羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

威勢のいい啖呵を切ってみたいが……

2008年02月02日 08時32分26秒 | Weblog
「マイクロソフトがヤフーを買収か」などという見出しが朝刊一面に踊っている。
 グーグルに対抗するためとある。

 ページを読み進むと次は「携帯」の話。
「二台目恋人専用」とある。
 家族や親しい人との長電話専用だという。
 若者が携帯に支払う料金は、考えられないくらいに莫大だ。つまりそれは通信料ではないとうことなのだ。そこに目をつけたのが家族割引きサービスやキャリア同士の通話料金の無料サービスだ。
 携帯でコミュニケーションをとるのは、とらないよりはましだ。
 しかし、車に乗ってドライブに出かける休日の楽しさを若者には味わって欲しいとも思う。
 車に興味を持たないという理由に、携帯料金に支払う額が大きすぎるんじゃないといいたくなる。

 そうなれば当然のこととして、もっとからだを使う冬のスポーツなど人気がなくても不思議はない。冬山登山もスキーもスケートも、しなくなればなるほど、からだを動かすことが億劫になる。
 同じからだを動かすといっても、ジムにいったりすることとは、まったく違う。
 携帯との付き合い方を見直し、休暇のとり方や過ごし方を変える必要があるかもしれない。

 そこへ持ってきて「マイクロソフトがヤフー買収」の記事には、これからの世の中が心配になってくる。
 ますますインターネット上の、虚構の世界が脳の刺激ばかりを増やすばっかりで、身体が置き去りになりはしないか、というわけだ。

 さらに新聞の下の方、広告を見ると『フラット化する世界』上下巻、トーマス・フリードマン著・伏見威蕃訳が大幅加筆されて、増補改訂版として再販されたとある。すでに13万部突破と数字が踊る。昨年、加筆前のこの本を読んだが、かなり分厚い本だったのにさらに100ページも増えたとか。

 なんだか眩暈がする。
 大きなうねりが世界の潮流を変えてしまっている。

 その上、今日もまた載っている「冷凍餃子問題」。もし、万が一故意に行われたとすれば、真相究明は藪の中になりそうな謎めいた餃子騒動だ。
 だんだん見えてきたが、‘JT’だってタバコがますます売れなくなることで、生き残りをかけて乗り出してきた食品事業だろう。納入先が公的機関だったり学校だったり、生協だったりと、JTだからと思えるようなところばかりだ。小さな会社では、簡単には取引をしてもらえそうにない先だ。
 日本国内の生協で平均的な材料を集めて家庭で40個の餃子を手作りしたら810円かかって、中国の輸入品の約二倍だそうだ。なんでも中国から輸入した40個入り冷凍餃子は手作りされていてもおよそ398円たという。←(本日の朝日新聞朝刊)
 昔、餃子をそんなに頻繁に日本人は食べていたか? って思ってしまう。
 日本人は、今、何をたべているのだろう? とも思ってしまう。 
 
 まともな感性では生きられない。
 そういえば私のまわりにも‘憂鬱の虫’にとり憑かれた人が何人もいる。
 こうなったら、「真面目にやってられるかッ」と啖呵を切れればばいいのだろうけど、それも出来ないのが実情。
‘いやはやとんだご時世になったものだ’なんて他人事の物言いは、もう、許されないとわかっていても、朝刊を読みながら唖然としている今朝の私だ。
コメント
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