エントロピー

2021-02-13 12:13:56 | Weblog

弱肉強食、というのは自然界の摂理であろう。

別に、それはそれでいい。

でも、ふと思ったのだけど、それに逆らうと・・・・・・・

つまり、強いものが弱いものを喰わず、逆に助ける。

強きをくじき、弱きを助く。

そのような、勧善懲悪的、月光仮面的、フーテンの寅さん的な行動って

もしかして、エントロピーの数値を下げるのではないだろうか?

 

エントロピーというのは・・・れっきとした物理学の法則のはずで、

エントロピー理論、というのがちゃんとある。数式とかもある。

でも難しくて、僕には説明できない。

というか、僕自身も全然、 感覚的にしか理解していない。

 

えーと、大雑把に言えば

世界が混沌とすればするほど、エントロピー数値は上昇するのだ(本当に大雑把だな)。

ガソリンが燃えてエネルギーに変わればエントロピー値は上昇するし、

水と泥が混じり合えばまた上昇する。

その他いくらでもあるが、世界のほとんどの出来事はエントロピー値を上昇させる。

そして最後、遠い遠い未来には太陽も燃え尽き、宇宙のすべての恒星も燃え尽き、

混乱がすべてを覆いつくし、エネルギーは消費されつくし、

動くものさえ何もなく、世界は「熱的死」という状態を迎える。

この時、エントロピー値は最大である。

 

以上が僕の理解するところの「エントロピー理論」の文系的解釈だ。

 

正しくないかもしれないが、大きく間違ってもいないと思う。

 

だが、「生物」というものの存在が、宇宙で唯一、

エントロピー値を下げるものである、という。

 

つまり、劣化していく世界を逆行させられるのだ・・・生物って奴は。

 

例えば、整理整頓をしたり、秩序をつくったり、新しい生命を生み出したり。

誰かを、無条件で、見返りもなく 愛したり。

 

これらのことは、エントロピー値を下げるのだ。

 

言い方を変えれば、世界を再生させ得るのだ。

 

 

そうすると、

 

冒頭の「弱肉強食」は、生物世界の自然法則だが、もう一歩進んで、

 

敢えてそこで「強きをくじき、弱きを助ける」ような行動を我々が実践すれば

 

もしかして

 

我々はさらに、加速度的に、

「エントロピー的滅びゆく世界の進行」を逆行させることが可能なのではないだろうか。

 

 

 

ただし、それが正しいかどうか・・・は、わからない。

 

 

 

というか この世界に、善も悪もない、と僕は思っている。

 

 

ただ、混沌と秩序があるだけなのかもしれない。

 

 

僕は僕自身が「正しい」と思えるように生きていけばそれでいいのだ。

 

 

とは言え

 

こんな経済効率優先の世界なんて、さっさと滅びて「熱的死」を迎えちまえばいい、

 

 

とも思うのだけれど。


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