自分たちの音楽を、どんな言葉で言い表すか?
これは、とても難しい。
だって、「何にも似てない音楽」を目指してるのに、
安易に自分でカテゴライズなどしたくないし、
あの、○○っていう(有名なバンド)の感じに近い・・・とかも言いたくない。
このことは昔から、小さな問題ではあった。
僕は何年か前、京阪電車の最終で酔っぱらった陽気な気のいいオジサンたち(同年代と思う)
と友達になって(こっちも酔っぱらっている)、
「どんな音楽やってるの?」と聞かれて、
「いや・・けっこう激しいロックだけど何にも似てないので、”どんな”とかひとことでは言えないなー・・・・」
と答えたら、
「親身になって言うけどな、言えないとそれ、損やで」と、
まるで「心配してる親」みたいな顔で言われた。
振り返って、ランブルフィッシュ時代には僕は、そんな場合に
「ブルース・ロック」と答えていた。
でも「ブルース・ロック」って・・・・誤解を招く言い方だなあ、と後年になって思った。
僕はストーンズとか、J・ガイルズバンドとか、ブルース・ブラザーズとか・・・・・・・
フェイセズとか、ドアーズとかオールマンブラザーズバンドとか、
その辺の意味で言ってたのだ。
しかし「ブルース」という言葉がそれ以前に日本語化していて、
わが国では、淡谷のり子さんの演歌的歌謡曲が「ブルース」だった。
情念の歌、みたいな。
でも本来のアメリカ黒人のブルースはカラッとしているものが多いし、
人種差別の苦しみは根底にあるものの、リズミックなダンスミュージックでもあるし、
根本は、ふてぶてしくて明るいものが多い。
日本の「演歌」とは全然違うのだ。
だから「ブルースロック」って言い方、違うなあ、と反省して、近年は
ランブルのこと「ストーンズ直系」みたいに言ってたのだ。
前回の日記にもそう書いたのだが・・・・・・・・・・・・読み返したらそれは「軽すぎる」と反省。
ランブルは、ストーンズに深く影響受けたバンドだけど、ストーンズの真似はしなかったし。
もちろん、ストーンズのカヴァーとかコピーもしてない。したこともない。
だから昨日の日記は一部、書き換えた。
ストーンズ直系ロックンロールバンド、と描いたところを、
ソウル直系ロックンロールバンド、と、訂正した。
しかし、世界中見回しても専属ギタリストが二人いるバンドは「ストーンズ直系」が多い。
エアロスミスも、ブラッククロウズも、NYドールズも。
言葉って、難しい。
今、やっているROCA’66は、
僕がヴォーカル/ギターで、赤井君が専属ギターで、伊藤克ちゃんが歌とベースで、トビーがドラムスの、
4人編成だ。
言ってみれば、ビートルズ編成????かな?
音楽性は「日本語のノイジーなフォークロック」?????
・・・・・・・・・・いや、やっぱり
ひとことでは言えないわ。