もっちゃんの探歩三昧

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五島列島 頭ケ島

2023年06月13日 | 歴史探歩

五島列島5番目の島は上五島の中通島だと思っていたが、頭ケ島(かしらがしま)に案内された。
頭ケ島と中通島は現在は橋で繋がっているが、往時は離島であり、キリシタン信者が隠れるには絶好の場所だったのだろう。

 

朝ホテルから出て、バスへ向かうと元気な声が迎えてくれた。
聴きやすい柔らかなアルト、ガイドらしからぬ細身、個人の好みをぶつけているだけかもしれないけど、今日は良いぞ!。
TVのアナウンサーなどにも、キンキン声のはしゃぎ過ぎの輩が多く、気に入らないことが多いが、このガイドさんは落ち付いた雰囲気が好ましい。

 

五島列島は捕鯨が盛んな島だったらしく、いきなりクジラの顎の骨が建つ神社を紹介された。
後ろ側の細いヤツがクジラの顎の骨、手前の鳥居がヤケに、ずんぐりむっくりに見えるのが面白い。

 

捕鯨に纏わる話が続く。
この岩は捕獲したクジラを捌く前にこの岩に繋いで置き、クジラを弱らせてからゆっくり解体するらしい。
島では「クジラ弱らせ岩」と呼ぶようだが、この岩は使われなくなって久しいようで、岩そのものが崩れてしまいそう。

 

禁制時も信仰を続けた「頭ケ島教会」近くのキリシタン墓地、禁制が解かれた後の墓なので中央に十字を象っているが、ひっそりとした場所にそれはあった。
禁教時の影響がヒシヒシと感じられる。

 

教会内の撮影は禁じられているので、頭ケ島教会の説明用写真をアップする。
罪を告白して許しを請う告解部屋、ヨゼフに抱かれたキリスト、マリアを聖母と崇めるカトリック教会であること、神の永続的愛の象徴である聖体ランプなどが示されている。
五島列島のイエスは、ほとんどヨゼフに抱かれた姿だ。

 

小さな狭い教会の建屋内を少しでも広くするため、屋内の柱を日本の寺院建築などに使われる「跳出し梁構造」を取入れて柱を省略し、折り上げ天井と併せてゆったりとした空間を確保している。

 

石造りでコンパクトな佇まいが特徴的。
取り囲む樹木も丁寧に剪定されている。

 

石を巧みに加工して窓枠を嵌め込んである。

 

ステンドグラスの嵌め込み窓を用意していたが、高価なため入手することが叶わず石を嵌め込んだ跡だとか。

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