 修正:2019-06-03 07:45

共同報道文を発表…北朝鮮のミサイル発射以降も非核化の解決策を維持 
「航行の自由」再確認…米国のインド太平洋戦略の投影に関心 
韓日、「哨戒機をめぐる対立」の再発防止に合意…協力関係の正常化への糸口なるか 

          

チョン・ギョンドゥ国防長官(左)と米国のパトリック・シャナハン防長官代行(中央)、日本の岩屋毅防衛相が今月2日、アジア安全保障会議(シャングリラ対話)が開かれているシンガポールのシャングリラホテルで手を取り合っている=国防部提供//ハンギョレ新聞社

 韓国と米国、日本の国防長官が、朝鮮半島の完全な非核化と恒久的な平和定着の達成に向けた外交努力を支援するため、緊密に協力することで合意した。また、長官らは「規範に基づいた秩序」が重要だということで意見を共にし、「航行と飛行の自由」が保障されるべきという立場を再確認した。

 チョン・ギョンドゥ国防部長官や米国のパトリック・シャナハン国防長官代行、日本の岩屋毅防衛相は2日、第18回アジア安全保障会議(シャングリラ対話)が開かれているシンガポールのシャングリラホテルで、朝鮮半島および地域情勢を協議した後、このような内容の共同報道文を発表した。共同報道文は先月9日、ソウルで開かれた韓米日安全保障会議(DTT)の内容と類似している。北朝鮮のミサイル発射後も、非核化の解決策が変わってないことを示している。

 韓米日は今回の会議で、一貫して外交による非核化を強調した。 チョン長官は1日の本会議の演説で、「(北朝鮮核問題が)外交的に解決できるように、軍事的な部分で余地を残すことが重要だ」と話した。シャナハン代行も「我々は『朝鮮半島の最終的かつ完全に検証された非核化』(FFVD)の達成に向けた交渉に焦点を合わせている」と明らかにした。岩屋毅防衛相は、シンガポールで開かれた朝米首脳会談に触れ、「米朝対話が期待と希望を与えた」と述べた。

 韓米日国防長官らは、地域の安保と関連し、国家間の軍事的信頼の構築が重要だということで認識を共にし、これを制度化するための協力を強化することにした。米国が推進する「自由で開かれたインド太平洋戦略」に合わせ、韓米日の協力が強化されることを予告する内容と言える。シャナハン代行も会談の冒頭発言で、韓米日を「躍動的で強力な太平洋の民主主義勢力」と表現し、「米国はこの重要な3カ国協議体をこれからも優先視し、協力をさらに強化する」と述べた。

 韓日が前日、2カ国会談を開き、哨戒機の近接飛行とレーダー照射をめぐる軋轢以降冷え切った国防協力を正常化する方向で意見の一致を見たのも、韓米日の協力強化に向けた動きの一環とみられる。チョン長官と岩屋防衛相は同日の会談で、北東アジア地域の安定的安保環境を維持・強化するため、懸案の早期解決が重要だという点に共感し、このための実務協議を継続して推進することにした。チョン長官は会談を終えた後、「日本の哨戒機による近接脅威飛行と関連し、(岩屋防衛相と)虚心坦懐に意見を交わした」とし、「今後、両国が緊密に協力し合い、こうしたことの再発防止に努めることで意見が一致した」と述べた。

 韓米日の協力強化が韓中関係に与える影響も注目される。一部では、3カ国協力が強化されるほど中国の警戒心も高まるだろうと指摘している。チョン長官は前日、中国の魏鳳和国防部長と会談し、朝鮮半島を含む地域の安保情勢について意見を交換すると共に、両国の戦略的疎通を強化することで合意した。同日の会談では、高高度防衛ミサイル(THAAD)の問題も話し合われたが、互いの立場を理解するレベルにとどまったという。
シンガポール/ユ・ガンムン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)


無条件会談「厚かましい」 北朝鮮、安倍氏方針に反発


6/3(月) 0:01配信 共同通信

写真:安倍晋三首相、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長

 【シンガポール共同】北朝鮮の朝鮮アジア太平洋平和委員会の報道官は2日、北朝鮮に核・ミサイル開発放棄を求めた河野太郎外相の最近の発言を非難した上で、前提条件なしに金正恩朝鮮労働党委員長との会談を目指すとする安倍晋三首相の方針を巡り「厚かましい」と突き放した。朝鮮中央通信に明らかにした。

