萬蔵庵―“知的アスリート”を目指すも挫折多き日々―

野球、自転車の旅、山、酒、健康法などを徒然に記載

発達した交通網と“効率”

2009年05月22日 | 日々の記録

<旧北海道庁の八重桜と蓮池>

昨日の晩、仙台から水戸に移動してきた。上野まで新幹線「はやて」で1時間半。上野~水戸間は「フレッシュひたち」で1時間20分。乗り継ぎ時間を入れても3時間ちょっとで着いてしまう。小生の今の仕事の守備範囲(北海道、東北、新潟、北関東三県)を動き回るのに、JRは欠く事のできない交通機関だ。

しかし、考えてみればJRだけでなく、飛行機にしろ、道路にしろ、随分と整備されて、移動し易い便利な世の中になってはいる。あながち、税金の無駄遣いとばかり言えない気がしている。もっとも、これだけ交通網が発達したお陰で、企業は支社や支所を統合して、広域な範囲をひとつの“単位”として再構築し、効率化を図った。こういう需要があったから、整備されたのかもしれないが、いずれにせよ、従来の5分の1、10分の1の人数で同じエリアで同じ売上をあげ、より以上の利益を捻出する、といったことが求められるようになったのだ。

その分、企業に勤める人間の忙しさは増した。企業の持っていた“家族性”なども失われてしまったようだ。“効率”を求めるあまり、“人間性”が軽視される時代となってしまった。一般に“効率”優先下では「管理部門」が強くなる傾向があるようだ。多くの企業の管理担当者の鼻息が荒いのではないだろうか。

しかしながら、ユーザー(人間)が欲する商品なりサービスなりを考えたり、供給したりする企業の根幹ともいえる部門を大事にし、強くしていかなければ企業の先行きは暗いと思う。

そうしてみると『“人間性”を忘れず、出張先で旅情を感じ、仲間と呑んで将来を語る』小生の企業活動はいいことに違いない。“管理の目”にはそうは映らないだろうが
コメント (2)
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