その音楽が途切れたら

2006-11-15 23:13:17 | Weblog


その夜は

思ったほど寒くなかったし

ちょっと転んだけど別に痛くもなかった。


ナイフで刻んだみたいな上弦の月、

シグナルはシグナレスのために点滅を繰り返し

四つ角では

いつも誰かが悪魔を待っている。


時間さえ思い通りになるのなら

他は何でもいいんだけどな。


接触が悪くて音の出ないギターを

俺は何時間も持って歩いてたんだ、

重たいハードケースに入れてさ。

でも夜はまるでごった煮のスープみたいで

何が何だかわからなくなっていたし、

そんなことはどうでもよかったんだ。


出来ることは全部やったし

・・・・・これ以上は無理だぜ。

君がどう思うかわからないけど

あれ以上は無理だったよ。


でもそんなこと言いながらまたこの夜だって

あっさりと明けてしまうのだし


実際のところはわからないよ。

・・・・そうとしか言いようがないと思わないか?

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ルビーみたいな火曜日に

2006-11-14 23:21:56 | Weblog

・・・失われた膨大な時間を取り戻さなければ。

考えろ!考えろ!考えろ!

機会なんてそうしょっちゅうあるものじゃない。

自発性と自由意志を持って俺は

歩き始めるのだ、

前よりもしっかりとした足どりで。


この一瞬の朝を越えて、

またやって来る失望の夜を超えて

あらゆるものすべてを通り抜け

俺は

ゆるやかに流れる運命という

ちょっと濁った細長い川の中で

浮かんだり沈んだりしながら、

ひっかかったり加速したりして

この流れが俺を運んでいくところまで

・・・・・行くんだ。


ルビーみたいな火曜日に、

薄曇った心を抱えながら記す。


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奇妙に弛緩した一日の終わりに

2006-11-13 22:02:09 | Weblog

京都アバンギルドは素敵な空間で、

俺達はとてもいい感じで夜を過ごした。

何かそれなりにお客さんも来てくれてたし

我々「PICARESQUE」の演奏も

まあ良かったんじゃないかな。

そういえば昔RYOTAROがやってたラジオ番組に呼んでもらって

ボケローと一緒に出演したんだったな。

もしかしてあれはちょうど十年前だったんじゃなかろうか。



昨夜はずいぶん寒い夜だったみたいだけど

心は寒い思いをしなくてすんだよ。



しんと鎮まったような無風の気分で俺は

今日の昼に、京都から戻って来たんだ。


空が奇妙に綺麗で、

こんな風に何もかもが少しずつ薄れていって

しまいには消えてしまうのだろうか?


そんなことを考えてしまう位

何もない、そして何もしなくていい

一日だった。



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If you realy・・・・・

2006-11-12 12:35:49 | Weblog


・・・クリスマス時期のホールデン・コールフィールド並みにめげた気分。

奴の気持ちが今ならわかるよ、閉口しちまうぐらいね。

減らず口をたたく元気なんてこれっぽっちも残ってないぜ。

やってられないのはさ、

奴はただの小説の主人公で、しかも恐ろしく昔の話だ。

それにひきかえこっちは生身の人間で、この現実世界っていうひどい所で

これからあと何十年も必死になって

やっていかなくちゃならないって事だ。

ひどい話さ・・・・そうだろ?


でもひとつ、気付いたことがあるんだ。

俺の欲しかったのは何か?って話さ。

どうせ君は興味なんかないだろうからここで言っておくけどそれは

「ガラスケースにしまわれたイノセンス」だ。

・・・永遠に変わらない心だよ。


それじゃやっぱり「何もかも気に入らない症候群」じゃないかって???

違うよ・・・・・・・・。

まったく君ときたら俺のことなんて

これっぽちも解っちゃいないんだな、昔から。


まあ別にどうでもいいことなんだけどね。


俺が今言いたいことはそれだけだ。



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PICARESQUE LIVE AT KYOTO

2006-11-11 23:17:17 | Weblog


明日は京都 アバンギルドにて、映画「JELLY FISH」の

上映会で  

俺が京都で組んでいるバンド、

ピカレスクのライヴ!をやるのだ。

リョータローのNEWアコーディオンが登場するし、

ピカレスクも絶好調!なのできっと

楽しい夜になるぜっ!!!!!!!!!!!

