まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

「令和」の話を聴きに富山へ行こう

2019年05月24日 | 旅行記D・東海北陸

また続いて連休中の話。

このたびの大型連休は九州・五島行きを楽しんだが、それを決める前には、野球の独立リーグ・BCリーグ観戦を考えていた。それも、なかなか訪ねる機会がない関東地区の球団の試合で、あの辺の球場めぐりをしてみようかと思っていた。

関東での観戦はまたの機会にするとして、長い連休を活かして1試合は観てみたい。そこで選んだのが、5月5日に高岡西部球場(高岡ボールパーク)で行われる富山サンダーバーズ対福井ミラクルエレファンツ戦。13時からのデーゲームだが、前日の4日に富山で宿泊する。単純に富山の魚で一杯やりたかっただけで、夕方までに着けばいいのでそこまでの途中下車を楽しもうかと考えていた。

そんな4月のある日のこと、とある講演の記事に目が止まった。「万葉集とその未来」というお題で、講演するのは中西進氏。万葉集研究の第一人者にして、現在は富山市の高志の国文学館の館長も務めているが、このたびの改元にあたり「令和の考案者とされる」として注目を集めた方である(本人は否定しているが)。

5月4日の14時から、中西氏の高志の国文学館館長としての改元記念特別講演が富山国際会議場で行われ、無料で800名が聴くことができるとある。4日・・富山に前泊する日だ。これも何かの縁だろうと、この日はこの講演をメインにしよう。

聴講は富山市のホームページから申し込みができるが、申し込み多数の場合は抽選とある。幸い応募締め切り日前だったのでホームページにて申し込むと、後日、参加はがきが郵送された。新たな元号にまつわるこうしたイベントに参加するのもいいだろう。いい記念だ。そのためか、事前に中西氏の著作を文庫本だけど買ったりする。

富山にはどうやって行くか。当初、夕方までに富山に着けばいいやということで鈍行乗り継ぎを考えていたが、講演が14時からなら昼には富山入りとなる。そのため、福井から金沢までの指定席特急券を買った。なぜ途中区間の特急券?だが、福井まで鈍行でつなぎ、いったん改札を出た後で、時間短縮で特急に乗るためだ。まあ要は、福井駅で今庄そばを食べるとか、福井ならではの海鮮つまみを買うため・・の時間確保であるが、復路は特急で素通りするだけに、往路で敬意を表しておこうというものである。

さて5月4日。プランなら大阪駅6時21分発の快速に乗り、湖西線経由で鈍行を乗り継いで9時47分に福井に着き、10時13分発の「サンダーバード7号」で金沢に移動、第三セクター経由で富山には12時04分着としていた。青春18きっぷの時季ではないので鈍行だけにこだわる必要もなく、別に特急に乗ってもよい。この日については福井での20分あまりの乗り継ぎ時間内に上記のことをすれば全然問題ない。

4日早朝、大阪駅に現れる。ただ私もいい加減なもので、6時21分発の快速に始まってその後乗り継ぐのなら、いっそ大阪から6時30分発の「サンダーバード1号」に乗り、福井で降りるなら降りたらええやん・・となった。そこで福井までの自由席特急券を買い、サンダーバードが発車する11番線に向かうと、自由席車の乗車口に並ぶ人はそれほど多くなく、席には座れそうだ。大型連休中にあって意外である。

途中駅からの乗車もそれほどなく、隣に客が乗ってこないまま、湖西線から北陸線に入る。そのまま走り8時29分、福井に到着した。

改札を出て、今庄そばの立ち食い。そばじたいに何か特徴があるとか、そば通をうならせるものがあるわけではないのだが、「旅先の駅の立ち食いそば」という点では全国的にも知られた存在である。私としては福井より北に向かうための通過ポイントのようなものだ。

この後は土産物コーナーに向かう。たいてい買うのは鯖のへしこと、オーロラ印の味付たら。これらは一度食べたらやみつきになる。

予定よりさらに早く着き、お目当てのものも手に入った。次は10時13分発の「サンダーバード7号」だが、ここも前倒しで行こう。すでに買っている特急券も自由席なら前の列車に乗れるので、9時15分発の「しらさぎ51号」に乗る。米原始発だからか自由席も空いている。

途中建設中の北陸新幹線の橋脚を見ながら走る。芦原温泉や加賀温泉に停車していくが、むしろここから乗ってくる客が多い。このまま金沢に向かい、北陸新幹線に乗り継げば東京方面まで一直線だ。

10時05分、金沢に到着した。どうせ富山に行くのなら2駅だけ北陸新幹線に乗るのもありかと思ったが、ここは並行在来線・IRいしかわ鉄道~あいの風とやま鉄道の泊行きに乗り継ぐ。2両編成のためか満員である。そのまま県境を越え、11時09分、富山に到着。学生の時から鉄道旅行で何回も来ており、昔の鉄道駅の風情が印象的だったのが、今は立派な高架駅である。

さて中西進氏の講演は13時半から入場開始である。それまではぶらぶら過ごすことに・・・。

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