もっちゃんの探歩三昧

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仁徳天皇陵 百舌鳥耳原中陵

2024年07月21日 | 御陵印

天皇陵墓巡りで最も期待する仁徳天皇陵は、総面積で世界最大の墳墓であるとされています。

 

百舌鳥耳原南陵である履中天皇陵との間にある、大仙公園を散策しながら向かいました。
この公園は日本の堺市を此岸(東側)に、交流のあった中国の港湾都市を彼岸(西側)において設計されていると説明されています。
写真下部が堺市、上部が対岸にある中国の都市を現わしているそうです。
川原石を敷き詰めて、壮大な州浜を現わしているのでしょう。

 

山間部には滝が掛けられており、鯉魚も配石されています。

 

中国(西側)から日本(東側)の堺市を見た処です。
現実的には堺市は瀬戸内海の内側にあり、大陸から望むことは叶いませんよね。

 

園内には縮景も配されており、ここは燕子花の名称「知立」を模したものでしょう。

 

大仙公園内にある堺市博物館には、仁徳天皇陵の俯瞰写真が掲示されています。
この姿が見られることを切望しますが叶いません。

函館の五稜郭を臨む五稜郭タワーのような、仁徳陵タワーの建設は望むべくもないでしょうか?

 

明治時代に発掘調査がなされた、前方部に埋葬された石棺のレプリカです。
天皇陵に比定されているためか、詳しい説明はありません。

 

仁徳天皇陵前にある、ロータリークラブによる説明版です。
墳丘長486m、三重濠を含めれば総長840mの世界最大の墳墓です。
阪和線三国ケ丘駅から百舌鳥駅間の距離に匹敵する長さを誇ります。

 

三重の濠が巡らされた仁徳天皇陵、周囲を約1時間で一周することができます。

 

二重の濠の手前から遥拝します。

 

望遠レンズをいっぱいに拡大して、仁徳天皇陵であることを確認しました。

 

世界最大の墳墓を俯瞰できると評判の、堺市役所展望フロアーに登りました。
終日無料で一般開放されており、雄大な景色を期待しましたが残念!
森の左側部分が仁徳天皇陵、白い塔のようなものが見える右方向が履中天皇陵です。

世界遺産登録と共に気球を上げて、天皇陵を俯瞰する計画があったようですが、安全面の問題から現在至るまで実現されていません。

 

世界遺産百舌鳥古墳群の空撮写真です。

 

堺市役所展望階に展示されている、桜で彩られた春の古墳写真です。

 

秋は紅葉で、文字通り赤・青・黄の衣を纏います。

 

雪に見舞われることもあるようです。
古墳の四季も楽しめるのですね。

 

明治の御代に発掘された、仁徳天皇陵方部のあった石棺を図示したものです。

 

第15代応神天皇の第四子である、第16代仁徳天皇を語る有名な逸話が残されています。

ある日天皇が高台に登り、民の集落を見渡したところ、煙の立つ家は1軒も無かった。
庶民は飯を炊くことも出来ないほど貧乏している。
これを知った天皇は、以降3年に亘り税を免除して、庶民の暮らしを助けたと言う。

更に大規模な灌漑工事を成し、大田畑を開いて仁政を布いたことから聖帝ともよばれている。
一方、好色な帝だったとの説もあり、実在したか定かではない天皇の一人である。

小学生の時に教えられた仁徳天皇陵、今目の当たりにし、その巨大さに圧倒されましたが、お墓の全容は何一つ判りませんでした。
いつかこの疑問が解ける日が来ることを願ってやみません。

仁徳天皇の御陵印です。

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