古市・百舌鳥陵墓群は、宮内庁古市陵墓監区事務所で管理されています。
古市監区事務所は、応神天皇陵脇に併設されています。
瓦葺平屋建ての簡素な事務所でした。
事務所に入って「御陵印をお願いします」と事務の方に告げると、この机に案内されました。
大きな箱には各天皇の御陵印が、小さな箱には朱肉台と補充用の朱肉が用意されています。
1辺が6センチの大きな角印が御陵印です。
補充用の朱肉も用意されています。
此処では17人の天皇御陵印を順番に押印させてもらいました。
令和5年12月に昭和天皇陵の御陵印を戴きに、多摩陵墓監区事務所を訪ねた時、何となく事務所の雰囲気に気圧された時のことが思い出されました。
今回は落ち着いてゆっくりと御陵印を戴くことができました。
広大な応神天皇陵の外堀跡を眺めながら、次の目的地安閑天皇陵を目指します。
およそ2キロほども歩くと安閑天皇陵らしき茂みが前方に見えてきました。
此処は近鉄戦を跨ぐ跨線橋ですが、歩道は歩く人も疎で随分と傷んででいます。
探すまでもなく道路脇に安閑天皇陵入り口がありました。
距離は短いものですが鳥居に正対しない斜め参道です。
第27代安閑天皇は第26代継体天皇の長子ですが、66歳と即位が遅く在位4年で崩御されました。
事蹟としては関東から九州までに、41の屯倉を作ったとされています。
墳丘長112mの前方後円墳とされていますが、ここもお濠の水は濁りきっていました。
安閑天皇の御陵印です。
御陵印は1辺が6センチもある大きなもので、綺麗に押印するには慎重さが必要です。
これは私としては綺麗に押印出来たほうですね。
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