自覚症状(メガネを掛けてもぼやける・日差が異様に眩しい)は以前からありましたが、一昨年秋の健康診断で「水晶体混濁」を指摘され、眼科病院で受診しました。近眼鏡を掛けての矯正視力が、昨春段階で右0.9、左0.8。昨夏の免許更新は辛うじてクリアしましたが、昨11月段階で右も左も0.7に落ちました。
白内障は悪性ではないので、手術の要否は本人が不便を感じるか否かで決まります。私は車の運転に不安を感じてきたので、昨11月下旬、手術を申込みました。手術待ちの人が多くて、予定日は3ケ月後の今月下旬に決まりました。
手術と言っても5~10分程度で終わり、成功率は限りなく100%に近いそうですので、心配はありません。ただ、自分の水晶体を抜き取られて、人工のレンズを入れてもらう結果、自身の一部が自身ではなくなる、という喪失感があります。考えてみれば、虫歯の治療で入歯にしたり、詰め物をしてもらうのも同様のことなのですが、目の方が精神的な影響が強いように思います。
入院はしないで日帰り、一日おきに片目ずつの手術です。日帰り手術は家族の付添いが条件らしいのですが、独りの私でも受け入れてくださいました。有難いことです。数日間は眼帯で片目の生活になります。その間は足元が不安・・飼犬ユキの散歩を近所の方に相談しましたら、快く引き受けて下さり、安心しました。
人工のレンズは遠近の調整が出来ません。私は車の運転に必要な視力に合ったレンズをお願いしました。近くを見るときは老眼鏡が必要になります。
手術の後、視力が安定するまで2週間~2か月ぐらい掛かり、新しいメガネはそれから作ることになります。それまでの間は、百円ショップの老眼鏡でしのいだらよい、と聞いていましたので、手術後に買いに行けばよい、と思っていました。でも考えてみれば、手術後の裸眼では近くが見えにくいのですから、買物も不自由になります。そう思って、早速近くのダイソーへ行きました。
当座しのぎのものとしても、老眼鏡が105円で買えるとは驚きですね。年齢を目安にした度数の強めのと弱めのと二つ買いました。更に念のためルーペ(拡大鏡)も買いました。これも105円です。合わせて315円、申し訳ないような額ですね。
白内障手術を済ませたほとんどの方々が、世の中が驚くほど明るく見えるようになった、と喜んでいらっしゃいます。私もそうなるのが楽しみです。
仮面ライダーのようなメガネだったとは、かなり用心深いものだったんですね。今回の手術後しばらく掛ける予定の保護メガネは、透明なレンズにほぼ透明なツルで、違和感はあまり無いようです。医療の進歩は確かに凄いですね。ただ、医療費の自己負担はそれなりに重いです。高額療養費助成制度が利用できるようですが、それでもかなりの自己負担部分があります。私自身の財布は取り敢えず大丈夫ですが、この不景気の時代、支払えないために必要な医療を受けられない方も多いでしょうね・・