羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

雪の日……秘め事

2008年02月09日 07時46分10秒 | Weblog
 夏子は、朝日新聞人気小説家・記者であった半井桃水を訪ねた。
 本郷菊坂の家を出て真砂町辺りで、霙交じりの雨が本格的な雪に変わった。
 明治25年2月4日。
 その日、東京は大雪となった。

 桃水と過ごした雪の日の思いを秘めた夏子。
 帰宅する道々の心情を書き留めた有名な日記もある。
 『雪の日』と題された小説もある。
 夏子は雪の日に、小説家・樋口一葉としての運命の道を歩き始めたことは、多くの人の語り草となった。
 
 
 小説家に関わらず、秘めた思いや経験があってこそ、人の器は磨かれていくものらしい。
 秘めてこそ花なのである。

 さて、今日も午後から‘雪’の予報が出ている。
 1月3日の朝日カルチャー・日曜日クラスは、予想に反してほとんどの方が出席された。
 雪に雨戸をたてたままの家に閉じこもっているよりは、電車さえ動いていれば、出かけて行く方がいいと思った方が多かったらしい。

 暖かくなって、気持ちよくなって、少しはやめに切り上げたにもかかわらず寄り道してそれぞれに思うこと多かりき、なんてことになれば面白い。
「まぁ、危のうごいざいます。まっすぐにお帰りあそばして……」

 さて、今日はどんな運びになるのやら……。
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