 河野氏は5月25日、静岡県島田市での講演で北朝鮮が核・ミサイル開発を放棄すれば経済制裁は解除されると強調し「正しい決断をすれば制裁が解かれ、外国資本も投資も入る。金氏の選択にかかっている」と述べていた。

ソル最高委員は「北朝鮮の食糧不足を解決するためには、145万トンがさらに必要だ」としたうえで、・・・

2019-06-01 | 「北朝鮮問題」の解決のために
「韓国政府、
来週国際機構通じて北朝鮮に食糧5万トンを支援」

登録:2019-06-01 02:48 修正:2019-06-01 07:04


ソル・フン共に民主党最高委員、板門店で明らかに 
「北朝鮮当局と協議し、直接支援も行うべき」と要請

          

北朝鮮側の見学生たちが、5月31日午前、4・27南北共同宣言1周年を迎え京畿道坡州市の板門店を訪問した共に民主党のイ・ヘチャン代表らと記者団に向かって手を振っている=板門店/国会写真記者団//ハンギョレ新聞社

 ソル・フン共に民主党最高委員が31日、「政府が来週、国際機関を通じて(北朝鮮に)食糧5万トンを支援する予定」だと明らかにした。

 ソル・フン最高委員は同日、板門店(パンムンジョム)共同警備区域(JSA)南側の「自由の家」で開かれた共に民主党の現場最高委員会議で、「国連調査によると、食糧難に悩まされている北朝鮮住民が全体人口の40%程度の1010万人水準だという」とし、このように述べた。ソル最高委員は「北朝鮮の食糧不足を解決するためには、145万トンがさらに必要だ」としたうえで、「北朝鮮が食糧支援を最も必要とする5~9月中に行うべきだ」と強調した。

 ソル最高委員は、南北当局間協議による「直接支援」の推進も求めた。彼は「国際機関を通じた迂回支援ではなく、独自に緊急支援することも考慮しなければならない」とし、「北朝鮮と協議して直接支援のための安定的かつ透明な環境を構築することを提案する」と述べた。さらに、「1990年代半ば、多くの北朝鮮住民が餓死したが、私たちはあまり支援もできず、手を拱いているだけだった。二度とそのようなことがあってはならない」とし、「困難な時、同胞として積極的に支援に乗り出すべきだ。今がまさにその時」だと強調した。

 これと関連し、主務省庁の統一部は「(国際機構を通じた食糧5万トン支援方針は)まだ確定していない」とし、「確定したら、お知らせする」と述べた。

 政府は5月17日、チョン・ウィヨン国家安保室長の主宰で国家安全保障会議(NSC)常任委員会を開き、「対北朝鮮食糧支援問題は国民の意見を十分に聴取し、国際機関(WFP・世界食糧計画)を通じた支援や北朝鮮への直接支援など、具体的な支援計画を検討していくことにした」と発表した。これに先立ち、文在寅(ムン・ジェイン)大統領は9日、就任2周年を記念して行われた韓国放送との対談で、「北朝鮮に人道的食糧支援を行うためには、南北協力基金の使用が必要であり、後で(国会に)報告しなければならない」とし、「与野党代表会合」を提案したのに続き、13日には「対北朝鮮緊急支援」を求めて訪韓したデイビッド・ビーズリー世界食糧計画事務局長と直接面会し、「食糧支援への意志」を示した。与党最高委員のソル・フン議員の発言と統一部の反応は、政府のこのような政策基調の延長線上にある。

 北朝鮮の食糧難の深刻さと食糧支援をめぐり、世論が分かれているが、専門家たちは食糧を含む政府レベルの大規模・体系的な対北朝鮮人道支援プログラムづくりが切実だと指摘した。イム・ヒョンジュン世界食糧計画韓国事務所長は30日、統一研究院の討論会で「今年の必要量に比べて136万トンの食糧が不足しており、北朝鮮当局は1日の配給量を当初の目標値である573グラムから300グラムに減らした」とし、「北朝鮮の人道状況がかなり深刻だ」と述べた。北朝鮮経済専門家のヤン・ムンス北韓大学院大学教授は「今年1~4月、北朝鮮市場で食糧価格が異例に下落を続けているのは、住民の所得減少による需要不足のため」だとし、「民生部門に対する制裁の否定的影響が本格化し、住民の所得減少と需要不足として現れている」と指摘した。
イ・ジヘ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)