ヒマなひともそうでないひとも

来ておくれよっ!!!!!!!!!!!!!
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無題

2006-11-11 00:17:58 | Weblog
どう転んだって無理だぜ


何かもう可笑しくてほんのちょっとも笑えやしない。


五年分くらい一気に歳喰った気分だ。

歳なんか喰うのは止めようと思ってたのにな。

・・・そういう訳にも行かないか。


全部演技なんじゃないか?って

思うときがあるよ、自分で。

全然自然じゃないんだ、俺って。

誰かの前ではそれっぽい演技、

別の誰かの前ではまた別の役。


誰だって多かれ少なかれ

そんなことはあるのだろうけど

・・・それでもね。


どっかおかしいんじゃないか?特にアタマが。

って時々考えちまうよ。


やりたいことは一体、何なんだ?

本当の俺って一体、どんなんなんだ?

本当にほしいものって何なんだろう?


なんか今更ながら最近、

ますます解らなくなってきたんだ。



こんな気分になったことってあるかい?????


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TIME AFTER TIME

2006-11-10 00:33:48 | Weblog

・・・それはそれでいいのかも知れない。

不自然なことなんて何もないし、

誰も・・・間違ってはいないのだろう。

全てのことが一秒づつ過去へと遠ざかって行く。

そして色はあせて行き

リアリティもどんどんなくなっていくんだ。

俺のやったいくつかの

くだらない失敗や

ほんのささやかな栄光(!)も

続々と時効成立していく。

つまり、俺は過去から解放されて行くのだ、

時が経つにつれて。


それはそれでひどく素敵なことだ。

みんながみんな、全部が全部を、

忘れてしまえばいいんだよ。


それでまた新たに、

特別な瞬間を体験するために

俺達は続けていくんだ、

・・・この「生」ってやつを。


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恐ろしいのは

2006-11-07 23:08:48 | Weblog


恐ろしいのは特別だったものが普通になっていくことで、

そんなのには耐えられないような気がするんだけど

慣れって嫌なもので

どんな事にでもきっとじわじわと慣れていって、

最後は普通になるに決まってるんだ。

そして世界は均質化していく。

それはそれでいいのかもしれないけど、

俺はそんな風にはなりたくはないし

そんな風になるのなら・・・・・・・・・・・・。


、とまあこれが俺の今思うこと。


でも俺に関して言えば

いろんな事に、もっと言えばあらゆる事に、

慣れたりしないし・・出来ないんだよな、慣れるってことが。

だからいつまで経っても、

何をやってもたどたどしいし(笑)、

でも飽きるってことがないんだ、めったに。

馬鹿と言えば馬鹿だけど、幸せと言えば幸せだろ?

だから本当は全然心配なんかしてないんだ、そんなこと。

俺にとって特別なものは、いつまでたっても特別なんだ。


・・・さて、言ってることがまた矛盾してきたけど、

今言ったことの

どっちが嘘だかわかるかい?






明日は梅田ハードレインで

片山道郎ソロライヴだよ。

いろいろ忙しいかもしれないけど

明日は絶対来てくれよな。



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2006-11-05 00:13:03 | Weblog


幻のような平穏、

嵐の中の部屋。


どうしても必要なものは

そんな風にしか得られないもので、


俺の心の中には諦念が

まるで青く濁った小さな石みたいに

居座ってしまった。


それは俺自身という小規模なダムに

打ち込まれた小さな楔なのだ。


いつかは水も枯れてしまうのだろうが、

それはまだまだ先の話だ。



溯る魚のために、道を開けておいてくれよ。


           
             
・・・・・・・・・・・・・まだ行けるぜ。


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友人Sへの手紙

2006-11-03 22:05:10 | Weblog
今日はちょっとだけやったけど、
会えて嬉しかった。
歩いてそっちに向かうって言ったのに
わざわざ車で迎えに来てくれてありがとう。
そのおかげで奥さんのKちゃんにも会えたし、
二人を俺の妹と引き会わせることが出来たので
すごいラッキーやったけどさ。

車の中でスミスの曲がかかっていて、
思わず20年近く前の夏に
タイムスリップした気になってたんやで。

あの懐かしいミスド、高校行ってた頃と
ホンマに風景変わってないし。
一緒にサ店に入ってコーヒー飲むなんてな、
何年ぶりやったんかな。
昔はほぼ毎日やったけどね。

次のライヴ、やる気なんやって分かってほっとした。
曲作っといてくれ、と言われたのも
ずいぶん久しぶりな気がするなあ。
・・・ていうかあの頃の曲はほとんど全部
あんたが作ってたんやけどな。
でもやってみよう、新曲を今から、一緒に作ってみよう。
ブルージーなロックンロールを、
もう一度やってみようぜ。それ大賛成やで。





                 また手紙書くし。

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