昨日、荒川サイクリングロードを走っていたら、桶川の太郎右衛門橋の北側に巨大な橋桁が、ギリシャのパルテノン神殿の柱のように立ち並んでいた。建設中の圏央道(首都圏中央連絡自動車道の略)だ。2009年には「桶川」まで開通、2012年には「つくば」まで到達するようだ。
この姿はこれから“生まれる姿”なのであるが、ふと、パルテノンではないが“遺跡”に見えた。この先、ガソリン代が高騰して、クルマの利用者が激減したら、文字通り「無用の長物」になりはしないか。短期的にガソリン代の高騰は抑えられ、クルマ利用が復活したとしても、50年、100年経つうちには、石油資源は枯渇する。代替エネルギーがあるのかどうかは定かでないが、今までのような、クルマ利用は終わりを告げるだろう。
そして、さらに百年、二百年と経つうちに、道路は忘れ去られ、朽ち果てて、パルテノンの柱のように、ローマの水道橋のように、遺跡として仰ぎ見られるだけの存在になるのではないか。それに比べると手前の水田はこの先200年、300年経とうと青々としているに違いないと思った。
もっとも、日本人が日本国を治めていればの話しだが・・・。