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<試合開始前。いつもより、丁寧にシュート練習をしていたように見えた>
昨日は小雨振る中、大宮アルディージャの対大分戦をNACK5スタジアム大宮に観にいった。前の日まで、仙台、山形で一緒に遊んでいたS二郎氏と観戦。大宮4連敗中15位、大分6連敗中18位の泥沼同士の対戦だ。
前の日の昼に山形の三津屋で食べた「大板そば」は“大分を喰う”という意を含んでいた。また、大宮アルディージャの応援歌「愛してるぜ We are ORANGE」は先日亡くなった忌野清志郎氏の「雨上がりの夜空に」の曲を借りている。そういう意味では清志郎氏の追悼試合でもあった。
ともかくも、負けられない試合だったのだ。
そんな緊張感漂うグランドでは普段よりも丁寧にシュート練習をしていたように見えた。今期、鳥栖から移籍のFW藤田はまだノーゴール。彼は特に念入りに練習に励んでいたようだった。若いに似合わず、力まない落ち着いた身のこなしは頼もしい感じがした。
大宮の初ゴールはその藤田が前半21分に決めた。本人も嬉しかったろうが、サポーターやファン達も待望の藤田の初ゴールに狂喜した。場内にまだ興奮が残っていた5分後、今度は藤本が決める。さらに、33分には藤田のアシストを石原が落ち着いて流し込み3点目をあげた。理想的な展開で12分間で3点をゲット。前半終了間際、石原へのひじ打ちで大分DF上本が一発退場。数的にも有利となった。
後半、追加点が取れなかったのは物足りなかったが、相手を完封しての勝利は危なげないものであった。大分はこれで7連敗。けが人も多いようだが、昨年の強さが感じられず、大宮が本当に立ち直ったかは今後の試合を観ていかねば安心できない、と思った。
もう、簡単には喜ばないぞ!