無題

らせん階段を登って屋上に出た。

空は柔らかく荒れていて

太陽が沈む瞬間だった。


風は吹くのを止めていたし、

通りを走る車の音さえ聞こえなかった。

俺は落ちて来る空の重さを感じながら

奇妙なくらい平静な気持ちで、

ホワイトアウトしてしまった心の

空洞を

いつまでも眺めていた。



丁度一年前のことだったな。

パーフェクトなくらい

空が綺麗だったのを覚えているよ。

ちょっと乾いた一日に

この浅はかな俺達は

いつもの場所で待ち合わせ、

例によって例の如く

雑踏の中へと消えて行く。


まるで陽気な悲観論者の君、

どこをどう間違ったらそんな風になれるのか？

逆立ちしたって無理だぜ・・・・。


それでもそんな風にスラップスティックな

毎日が毎日が毎日が毎日が！！！

俺の望みだったのかも知れない。


・・・・・そんなに大したことじゃない。

大したことなんてもう起こらないよ、

それこそ

逆立ちしたってさ。



空にはひびが入っていたし

街は粘土で出来ていた。

俺達はそんなの気にもしないで

とても奇妙な時間軸の中で

ちょっと微妙に傾いた感じの

コミュニケーションなんだかディスコミュニケーションなんだか

わからないようなことを



続けていた。

晩秋に突入

秋。

秋以外の季節のときには、　　早く秋になんねえかな・・・

と思いながら暮らしているのだが、

いざ秋の真っ只中にいる今頃は

　　秋が目の前を通り過ぎて行ってしまう・・・

と思うだけでとてもとてももどかしいのだ。


、というわけではっと気付いたらなんと

１０月まで終わってしまった。

むむむ・・・そろそろ晩秋、といった趣の今日この頃

みなさん元気に暮らしてますか。

昨日はいわゆるハロウィーンの日で、

だから、というわけではないのだけれど

俺は京都で、ピカレスクのスタジオ入りだった。

気持ち良く晴れた一日で、。

スタジオもとても良かった。

ギターを弾く、ということの

楽しさ、というか深み　を再発見しつつあるのだ。

リョータローの歌も確実に良くなって行く。

来週のスタジオでは

リョータローのNEWアコーディオンが登場するはずである。

楽しみ！！

終わってからチマキさんと二人で例によって

（リョータローは仕事に行った）

鴨川のほとりでちょっとだけ飲んでたら

河原を、猫が横切って行った。


今日はハードケースでギターを持ち歩いてたから、

手が痛いよ。



・・・・・カボチャ大王。