萬蔵庵―“知的アスリート”を目指すも挫折多き日々―

野球、自転車の旅、山、酒、健康法などを徒然に記載

久々、カイツブリ

2008年01月31日 | 散歩

<孤高のカイツブリ、池の奥へゆく。>

 最近、朝の公園散歩で奥の方へは滅多に行かなくなった。今朝は晴れてもいたし、さほど寒くも無し。始業時間まで余裕もある。ということで、久々に奥の方まで足を運んでみた。奥に行くと、

  ケレケレケレケレケレ

というあの独特な鳴き声とともにカイツブリが現れた。妙になつかしかった。ここのところキンクロハジロを贔屓にしていたが、やはりカイツブリも魅力的だ。

池の端で餌をくれる人がいても、カイツブリはあまり寄っていかない。われ先によるのは、ユリカモメだ。奴らは飛んでくる。ハトも飛んでくる。次に来るのがカモ族。キンクロハジロやカルガモだ。彼らは泳いでくる。その分だけ到着は遅れる。

 施しを受けるのに大事な飛翔力を使ってたまるか。

という、意地があるのカモ。

カイツブリがこの仲間に加わっているのは見たことがない。

 餌さは自分で捕るもの、人から貰うものではない。

という意思が伝わってくる。彼らはひたすら潜って餌を探す。その姿に「武士は食わねど高楊枝」といった高尚な清々しさを感じる。

孤高のカイツブリがさらなる餌を求めて、池の奥に去っていく。どこか三船敏郎扮する“素浪人”めいていて頼もしい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする