朝日カルチャーセンター火曜日のクラスで、昨日のブログを読んでくださった方がいらっしゃった。
「その本を読んでみたいと思います」
お二人とも、目を輝かせておられた。
で、コリン・マクフィーという人の紹介はしておかなければいけないと、その時思った。
帯の言葉をそのまま載せておく。
「一九〇〇年カナダ生まれ。作曲家、民俗音楽学者。バリ島に長く滞在し、ガムラン音楽に多大な影響を受け、作曲をおこなうとともに、またガムラン音楽研究に携わる。しかし、大きな成功と名声を得ることはなかった。一九六四年死去。著書に『熱帯の旅人』『バリ島の音楽』など。」
マクフィーが生まれた年を知って驚いた。
一九〇〇年は、日本におけるモダンダンス(ノイエタンツ)の第一人者である江口隆哉が生まれた年でもあるからだ。江口は極東の日本からドイツに留学し、ウィグマンに師事した。日本に新しいダンスの可能性を示したのだが、野口は敗戦後の間のない時期に舞台を見て感動し、江口隆哉+宮操子舞踊研究所に入門した経緯があった。
偶然とはいえ同い年の人間が、西に東に入り乱れて移動し、異文化において自らの芸術を磨き上げていく。彼らの生き様に、探究心と芸術の心と学びの深みを感じつつ、いかにして人は異文化を血肉化していくのかを考えさせられそうだ。(まだ読みきっていないので……予感!)
フィクションだが、映画「海の上のピアニスト」でも、主人公の誕生日設定は一九〇〇年である。
戦争の世紀とも言われる二十世紀を目前にしたこの年に、何か大きな偶然と必然が絡み合った‘神の采配によるムーブメント’を感ぜずにはいられない。
《 THE LEGEND OF 1900 》
「その本を読んでみたいと思います」
お二人とも、目を輝かせておられた。
で、コリン・マクフィーという人の紹介はしておかなければいけないと、その時思った。
帯の言葉をそのまま載せておく。
「一九〇〇年カナダ生まれ。作曲家、民俗音楽学者。バリ島に長く滞在し、ガムラン音楽に多大な影響を受け、作曲をおこなうとともに、またガムラン音楽研究に携わる。しかし、大きな成功と名声を得ることはなかった。一九六四年死去。著書に『熱帯の旅人』『バリ島の音楽』など。」
マクフィーが生まれた年を知って驚いた。
一九〇〇年は、日本におけるモダンダンス(ノイエタンツ)の第一人者である江口隆哉が生まれた年でもあるからだ。江口は極東の日本からドイツに留学し、ウィグマンに師事した。日本に新しいダンスの可能性を示したのだが、野口は敗戦後の間のない時期に舞台を見て感動し、江口隆哉+宮操子舞踊研究所に入門した経緯があった。
偶然とはいえ同い年の人間が、西に東に入り乱れて移動し、異文化において自らの芸術を磨き上げていく。彼らの生き様に、探究心と芸術の心と学びの深みを感じつつ、いかにして人は異文化を血肉化していくのかを考えさせられそうだ。(まだ読みきっていないので……予感!)
フィクションだが、映画「海の上のピアニスト」でも、主人公の誕生日設定は一九〇〇年である。
戦争の世紀とも言われる二十世紀を目前にしたこの年に、何か大きな偶然と必然が絡み合った‘神の采配によるムーブメント’を感ぜずにはいられない。
《 THE LEGEND OF 1900 》