オペラ、演劇等舞台を使う公演で出て来る専門用語です。「場を見る」から来てるという説も。
僕が今から話題にする「バミリ」はオペラ立ち稽古の時、まだ平面の稽古場に実際の舞台ではどこにどんな構造物が有るかを示すサインです。「バミリテープ」と呼ばれるビニールテープを床に貼って、「ここは15cm高い段差部」「ここは通行不可」「ここに4段の階段」なんて疑似舞台を作る作業です。どうやても平面に変りはないですよ。
我々の立ち稽古でもバミリをやって、稽古するんです。これがないと、どこをどう動いていいのやら、全く解らず、何の練習してんのってことになっちゃう。僕は昨年あたりからこのバミリ担当を仰せつかってるんです。まっ、好き(効率的にさっさとやりたい性格故)ですから、手伝ってるうちに「岳ちゃん担当ね」みたいになっちゃったというのが流れ。
今回のトスカでも昨日先生から「舞台の平面図」を渡されました。A3 1枚なんですが、すべてのことが書かれてて(当然です。舞台を作る専門家さんがこれを見て作業するんですから)、頭の中で舞台イメージが構成できる情報です。
このバミリ作業、練習開始前の短時間でセットを完了しなければなりません。実際には不可能で、僕は発声練習に入ってもテープ貼ってるのが常です。いえいえ、全部僕一人でやるんじゃないです。みんなに、女性にも協力願ってやってもらうんですが終わらないんです。
今回の場合、20数か所のポイントをとらないといけないようです。点が確定すれば、後は結ぶべき点と点をバミリテープで線に換えて、何がしかの構造物有りを示せます。
さてこれを短時間に素人でやり遂げるために、どういう手順でやってったら効率的で間違いなく完了できるかを今日から考え始めたのです。25m×15mの平面にXY座標の点を取っていく作業、10m超えのメジャーが2つ動きまわる。そこにテープを貼る作業も重なって来る。こういう難問を解決していくのを「面白い」と思える僕ですからね。ここまで進んだ時点で人がどう動いてるだろうを推測しながら、これが先? いや、こっちを先にすればなんて考えてるんです。楽しいし、面白いんだな。最終的には班別、人別の手順書になるんですが、ここまでまとまると、作業してる本人は単純化した作業の羅列を遂行してるだけで、全体のどこの何をやってるかも解らんで作業できるようになるんですね。まさに「生産ラインの科学的管理」。困りますね、「昔取ったキネヅカ」が抜けきらないで、この歳になっても「楽しい」と思っちゃうんだからね。
今回の分析、手順書作成も3,4日はかかるでしょう。今週の楽しみです。
僕が今から話題にする「バミリ」はオペラ立ち稽古の時、まだ平面の稽古場に実際の舞台ではどこにどんな構造物が有るかを示すサインです。「バミリテープ」と呼ばれるビニールテープを床に貼って、「ここは15cm高い段差部」「ここは通行不可」「ここに4段の階段」なんて疑似舞台を作る作業です。どうやても平面に変りはないですよ。
我々の立ち稽古でもバミリをやって、稽古するんです。これがないと、どこをどう動いていいのやら、全く解らず、何の練習してんのってことになっちゃう。僕は昨年あたりからこのバミリ担当を仰せつかってるんです。まっ、好き(効率的にさっさとやりたい性格故)ですから、手伝ってるうちに「岳ちゃん担当ね」みたいになっちゃったというのが流れ。
今回のトスカでも昨日先生から「舞台の平面図」を渡されました。A3 1枚なんですが、すべてのことが書かれてて(当然です。舞台を作る専門家さんがこれを見て作業するんですから)、頭の中で舞台イメージが構成できる情報です。
このバミリ作業、練習開始前の短時間でセットを完了しなければなりません。実際には不可能で、僕は発声練習に入ってもテープ貼ってるのが常です。いえいえ、全部僕一人でやるんじゃないです。みんなに、女性にも協力願ってやってもらうんですが終わらないんです。
今回の場合、20数か所のポイントをとらないといけないようです。点が確定すれば、後は結ぶべき点と点をバミリテープで線に換えて、何がしかの構造物有りを示せます。
さてこれを短時間に素人でやり遂げるために、どういう手順でやってったら効率的で間違いなく完了できるかを今日から考え始めたのです。25m×15mの平面にXY座標の点を取っていく作業、10m超えのメジャーが2つ動きまわる。そこにテープを貼る作業も重なって来る。こういう難問を解決していくのを「面白い」と思える僕ですからね。ここまで進んだ時点で人がどう動いてるだろうを推測しながら、これが先? いや、こっちを先にすればなんて考えてるんです。楽しいし、面白いんだな。最終的には班別、人別の手順書になるんですが、ここまでまとまると、作業してる本人は単純化した作業の羅列を遂行してるだけで、全体のどこの何をやってるかも解らんで作業できるようになるんですね。まさに「生産ラインの科学的管理」。困りますね、「昔取ったキネヅカ」が抜けきらないで、この歳になっても「楽しい」と思っちゃうんだからね。
今回の分析、手順書作成も3,4日はかかるでしょう。今週の楽しみです。
29個の座標を図面から拾い、EXCELに入力して、作業手順にあった順にソートして並び換え、作業手順のイメージまでできました。次は担当者に渡すマニュアル作成ですね。
団員全員に解説するんです。誰が何と特定はできません。その日参加した人で一気にやるしかないんですから。親分の指示でみんなが動ける環境作りです。
こういう裏を知ると、また別の見え方するかもしれませんね。 う~ん、涙無しには見れんでしょうね。